【続・香川あっちこっち】vol.81 瀬戸内国際芸術祭2025 夏会期「引田エリア」その1

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瀬戸芸ネタです。夏会期が始まってます。気が付けば2週間。半分終わりました。夏会期のみ開催の会場を優先的に回りましょう。

夏会期のみの会場は、志度、津田、引田エリアです。今回は引田。・・・・遠いです。40km離れてます。観音寺とほぼ同じくらい。そりゃ高速使えば速いですけど、なんか狭い県内移動するのに高速使うって抵抗あるんだよねぇ。下道で1時間半くらいはかかるか。

東かがわ市引田町。小学生の時に友達と「高徳線に乗ろうぜ!」と言って、ディーゼルカーに乗って来たのが最初です。乗り鉄ですねぇ。駅に着いて、そのまままたディーゼルカーに乗って帰りました。(笑

それ以外で・・・引田の思い出がありません。そもそも国道11号でここを通過したことも数えるほどで。なので、今回はとても良い機会です。

白鳥町が隣でしょう。引田も手袋の街のようです。

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古い手袋工場を改装して、瀬戸芸の作品にしています。西日本放送の「撮れ高できるまで帰シマせん」で奥田麻衣アナウンサーが引田エリアをレポートしてました。

ショーケースに飾ってある手袋は有形民俗文化財。真ん中の手袋がすごいものだと教えてくれました。昭和初期の女性用、木綿製の防寒ファッション手袋。

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この細い廊下を抜けて、幕を開けると・・・・

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巨大な手袋と宇宙飛行士。インパクトありますねぇ。これぞ現代アート。巨大なオブジェ系。ロシア人のレオニート・チシコフ氏の作品「みんなの手 月まで届く手袋を編もう!」hk02 だそうです。

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地域の人たちが古着の布地で編んだ作品。いろんな素材の布が手袋につながってます。床には鮮やかな色の糸玉。宇宙飛行士はよく見ると、手作りの宇宙服で・・・しかし、それっぽく見えますね。宇宙飛行士はスーツケースは持たないですけど、なんかそれっぽい。月へ旅行する・・・のイメージか?

手袋と宇宙飛行士の二つのミスマッチな組み合わせが意外なイマジネーションをかきたてますね。ロシアでは未来やより良い社会への希望を象徴する。厳しい状況下にあるロシアにおいて、この作品は「悲痛な時代にもユートピアを夢見よう」というメッセージを持ち、タイトルには「みんなの手がひとつの大きな手をつくる」という意味が込められているそうです。

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階段を上がった踊り場から見た風景。周りの壁にもいろんなものが飾られています。

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屋根裏にも何か作品の一部でしょうか・・・・オブジェが並んでます。

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壁や周囲に飾られているのは、手袋工場で使われた古いミシンや手袋の抜き型などの工具。しっかりした金属製なので今でも残っていますね。

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服務心得。当時の工場の様子がうかがい知れますね。旧漢字から昭和初期ですかねぇ。工場の基本、5Sです。

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ここも作業場だったようです。当時の雰囲気を残しつつ、木造をうまく改装してますね。

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当時の写真がありました。ここで手袋をたくさん作っていたんですねぇ。大したものです。社員旅行の写真・・・龍巻地獄は別府温泉ですね。

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手袋の歴史を展示していました。一生懸命説明してくれました。カシミアよりもこのビキューナが素材としてはとても優れているが、もう採れないみたいなことを言っていました。

ネットで調べると南米アンデスに生息するラクダ科のビクーニャから取れる毛のようです。繊維が非常に細く、柔らかく「神の素材」と言われているそうです。ビキューナのセーター65万円で売ってます。

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引田の中心部。古い街並みが残っています。ふと気づきましたが・・・・大東亜戦争で空襲を受けて焼け野原になったのは・・・香川県では高松市だけだったんですね。まぁ、田舎に落としても戦果は期待できないですからねぇ。それで坂出や丸亀、善通寺、観音寺はそのまま残ってるのかぁ。引田ももちろんそうですね。

ただ、昔の道にしては広いですよねぇ。引田は風待ちの港として江戸時代から栄えてたようです。昔の交通は船が主でしたからねぇ。それで酒蔵や醤油蔵がここにできたようです。

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もとは酒蔵だった笠屋邸が作品の会場になっています。

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「KASAYAソーシャル/パフォーマンス・スペース+アートワーク」hk01 。アート、パフォーマンス、執筆、キュレーションなど様々な活動をするインドのグループ、「ラックス・メディア・コレクティブ」による作品。

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かつては日本酒を醸造していた酒蔵の桶と、醤油工場の醤油を貯蔵する桶に宿る記憶を手掛かりに、桶、光、時間の助けを借り、作品を通して発酵における暗黙のプロセスを明示する・・・・だそうです。子供達も楽しそうです。

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一定時間で光と色が変わり、雰囲気が変わります。どう感じるかは人それぞれですが、視覚的にわかりやすい作品です。

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屋根を支える太い梁が青い光に照らされる不思議な空間。酒蔵がまさかこんなスペースになろうとは昔の人は想像もしなかったでしょう。

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丸い形は酒蔵や醤油蔵の樽のようです。

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樽ですね。

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この絵は何を表すのか・・・説明がないところがいいんです。感じましょう。暖色系と寒色系。樽から生まれる花のような龍のような・・・ずっと見ているといろんなものに見えてきます。人それぞれ見えるものは違うでしょう。

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こういう古い家屋が残ってるんですねぇ。かめびし邸。宿泊施設のようです。

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赤い壁は「かめびし醤油」。

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今でも独特な製法で残ってますねぇ。

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路地の向こうに赤い橋が見えました。

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海が近い河口ですねぇ。潮が引いていい感じです。潮が引くと見えなかったものがいろいろ現れておもしろいですね。同じ香川県に住んでいながら、引田がこんな古い街並みの街だったとは知らなかったですね。瀬戸芸のおかげで新しい発見です。

・・・・その2につづく。

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