【四輪倶楽部】vol.89 「トヨタ MIRAI」

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クルマネタです。

トヨタのMIRAI。2年半前に発売された2代目。水素で走る燃料電池車。EVは究極のゼロエミッションではないとトヨタが推し進めてるクルマです。香川でも滅多にみないですねぇ。このクルマも堺ナンバーでした。それもそのはず、水素ステーションが香川には高松帝酸の1ヶ所のみ。四国にはあと徳島に3ヶ所、高知に1ヶ所しかない。EVスポットよりもはるかに少ないですねぇ。設備の設置には億単位の費用がかかるそうです。こりゃなかなか厳しいですかねぇ。

参考までに6年前の先代MIRAIのレポート。

肝心の水素はどのようにして作っているのか?作り方は複数あるようです。化石燃料から水素ガスを抽出する・・・・これには二酸化炭素が発生します。それではEVの発電に化石燃料を使うのと同じです。二酸化炭素が発生する場所が変わっただけ。現段階で有効なのは、水を電気分解して水素ガスを抽出する方法。

これ・・・・電気分解するのに電気を使います。ということは・・・・できた水素から取り出せるエネルギーは使った電気よりも少ないはずです。ただ、この電気分解に使用する電気に風力発電や太陽光発電の電気を使うことでカーボンフリーを実現するようです。風力、太陽光は自然発生的なものなので、必要でない時も発電されており、これを有効活用してずっと電気分解で水素を作ることで貯蔵することができます。

ただ、これが日本中の自動車が燃料電池になった時にどれだけまかなえるか・・・・・結局、EVになった時に電力がまかなえるか・・・と同じような話になってしまいます。代替エネルギー・・・・一筋縄ではいかないようですねぇ。

中国はいまものすごい勢いでEV化が進んでいます。私が深センへ行ってた5年前で公共のバス、タクシーがEV化されていて、一般の自動車もグリーンのナンバーのEVが増えていたぐらいなので、さらに増えているでしょう。夏になると電力不足で計画停電していた深センがさらに電力不足になるんじゃないか・・・・それが中国全土に広がってるんじゃないかと思いましたが、中国政府はすでに原子力発電所と石炭火力発電所の両方を大量に作っていました。これ、日本ではできないことですね。

EVは自動車の屋根に太陽電池を埋め込んで、その発電だけで走行と充電ができるくらいの効率にならないと意味ないんじゃないかなぁと思います。今後の中国の状況を見ればEVの将来がわかるでしょう。バッテリーも含めてまだ時期尚早な気がします。日本はハイブリッドで静観がいいでしょう。ヨーロッパも電力不足でEV化の見直しがかかってるようですし。

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さて、本題の新型MIRAIですが・・・前モデルから改良されて、航続距離は30%向上。水素満タンで750km走れるようです。水素は5.6kgで満タン。1kg1000円ですので、5600円で750km走れるなら、私のVABはハイオク満タンで9000円くらいで400kmちょっとですからねぇ。はるかにエコノミーです。

車格もひとまわり大きくなりましたねぇ。高級感があります。クラウンと同じくらい。駆動はEV同様のモーターですから、トヨタのハイブリッドで培った技術があるでしょう。問題ないはずです。

価格がねぇ。700万円から800万円。優遇措置が140万円ほど受けられるそうなので、実質負担は600万円前後。うーむ、安くはないなぁ。モデルチェンジ直後の2年前は月に300台ほどの販売台数だったのが、コロナの影響はあるとはいえ2023年現在は月に30台ほど。通常の車種なら製造終了になる数字。なかなか厳しい現実ですねぇ。いいクルマだと思いますけどねぇ。インフラの整備状況次第でしょうねぇ。

温かく見守っていきましょう。

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