映画サロン vol.110【ネタバレ注意】「スタートレック セクション31」

映画サロン。劇場ではなく動画配信のスタートレックネタ。

スタートレック最新シリーズの「セクション31」これ、１時間ドラマのシリーズでやるのかと思ったら、90分の映画でしたね。「前半」「後半」かなぁと思いました。これはいかんなぁ。

「スタートレック・ディスカバリー」のスピンオフで、マイケル・バーナムが平行世界のテラン帝国から連れてきたフィリッパ・ジョージャウが連邦の裏組織、セクション31のメンバーとなって活躍したのだが、本作はセクション31に保護されてからディスカバリーに関わるまでのエピソード。

予告編の動画が事前に公開されてましたが、改めて本編を観ると・・・・・ほぼ、この予告編が全部じゃん？って感じです。

ミッシェル・ヨーが「エブリシング・エブリウェア・オール・アットワンス」でアカデミー賞主演女優賞を獲ったので、名前を使われた感じがします。

観た第一印象・・・・スタートレックではない・・・・・これに尽きます。そもそも宇宙艦隊組織の裏組織ですから・・・・規律も艦隊の誓いもありません。NCC-XXXXの宇宙船も出てきません。ゴミ収集船で戦う。それでもスタートレックファンは、ディスカバリーでの冷酷非道でクールなフィリッパ・ジョージャウを期待していたはずです。・・・・なんか違う。

セクション31のメンバー。ふざけすぎ。スタートレックというよりは、スターウォーズ、いや、それ以下か。しかも結局内部にスパイがいたという・・・今回の敵は、平行世界でフィリッパが皇帝になる過程で競り勝った元恋人？そいつが宇宙域の生物を死滅させる兵器を持って次元の狭間を通ってこちらの世界に来たっていう・・・・どんだけの偶然かと。

フィリッパは一人の男に恋愛感情を抱くようなキャラクターじゃないよなぁ。オスもメスもどんな異星人もOKな性癖の持ち主だったはず。そんなチンケな男に涙を流すようなキャラではないのだ。表情を変えずにあの男の背中からサーベルをブスッと刺して、不敵な笑みとともに脚で蹴り放すのがフィリッパでしょう。

この映画は観なかったことにしよう。

エロエロなデルタ人が出てきたけど、早々にフェイザーで消されてしまったのと、皮膚が白と黒の2色の異星人は、TOSの「惑星セロンの対立」で出てきたセロン人。右が黒色だからロカイではなくベレの方ですね。彼らはエンタープライズすら自由にできる能力を持ってたはず。惑星は絶滅して、色が反対の2人だけを残してカークたちは去ったけど、生き残りがいたってことなんだろうな。

さすがに映画だけあって、セットはだいぶお金使ったみたいですねぇ。もったいない。パイク船長のスタートレックの方に回した方がよかったかも。今年初めに公開された海外でもことごとく酷評なのもうなずけます。誰だよこの脚本書いたの・・・クレイグ・スウィーニー？ディスカバリーシーズン1の人だったか・・・。