【523軒 全店制覇!さぬきうどん】vol.292 「手打ちうどん やまと製麺所」高松市 木太町

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うどんネタです。ここんとこ高松市内の行き漏れてるお店をシラミつぶしにあたってます。そうしないと全店制覇できないですからねぇ。

さて、今回は・・・木太町の「やまと製麺所」。聞いたことなかったんですが、場所を調べて以前、「こんなとこにうどん屋がある」と見かけたお店でした。行かねばなりません。

某グルメブログを参考にすると・・・・店内は一切写真撮影禁止とのこと。お店のホームページを見ると・・・・まぁ、見て判断いただく方がいいでしょう。あえてリンクを貼ったりはしません。探せば公式ホームページは見つかります。

過去に刑事事件に発展した・・・ともありますが、写真撮影や動画撮影していたお客さんとの間でよほどのトラブルがあったんでしょう。そういう行為をした人はカスタマーハラスメント行為として訴えるとなっています。

とりあえず、お店の外観だけ。結構古いですが、昔からここにあるお店なんでしょう。ことでん林道そばの踏切の横です。

お店に入ると・・・・お客さんはいません。私一人でした。おもむろに「かけうどん小」290円を注文。店主さんが生地からうどんをカットしていたので、うどんを打ってる作業中かな?と思ったら、なんと私が注文したうどんでした。なんというこだわり。生麺から茹でると思ったら、まさかのカットからでした。これは、今までそれなりにうどん店回ってますが・・・・300軒以上・・・・初めての経験です。それだけこだわりが強い店主さんなんですねぇ。

ふつうのうどん店だと、1回にゆでるうどんはセイロ1枚分。だいたい12玉くらいです。「茹でたてをお出ししますので15分ほどお待ちください」と言われましたが・・・・まぁ、たしかに生麺から茹でればそのくらい時間はかかるなぁと思いました。トッピングの天ぷらがないなぁと思ったら、やはり天ぷらも注文してから揚げるそうで・・・・野菜かき揚げ170円を注文。うどんの提供と同時に出しますだそうです。

店内で席に座ると・・・「電源が入りました」とお客さんを感知して防犯カメラが作動していました。お客さんが写真撮ったり、SNSで誹謗中傷した時に個人特定するために証拠映像を撮っているんでしょうねぇ。いつものクセでi-phoneで店内の様子を写真撮りそうになりましたが・・・見つかると厳しく説教されるそうです。今回はぐっとこらえて、i-phoneはポケットの中に入れて出しませんでした。

ことでんの電車が横を通るとすごい音と振動で・・・ほんとにすぐそばを通ってるのがわかります。

店主さんがうどんを鍋に投入。フタをしてタイマーをかけました。フタの上に丼を置いて温めてるようです。うどんに関しては店主さんが担当し、接客と揚げ物は奥さんでしょうか。彼女の担当です。奥さんはタイマーの残り時間を見て、かき揚げを揚げ始めるタイミングを見計らってます。

15分でうどんが茹で上がり、水で締めます。他のお店は結構念入りにぬめりを落とすためか、水晒しの作業を行いますが、店主さんはそんなに長く水で締めず、お椀で1玉を取り分け、テボに入れて釜で静かに茹でてました。約30秒。あまりテボを揺らさず、湯切りも激しくやらず・・・これは、私と同じですね。よく激しく湯切りをするお店がありますが・・・・あれってテボの網で麺肌を傷めるんですね。そこまでやらなくても上下に揺するだけでほぼ湯切りはできます。

野菜かき揚げも揚がりました。大きめでカラっと揚がってサクサクです。これで170円は、いつもいく「こがね」よりも安くて上質ですね。かけ出汁は鍋で直火で温めて・・・・細ネギを入れてできあがり。シンプルです。

店主さんはホームページで、うどんのコシについて語られています。「弾力のある粘り強さ、ねっちりとした食感が讃岐うどんのコシである」・・・と考えられているようです。そうですねぇ。うどんのコシや滑らかさ、弾性、塑性・・・あぁ?これって金属材料と同じやん?切断する時に粘りがあるとか、曲がりやすい、折れやすい・・・・金属材料の製造過程、組成によって特性が変わります。うどんも粉や水加減、茹で方・・・同じでしょう。要素は複数あります。電子顕微鏡で観察すると、結晶構造の違いが見られるかもしれません。それでうどんのコシや滑らかさ、柔らかさが数値化できるかもしれませんね。

「プリンプリン、モチモチは冷凍食品と同じ加工でタピオカデンプンが使われている」・・・・これは私も前から言ってますね。ぷにゅんぷにゅんの麺が多くなった。昔の讃岐うどんは、固茹でをコシとする時期があった・・・・などなど。冷凍うどんのコシは断面全体が同じ弾力になってます。不自然です。本来のうどんはそうはなりません。外側から加熱されますから、必ず中心との差が生まれます。これが噛んだ時の食感の違いとして感じる部分です。あと冷凍うどんは・・・時間が経っても伸びずに同じモチモチ感を維持する。これ、気持ち悪いです。バイキングで置かれてたうどん。氷で冷やされたざる状態で数十分放置されていました。ふつうのうどんならありえないです。伸びて食べられません。でも食べられるってところで「冷凍うどん」だと気づきました。ニセモノのコシでしたね。あのデンプンが微妙に使われているうどん店があるということを店主さんは言ってるのかもしれません。オーストラリア産の小麦と県内産の小麦でも差がありますしね。ブレンド小麦はいったい何が混ざってるのやら・・・製麺所さんですから、当然、経験や詳しい知識をお持ちなんでしょう。

そういう問題提起をされているんでしょうね。そんなことも知らないでSNSに知ったようなことを書くな!と警告されてるようです。まぁね。私も含めてネット上には星の数ほど飲食評価サイトがありますからねぇ。

なかなか緊張感のあるお店でした。

「手打ちうどん やまと製麺所」

住所:香川県高松市木太町2区1671-1

交通手段:ことでん長尾線 林道駅から63m 徒歩1分

電話:087-834-7833

営業時間:10:00〜18:00

定休日:水曜日

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