いまごろ「BLACK MIRROR」にハマる・・・【ネタバレ注意】

タイトルは以前から知っていて、観てなかったです。てっきり連続モノのドラマかと思ってたら1話完結。
イギリス制作の近未来ホラー。これが意外に面白い。もっと早くに観ていたらよかった。

2011年にシーズン1が放送され、その後2016年シーズン3からnetflixが制作。(最近、このパターンが多いですね。視聴者の楽しみ方が変わり、テレビ制作の限界。サブスクリプションでネット配信。CMも今やテレビからネットに比率を移してるので、おのずと資金もテレビ局からネットへ流れ・・・時代の流れを感じます。)最新シーズン6は昨年配信されてます。

1話完結なので、どのシーズン、エピソードを観てもいいです。アメリカ制作ドラマとはまた雰囲気が違った感じ。なんというか・・・視聴者の心の奥でかすかに共感するイヤな部分を感じさせるような。で、ハッピーエンドではない終わり方・・・・観終わって「そうきたか」と思わせる。一般的な「勧善懲悪」とかカーチェイスとかピストルバンバンで爽快って感じではないです。

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シーズン1,エピソード1「国歌」

王室のスザンヌ妃が何者かに誘拐され、首相宛にyoutubeで脅迫状が届く。要求は「明日の16時に首相が豚と性交するところをテレビ、ネットで放送すること」・・・・強烈。秘密裏に事を進めようにも、すでに国民みんなも知ってるという・・・・政府は国民に対してどう対応するかごまかしが効かない。

ありそうですねぇ。模倣犯は現れないのだろうか。・・・・日本で言うなら、敬宮 愛子内親王か、佳子さまが誘拐されて、岸田首相に脅迫状が届いたと考えるとリアルかも。ひぇぇぇ。

豚と性交?思わず想像してしまった。(笑 もちろん私は動物とヤったことはないです。豚の体格なら人間と変わらないんかなぁ。昔、会社の人がメスのニワトリとヤったという話を聞きました。「え?大きさ的にイケるんですか?」って聞いたら「玉子産むくらいだもん。大丈夫よ。」と言ってました。(笑 しかし、豚とヤるって・・・勃たないと思うけど・・・豚の前のモニターにエロ画像が写ってましたね。アレじゃぁなぁ。Foxi Diならイケるか・・・・薬使って強引に勃たせればいけるか。

政府内の情報がマスコミの姉ちゃんとつながってる若い兄ちゃん経由で漏れて・・・動画の送り先からデコイにまんまとひっかかって・・・・豚との性交に替え玉使おうとしてたのもSNS経由でバレて・・・・一部始終が国民にSNSで情報共有されてしまうというのがものすごくリアル。加えて首相役の演技がいい。イライラ感がものすごく伝わってくる。「豚と性交するのか?冗談だろ?俺はヤラないぞ!」と最初はタカをくくっていたのが、切断されたスザンヌ妃の指が送られてきたことで一変する。

「スザンヌ妃を助けるために首相は豚との性交をやるべきだ!」

世論が突然、反対の意見に変わる。政府関係者も犯人の要求に従う方向へ首相を導く。そして首相と夫人の夫婦の関係。全世界に自分の夫が豚と性交をしている姿がさらされる・・・・どういう気持でしょう?未だかつて想像したことのないシチュエーションです。イギリスの脚本家、よく考えましたね。陰湿で末恐ろしいです。

結果・・・・スザンヌ妃は無事保護され、犯人は自殺(犯人は芸術家で、犯行の一部始終が「作品」とも評価される。情報は公開されてないと思いますが、人質のスザンヌ妃は首相が豚と性交する前に開放され、犯人も想定通りの事態の進行に満足し自殺している)、精神的ショックから表に出てこなかった首相が1年後に復帰するが「事件後の彼は国民からは支持を集めたが、愛する妻からは嫌悪されるようになった」・・・・・なんとも後味の悪い、現実にありそうな結末で・・・・それゆえに面白い。

タイトルが「The National Anthem」になっており「国歌」となっていますが・・・・これは・・・・何を意味しているのか?SNSが国中の老若男女すべての生の声を反映し、犯人の思惑通りに揺動されていく。ある意味国がひとつになって、首相、あるいは国をコントロールした。それを「国歌」として皮肉っているのかなぁと思いました。

翻って、現在の我が国、日本はどうなのか・・・・・もう、政界が崩壊しつつありますね。与党の自民党は派閥をなくすと言って、まとまりがないし、かといって野党もバラバラ・・・二大政党にもなれず・・・・どうなるんでしょうねぇ・・・・いつまでたっても精神文化的に先進国になりきれない国です。まだまだ欧米には追いついてません。

あと・・・まだまだいろいろ他のエピソードも書きたいですけどねぇ。ほんとにおもしろい。1回観て・・・もう1回結末を知った上で観て、さらに発見がある・・・みたいな感じですね。ほんとによくできてる。

シーズン4 エピソード1「USS Calister」
これ2018年のエミー賞を受賞してますね。もうスタートレックファンにはたまらない内容です。最高!

シーズン2エピソード1「Be Right Back (ずっと側にいて)」
これも強烈ですねぇ・・・・まだ結婚してない同棲中のカップル、アッシュとマーサ。事故で彼氏のアッシュを突然失ってしまう。

彼の葬式の時に、同じようにパートナーを失った友人サラが「亡くなった人と話ができるサービスがある」とマーサの悲しみを見かねて勝手に登録してしまう。そしてマーサの妊娠発覚。ありがちですねぇ。亡くなったアッシュの子供です。

マーサの携帯に亡くなったはずのアッシュからメッセージが送られてくる。現代のChat GPTのようなもんですね。ネット状のアッシュのSNS等の情報から、アッシュらしいメッセージのやりとりが始まります。

やがてそれが、音声になり、まるで彼からの電話のように会話になり・・・・技術は近未来ですから・・・本物そっくりのアンドロイドが出てきます。見た目も会話もほとんどアッシュが生まれ・・・・しかも精巧なアンドロイドですから、性交も本物以上に精巧で・・・・いやアッシュもマーサもすごいです。(笑

ここからは・・・感情をもたないアンドロイド・・・って、スター・トレックのデータ少佐と同じような・・・・感情がないからエモーションチップをスタートレックでは使い・・・データ少佐は最後は「スタートレック・ピカード」で人間のように死にたい・・・と死を望みます・・・・・

が、アンドロイド・アッシュはそこまではいかなくて・・・・感情のないChat GPTですね。やはり本物のようで本物ではない。最後は捨てるに捨てられず、屋根裏にしまわれてる・・・死んだ子供の写真は全部屋根裏にしまわれるんだよ・・・・のようになってしまうという・・・・まぁ、そうだよなぁ。

などなど・・・・全部のエピソードの感想を書きたくなる作品です。日本も脚本にもっとお金を使わないと・・・・漫画や小説の脚本もってきて映像化・・・じゃいかんよなぁ。「セクシー田中さん」みたいな問題になるんだろね。

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