【続・香川あっちこっち】vol.87 瀬戸内国際芸術祭2025 秋会期「伊吹島」その3
瀬戸芸ネタ。伊吹島のつづき。
小学校で見た模型のように、島自体は大きいのだが、島民が住んでいる地域は中心部で、太めのVの字の下側に港があって、真ん中を通ってVの字の上側に出た感じ。歩いて来れるのだから、驚くほど大きい島ではなさそうだ。
人口は約300人だとか。人口減少、高齢化、過疎化は進んでいるそうです。
次の作品は「野生の獲物」。ドイツの作家、オラフ・ホルツアプフェルによる作品。会場はこの古民家。
中に入ると・・・畳の間に何やら舞台があって・・・スポットライトやスライドで光の演出があり、ナレーションの声が聞こえる。
昔、海辺の小さな掘建て小屋(しょんべん壺のような家って言ってたような・・・)に貧しい漁師とその妻が暮らしていました・・・・
「漁師とその妻」の物語が語られています。
最初は伊吹島の物語かと思っていたら・・・グリム童話のひとつでした。19世紀のドイツのお話。
ある日、漁師が海で1匹のヒラメを釣り上げました。驚いたことにそのヒラメは
「お願いです。私を逃がしてください。命を助けてください。」
と漁師に言います。
「わかったよ。逃がしてやるよ。」
とヒラメを海に帰しました。漁師は1匹も魚を捕まえられず手ぶらで家に帰りました。
家に帰るなり、ヒラメの話を妻にすると
「あんた、そのまま逃したのかい?なんてバカなんだろうね?言葉をしゃべるヒラメってことは魔法にかけられたヒラメだよ。お願い事をすれば叶えてくれるよ。こんな掘建小屋はいやだから、まともな家が欲しいとお願いするんだよ。今すぐ行っといで!」
漁師はしぶしぶ海へ戻りヒラメを呼びます。
「おーい、ヒラメやーい。出てきておくれー。」
「なんだ?どうした?」
「うちのおっかぁが願い事をしろって言うんだよぉ。」
「何がほしいんだ?」
「まともな家に住みたいって言うんだよ。」
「なんだ?帰ってみな。奥さんはもうその家に住んでいるよ。」
と驚いた漁師は家に帰ってみると・・・掘建て小屋のあった場所に、こじんまりとしたかわいい家が建っていました。家の中には家具っも揃っており、裏には庭もありました。
しばらくは妻と楽しく暮らした漁師でしたが、やがてその妻は
「わたしゃもっと大きな石造りの家に住みたいんだよ。ヒラメにお願いしてきなよ」
漁師は、またしぶしぶ海へ行き、ヒラメを呼びます。
「おーい、ヒラメやーい。出てきておくれー。」
「なんだ?どうした?」
「うちのおっかぁが、もっと大きな石造りの家に住みたいって言うんだよ。」
「帰ってみな。もう奥さんは住んでるよ。」
驚いた漁師は家に帰ってみると、立派な大きな石造りの家が建っていて、妻がその中で暮らしていました。
しばらく暮らしていた漁師と妻ですが、また妻が
「あたしゃこんな石造りの家に住むだけじゃ満足できない。国王になりたいんだよ!」
・・・・
「あたしゃ皇帝になりたいんだよ!」
・・・・
「あたしゃ法王になりたいんだよ!」
・・・・
「あたしゃお日様を自由に操れる神様になりたいんだよ!」
と続きます。(笑
さすがにここまでくるとヒラメは
「掘建て小屋に住むことになるぞ!」
と漁師と妻は元の掘建て小屋で暮らしました。
まぁ・・・・なんとも。深い話ですねぇ。これ、2つ教訓がありますねぇ。ひとつは「欲を出せば全てを失う」ということですねぇ。現状に満足できないものはどこまでいっても満足できないということです。しかし・・・女の人が国王や皇帝、法王になりたいって言うかねぇ。権力が欲しいって言うかなぁ。むしろ宝石や衣装じゃないんかなぁ。
ふたつめは、漁師が妻の言いなりであるということです。自分の意思がまったくない。願い事を繰り返すうちに「これは間違いだ」と気づいていたにも関わらず、妻の言う通りに行動したことです。妻を正せなかった漁師にも非がありますね。
これ、舞台のセットは何か動くのかと思いましたが、まったく動かず。木材の木組みと太いしめ縄、藍染の布が置かれていて、それにいろいろな色の照明で場面を変えるような演出でした。この話が・・・40分。最後が気になって全部聞きましたよ。おじゅっさんのお経を畳の上で聞いてるようでした。(笑 いや、いいインスタレーションでした。こういう作品も瀬戸芸にはあります。
外に出ると、雨雲が途切れて向こう岸が見えるようになりました。荘内半島ですね。春に桜を見に行った紫雲出山は雲で隠れています。
次の作品まで歩いて行く途中で見つけたおしゃれなお店。伊吹バーガーのお店です。
いりこが練り込まれたバンズに真鯛のフライをはさんだフィッシュバーガー。伊吹網元平三水産 。
「生ビール冷えてます」の文字が誘いますねぇ。
次の作品は、小学校で見た「西冥の魚」の内容を一部変更した「海と生命」の二ヶ所め。ここは伊吹島民族資料館です。
この作品が明らかに他の作品と趣きが違ってます。内容を一部変更したものなのかなぁ。作者岡村桂三郎氏、二十代の頃の作品だそうです。
力強い作品ですねぇ。
ここはかつて幼稚園だった建物を民族資料館として使っています。漁具や農具など古いものがいっぱいで。
残す作品はあとひとつ。
この道もいいでしょう?絵になります。
「西冥の魚」の3ヶ所目。会場は「屯所」です。これは古い屯所かな?消防車はどこか他へ持って行った?
あぁ、これは小学校にあった作品と同じような手法ですね。魚をモチーフに・・・厚く塗り込んだ下地に彫り込んでいく。この色合いといい、どう感じますか。
こちらの方が躍動感というか魚の表情もあり、心が惹かれます。
色が鯛を連想させるものですが、魚は鯛ではありません。鯛なのか?こんな眼をした魚はいないよなぁ。鱗が彫り込まれて、この彩色も鱗っぽい。
2階にもあるようです。
屏風上の巨大作品。同じような手法で・・・これは蛸の脚でしょうか。波にも見えなくはないが・・・
ほんとに魅力的な路地が多い島で。
伊吹島のスタンプラリーはこれでコンプリート。最後にお弁当を食べて帰ります。
小学校で見た模型のように、島自体は大きいのだが、島民が住んでいる地域は中心部で、太めのVの字の下側に港があって、真ん中を通ってVの字の上側に出た感じ。歩いて来れるのだから、驚くほど大きい島ではなさそうだ。
人口は約300人だとか。人口減少、高齢化、過疎化は進んでいるそうです。
次の作品は「野生の獲物」。ドイツの作家、オラフ・ホルツアプフェルによる作品。会場はこの古民家。
中に入ると・・・畳の間に何やら舞台があって・・・スポットライトやスライドで光の演出があり、ナレーションの声が聞こえる。
昔、海辺の小さな掘建て小屋(しょんべん壺のような家って言ってたような・・・)に貧しい漁師とその妻が暮らしていました・・・・
「漁師とその妻」の物語が語られています。
最初は伊吹島の物語かと思っていたら・・・グリム童話のひとつでした。19世紀のドイツのお話。
ある日、漁師が海で1匹のヒラメを釣り上げました。驚いたことにそのヒラメは
「お願いです。私を逃がしてください。命を助けてください。」
と漁師に言います。
「わかったよ。逃がしてやるよ。」
とヒラメを海に帰しました。漁師は1匹も魚を捕まえられず手ぶらで家に帰りました。
家に帰るなり、ヒラメの話を妻にすると
「あんた、そのまま逃したのかい?なんてバカなんだろうね?言葉をしゃべるヒラメってことは魔法にかけられたヒラメだよ。お願い事をすれば叶えてくれるよ。こんな掘建小屋はいやだから、まともな家が欲しいとお願いするんだよ。今すぐ行っといで!」
漁師はしぶしぶ海へ戻りヒラメを呼びます。
「おーい、ヒラメやーい。出てきておくれー。」
「なんだ?どうした?」
「うちのおっかぁが願い事をしろって言うんだよぉ。」
「何がほしいんだ?」
「まともな家に住みたいって言うんだよ。」
「なんだ?帰ってみな。奥さんはもうその家に住んでいるよ。」
と驚いた漁師は家に帰ってみると・・・掘建て小屋のあった場所に、こじんまりとしたかわいい家が建っていました。家の中には家具っも揃っており、裏には庭もありました。
しばらくは妻と楽しく暮らした漁師でしたが、やがてその妻は
「わたしゃもっと大きな石造りの家に住みたいんだよ。ヒラメにお願いしてきなよ」
漁師は、またしぶしぶ海へ行き、ヒラメを呼びます。
「おーい、ヒラメやーい。出てきておくれー。」
「なんだ?どうした?」
「うちのおっかぁが、もっと大きな石造りの家に住みたいって言うんだよ。」
「帰ってみな。もう奥さんは住んでるよ。」
驚いた漁師は家に帰ってみると、立派な大きな石造りの家が建っていて、妻がその中で暮らしていました。
しばらく暮らしていた漁師と妻ですが、また妻が
「あたしゃこんな石造りの家に住むだけじゃ満足できない。国王になりたいんだよ!」
・・・・
「あたしゃ皇帝になりたいんだよ!」
・・・・
「あたしゃ法王になりたいんだよ!」
・・・・
「あたしゃお日様を自由に操れる神様になりたいんだよ!」
と続きます。(笑
さすがにここまでくるとヒラメは
「掘建て小屋に住むことになるぞ!」
と漁師と妻は元の掘建て小屋で暮らしました。
まぁ・・・・なんとも。深い話ですねぇ。これ、2つ教訓がありますねぇ。ひとつは「欲を出せば全てを失う」ということですねぇ。現状に満足できないものはどこまでいっても満足できないということです。しかし・・・女の人が国王や皇帝、法王になりたいって言うかねぇ。権力が欲しいって言うかなぁ。むしろ宝石や衣装じゃないんかなぁ。
ふたつめは、漁師が妻の言いなりであるということです。自分の意思がまったくない。願い事を繰り返すうちに「これは間違いだ」と気づいていたにも関わらず、妻の言う通りに行動したことです。妻を正せなかった漁師にも非がありますね。
これ、舞台のセットは何か動くのかと思いましたが、まったく動かず。木材の木組みと太いしめ縄、藍染の布が置かれていて、それにいろいろな色の照明で場面を変えるような演出でした。この話が・・・40分。最後が気になって全部聞きましたよ。おじゅっさんのお経を畳の上で聞いてるようでした。(笑 いや、いいインスタレーションでした。こういう作品も瀬戸芸にはあります。
外に出ると、雨雲が途切れて向こう岸が見えるようになりました。荘内半島ですね。春に桜を見に行った紫雲出山は雲で隠れています。
次の作品まで歩いて行く途中で見つけたおしゃれなお店。伊吹バーガーのお店です。
いりこが練り込まれたバンズに真鯛のフライをはさんだフィッシュバーガー。伊吹網元平三水産 。
「生ビール冷えてます」の文字が誘いますねぇ。
次の作品は、小学校で見た「西冥の魚」の内容を一部変更した「海と生命」の二ヶ所め。ここは伊吹島民族資料館です。
この作品が明らかに他の作品と趣きが違ってます。内容を一部変更したものなのかなぁ。作者岡村桂三郎氏、二十代の頃の作品だそうです。
力強い作品ですねぇ。
ここはかつて幼稚園だった建物を民族資料館として使っています。漁具や農具など古いものがいっぱいで。
残す作品はあとひとつ。
この道もいいでしょう?絵になります。
「西冥の魚」の3ヶ所目。会場は「屯所」です。これは古い屯所かな?消防車はどこか他へ持って行った?
あぁ、これは小学校にあった作品と同じような手法ですね。魚をモチーフに・・・厚く塗り込んだ下地に彫り込んでいく。この色合いといい、どう感じますか。
こちらの方が躍動感というか魚の表情もあり、心が惹かれます。
色が鯛を連想させるものですが、魚は鯛ではありません。鯛なのか?こんな眼をした魚はいないよなぁ。鱗が彫り込まれて、この彩色も鱗っぽい。
2階にもあるようです。
屏風上の巨大作品。同じような手法で・・・これは蛸の脚でしょうか。波にも見えなくはないが・・・
ほんとに魅力的な路地が多い島で。
伊吹島のスタンプラリーはこれでコンプリート。最後にお弁当を食べて帰ります。
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