【映画サロン】vol.119 (ネタバレ注意)「007は殺しの番号(007 / Dr.NO) 」

007-1962.jpg
映画サロン。引き続き007ネタ。1962年公開の第1作「007は殺しの番号」。原題は「Dr.NO」。相変わらず邦題はギャップありますね。日本での最初の作品なので、「え?なに?」と思わせるタイトルにしたかったんでしょうねぇ。1972年の再上映の時には「007 ドクター・ノオ」に変えられてます。

イアン・フレミングスの小説としては「カジノロワイヤル」が最初で「ドクター・ノオ」は6番目のタイトルですが、映画としては1作目になってます。「カジノロワイヤル」はテレビシリーズで先に制作し、まさか映画がこんなに当たるとは思っていなかったんでしょうねぇ。

ジェームズ・ボンド役はショーン・コネリー。

舞台はカリブ海に浮かぶ島国のジャマイカ。「クールランニング」の国ですねぇ。フロリダ半島マイアミ沖の大アンティル諸島。マイアミからはキューバをはさんだ反対側にあります。タックスヘイブンのケイマン諸島と阪神のドリス、ミエセス、ゴメスのドミニカ共和国が隣にあって、メキシコのカンクンからも近い・・・この辺り一帯はリゾート地ですねぇ。ジャマイカは作者のイアン・フレミングスが住んでいた場所で、ジェームズ・ボンドの12の作品はここで書かれました。海が綺麗で滝も綺麗。さすがレゲエの街。ゆるーく暮らせそうな街です。ジャマイカも私の行きたい場所のひとつに加わりましたねぇ。(笑

そのジャマイカ、キングスタウンのMI6の諜報部員、ストラングウェイズは、アメリカが北大西洋へ撃ったミサイルが何者かの妨害電波により、ブラジルのジャングルへ落ち、次に狙われるのは月面ロケットであると推定、その調査を依頼されていましたが、何者かに暗殺され、彼の自宅から「ドクター・ノオ」のファイルが盗まれます。ロンドンでは通信が途絶えたストラングウェイズの異常を察知し、ジェームズ・ボンドを調査に向かわせます。ジェームズ・ボンド初登場。会員制のカジノles ambessadeurs club(ここは現在も営業中です。バッキンガム宮殿のすぐそば)でバカラをやってます。掛け金を釣り上げる女性シルビアに勝利し「My name is Bond、James Bond」とお決まりのフレーズがここで出てきます。

ボンドに呼び出しがかかり、MI6のMの元に出頭。Mの秘書、マネーペニーとのやり取りが面白い。部屋に入るなり帽子を投げて帽子かけにかける。(笑 上司Mとボンドの会話も「◯◯を知ってるか?」「あぁ、◯◯で◯◯で◯◯の◯◯のことでしょう」と必要以上の回答をしてマウントを取るような。(笑 ジャマイカの経緯を説明し、ボンドが持っているベレッタをワルサーPPKに交換します。キングストン行きを命じ、部屋を出てマネーペニーとの会話があって・・・この後のシリーズでも毎回あるんですが・・・その会話はMがインターホンで聞いてて「早く行け!」って感じでせかされる。(笑

さて、部屋に戻ったボンドは・・・誰かが侵入してる気配を察知し、寝室へ入ると・・・カジノで会ったシルビアがヤル気満々でパターの練習してたって・・・・(笑 こういうシーンが男の願望なんでしょうねぇ。

翌日、キングストンに着いたボンドは、領事館の迎えのクルマに乗り込みますが・・・空港で不審な人物に気付きます。ボンドの乗ったクルマは尾行され、なんとか尾行を巻き・・・しかし、ボンドはこの迎えのクルマと運転手が偽物と見破ります。依頼者を聞き出そうとしますが、副毒自殺で運転手は死にます。

領事館総督から諜報部員ストラングウェイが消えた事件の詳細を聞き、警察署長と自宅を捜索し、手がかりを得る。漁師のクォレルがストラングウェイズと親しかったことから、彼を調査しますがその途中でCIAのフィリックス・ライターと合流します。フィリックスは後の作品でも出てきます。クォレルから「クラブ・キーという島からストラングウェイズが石を持って帰った。」という話を聞き、その石を調べたデント教授の元を訪ねると「あの石には何の価値もなかった」と言い、ボンドの関心をはぐらかした。

デント教授は組織に協力する1人でした。ドクター・ノオからボンドを消すよう命令されたデント教授が渡されたものが・・・タランチュラ。間接的すぎる。(笑 夜、ホテルで寝ている時にタランチュラに襲われますが、ボンドはこれをスリッパで退治。有名なシーンですね。

翌日、領事館でボンドはQから送られてきたガイガーカウンターを受け取り、フィリックスたちと一緒にクォレルの船や石を調べると放射能が検知され、デント教授が嘘をついていることが判明し、クラブ・キーに何かあるらしいことがわかり、ボンドとクォレルは夜に潜入することとします。キングストンの案内を頼んでいた秘書のミス・ターロから電話で「家に来て欲しい」と言われ、車で向かうと何者かに追跡、カーチェイスとなります。これもお決まりですね。敵を撃退してミス・ターロの家に行き、策略にかかったフリをしてボンドはミス・ターロを警察に突き出します。再び家に戻り、あえてデント教授に襲われるボンドですが、これも撃退。

ボンドは闇夜に紛れ、クォレル、フェリックスたちとクラブ・キーに潜入します。夜が明けるのを待っていると砂浜に貝を集めているというビキニ姿の美女、ハニー・ライダーが現れます。島を警戒する高速船に見つかり、銃撃を受けながらも3人は島の奥へ逃亡。追手を交わしつつ逃げていると、噂の「火を吹く竜」・・・装甲車が追ってきました。クォレルは炎に焼かれ、ボンドとハニーは敵に捕まってしまいます。

敵の施設に連れてこられた2人は、放射能を除去する・・・とシャワーを浴びさせられ・・・豪華な部屋で着替えを用意されます。この辺り「スペクター」でオマージュされていますね。そして余裕でコーヒーを飲んだら睡眠薬入りで倒れてしまいます。(笑

そしてドクター・ノオとの対面。彼は放射能のせいで両手を失い、義手です。3人のディナーの席が用意され、ドクター・ノオは頭脳集団「スペクター」を作ったと話す。対諜報活動・テロ・復讐・搾取を専門とし、巨大組織権力を操る。ボンドに組織に加わらないかと誘いをかけますが、さすがに断ります。(笑 アメリカは彼の契約を拒否したので、その過ちを償わせる・・・・と言い放ち、独房に閉じ込めました。

閉じ込められた独房・・・なんで通気口があるのか・・・高圧電流が柵に流れてるのに靴で絶縁して外せるって・・・ガバガバな独房。通気口から逃げてたら水が流れてきたり・・・それで無事独房から抜け出して作業室に潜入。作業員の防護服を奪って原子炉に到達。月面ロケット打ち上げの妨害電波を出す準備中。妨害電波を出すのになんで原子炉が必要なのかは不明。(笑

モニターに月面ロケット発射の映像が映ってて、ボンドは原子炉を制御するスイッチを最大にしてオーバーロードさせ、それに気づいたドクター・ノオが作業員がボンドであることを知り、取っ組み合いとなります。原子炉のプールは沸騰状態となり、まわりの作業員はあわてて逃げます。プールへのエレベーターに落ちたボンドとドクター・ノオは臨界に達するプールに向かって降下しますが・・・いやいや、そんな放射能が拡散する場所、オープンになってないって・・・・ボンドははしごを上って脱出。ドクター・ノオの義手は金属製で滑って上れず・・・そのままプールに沈む。

ボンドは監禁されていたハニーを救出し、施設を脱出。偽装されていた中国系のボーキサイト工場でした。大勢の作業員が逃げ惑う中、桟橋につながれていたボートを運良く発見。ボンドとハニーはこれにのって海へ脱出。島の施設は大爆発・・・って、これ原子炉爆発じゃん?放射能ダダ漏れ。月面ロケット打ち上げは無事成功。

ボートで脱出したボンドとハニーは、燃料切れで海を漂流。CIAのフィリックスが船で救助に来ました。ボートを曳航してもらいますが・・・ボートの中でハニーと抱擁するボンドはロープをほどく・・・という・・・あれ?2作目もラストは船の中で抱擁だったよなぁ・・・(笑

典型的な娯楽エンターテイメントですねぇ。007シリーズ、基本的な路線は現在も変わりないです。60年以上前の映画としてはよくできていますし、今見ても面白いです。ショーン・コネリーのジェームズ・ボンド・・・引き続き観ていきます。

この記事へのコメント

先月の人気記事!