【526軒 全店制覇!さぬきうどん】vol.217 「やな川 村黒店(380円級)」観音寺市 村黒町

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うどんネタです。県内のうどん店の軒数は、最新では526軒になったそうなので、タイトルの数も変更します。

観音寺市の「やな川 村黒店」。ここはねぇ。私にとって他のうどん店とは違う思い入れのあるお店です。

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なんでって・・・・このお店の裏の県営団地に住んでたんです。8年間。23歳から31歳まで。大学を卒業して香川に帰って、観音寺の会社に就職して、高松から観音寺までクルマで1時間。大学時代に千葉に住んでいた私は「通勤時間が1時間?通える範囲でしょう?」と安易に考えて決めましたが・・・・高松から観音寺まで車で通うって・・・高速道路も善通寺から西でしたから・・・しかも高速代なんて会社から出るわけもない。朝6時半に出て会社に7時45分くらいに着いて、8時から始業。今考えたら恐ろしい話です。

結局、1ヶ月でバイクで通ってる時にスピード違反で免停になって、観音寺の会社の寮に住んで・・・1月に元カミさんと結婚しました。その時にこの県営団地に引っ越しました。手前の棟の4階の左から2番目の部屋です。家賃19,000円だったかなぁ。給料が安かったですからこんなとこにしか住めませんでした。でもGSX-R1100とMVX250とハイエースを持ってたという・・・・よくやってましたねぇ。久しぶりに行ってみたら、エレベーターが増設されてました。昔は毎日4階まで階段上がってたのにねぇ。時代は変わりましたねぇ・・・でもそれ以外は30年前と変わってなかったです。観音寺の人に聞いたら、県営団地ができた頃はハイカラな建物で憧れの団地だったそうです。(笑 高度成長期の頃ですかね。

それで、息子二人が生まれて家族4人で暮らしてました。その時に時々「やな川 村黒店」にも行ってましたねぇ。うどんも食べましたが、2階でお好み焼きもやってまして、隣のテーブルのおばちゃん2人がお好み焼きを食べた後に1階にうどんを注文して持ってきてもらってるのを見て、びっくりしました。おばちゃんの食欲にね。(笑

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懐かしいですねぇ。お店に来たのはその時以来です。28年ぶりかなぁ。全然変わってないです。店員さんに聞いたら女将さんが調子悪くて、2階のお好み焼きはもうやってないということでした。

昔、本店が海の方にある・・・というのは聞いたことがありましたが、当時は結局行かずじまい。それが麺通団の田尾団長がベタ褒めの「柳川 本店」ですね。2年前に訪問しました。うどんはそっちで作ってるので、村黒店では打ってないようです。

かけうどん小380円。観音寺の方のかけうどんって、かまぼこと小さいお揚げがのってるんですね。最近でこそ増えましたが、昔はセルフが少ない。注文して持ってきてくれる一般店。うどんは細くてコシはそんなにはない。かけ出汁も観音寺なのにいりこが強いわけではなくカツオが主張する・・・特別おいしい・・・というのではなく、普通のうどんです。昔から知ってるので結局、そういう表現になるけど。その飾らなさがいいんです。

今はないけど、当時は観音寺の入口にあった「七宝亭」や11号線沿いの「将八うどん」の方がお客さんは多かったです。「やな川」はふつうのうどん屋さん。お好み焼きも食べられる。そんな感じです。かけ出汁、ちょっと甘い感じがする。懐かしいですね。

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駐車場が狭くて路地にある本店の方が人気なんかなぁ・・・こっちの方が広くてクルマも停めやすいけどなぁ。そういう問題じゃないんかなぁ。

店員のおばちゃんに30年前に県営団地に住んどって、よく来たって言ったら「ほんまなぁ。そんな前から知っとるんやなぁ」って感心してくれた。

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そこの階段から2階のお好み焼きへ行ける。今はやってないけどね。残念。

あの新しくてキレイなお店でメニューが多かった「七宝亭」がつぶれて、「やな川」がつぶれずに続いてるっていうのが・・・・すごいな。世の中わからんね。

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「やな川 村黒店」

住所:香川県観音寺市村黒町228-1

交通手段:JR予讃線 本山駅から1,824m 徒歩23分

電話:0875-25-6718

営業時間:11:00〜13:30

定休日:木曜日

この記事へのコメント

ギランバレー
2024年10月08日 08:45
今から何十年前の事か…。伊吹島に渡るフェリーのすぐ近くに、「いんだ」と言ううどん屋があった。「いんだ」と言うのがどんな字を書くのか、本当は「いのだ」とか「いぬだ」とかが、慣用的に「いんだ」と言われているのかは分からない。ここのダシを一口飲んだ時、「ジャン!!」と一発、頭の中でフルボリュームでオーケストラ・ヒットが鳴った。澄んでいる…、コクがある…。まだ見ぬ、伊吹島の風景が目に浮かんだ。並の無化調とは段違いだった。今はもう「いんだ」は無いらしいが、あれを超えるダシは残念ながら無い。
けいつ〜
2024年10月08日 23:25
>ギランバレーさま
コメントありがとうございます。
観音寺は、長野松本につづく第3のふるさとです。私が住んでいた87〜96年当時も昔懐かしい風景や人が多く残っている地域でした。現在はだいぶ整備されて変わってしまいましたが、路地裏にはまだまだ残っていそうです。

港の方にそんなうどん屋があったんですね。昔、なんか聞いたことがあるような・・・行ったことはないですねぇ。
ギランバレー
2024年10月09日 17:37
観音寺のなに町かは分からないが、古い住宅地の路地にあった、「グーラー・ド・ルーラ」と言う鉄板焼はなかなか美味だった。名前からして、「ルーラ」(将八)の系列っぽいが、今はもうない。観音寺にはいろいろ逸話があって、「青春デンデケデケデケ」のロケで、南野陽子が来たシーンで、「◯◯さんの車、ちょんぼし、のけてつかぁ。撮影すんやて」と言ったがゴネて、どうしようもないから、車にムシロをかけて撮影したらしい。かなり昔に住宅地に「村さ来」があり、ある人が、汚い子供の運動靴みたいなのを履いて行って、座敷に上がって、帰る時にどこかの人のピカピカの革靴と替えた人がいた。向こうはショックだっただろうな。観音寺ではないが、丸亀のケーキのみどりやは3月末で閉店したらしい。
けいつ〜
2024年10月10日 18:56
観音寺、路地がいっぱいありましたねぇ。今はだいぶ区画整理されてしまった。

青春デンデケデケデケのロケの時は観音寺にいました。そんなにブレイクするとは思ってなかったので、冷ややかに観察してましたが、元カミさんが生命保険の仕事をしてたので、そのつきあいからその他大勢のエキストラ役で出ました。どういう役だったかは忘れました。今見てもなつかしくて面白い映画ですね。
ギランバレー
2024年10月11日 06:31
あれは、観音寺の知り合いの人の家に遊びに行った時、高松駅で週刊朝日を買って読んだら、「観音寺出身の作家が観音寺を舞台にした小説の本が出る」と言う記事を読み、観音寺に着いたら知り合いにもその記事を見せ、高松に帰ったら早速本を買った。まさか、映画になるとは思わなかった。映画は大劇パラスで観た。書き忘れたが、出作町にあった焼肉の「江陽亭」も美味かった。「文ちゃん」は今もあるが、「満腹ホール」はまだあるのだろうか? 大昔はおでんの事を関東煮と言ってたとは聞いていたが、実際に文字で見た事はなかった。しかし、有明の浜の茶店で見た事があった。
けいつ〜
2024年10月12日 05:36
関東煮(かんとだき)。私も観音寺にいた頃に初めて聞きました。私が「おでん」と言ったら「おでんちゃうぞ。かんとだきや」って会社の人に訂正されました。(笑 有明の浜の浜茶屋、なつかしいですね。

高松のおでんと何が違ったっけ?ダシが濃かったような。高松は酢味噌やけど、味噌からしってとこかなぁ。煮てるおでんのタネは変わらなかったような気がするけど。今でも三豊地区のうどん店では「関東煮」って書いてるところがあるんちがうかなぁ。鳥坂越えたら人も文化も違いますからねぇ。
けいつ〜
2024年10月12日 05:37
大阪の方でも「かんとだき」って言うようですね。以前、聞いたことがあります。

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