「マツダ キャロル360」・・・【四輪倶楽部】 vol.87
クルマネタです。某所でこのクルマを発見しました。
マツダ キャロル360。懐かしいですねぇ。私が子供の頃に走ってたクルマです。1963年発売ですから、私よりも1歳年上。59年前です。よくぞここまで綺麗な状態で残ってたもんです。ボディが錆びて穴が開いてそうなものですが、ルーフもフェンダーも大丈夫なようです。
車内の様子からオーナーさんは、今でもこのクルマを普通に使用しているようです。動いているところを見たいものですね。時代的にはスバル360と同じ頃。マツダR360の後継モデルで開発されています。
なんといっても秀逸なこのデザイン。今でも通用するデザインですよね。小さくてかわいい。一応、4ドアの4人乗りですもんね。これに大人4人が乗るのはちょっと窮屈じゃないかなぁ。しかし当時の軽自動車としては初の4ドアモデル。他社のクルマは空冷エンジン、2気筒が主流だったものを水冷エンジン、4気筒とし、静粛性、滑らかな噴けあがりがセールスポイントになり、3年連続販売台数首位となるほどの人気のクルマだったようです。モノづくりに特化した高度成長期の日本の勢いを感じますねぇ。
当時のCM。「素早いこの出足。」マツダのオート3輪を置いて行ってます。(笑 このCMは上位モデルの600ccですね。
この後ろ姿がいいですね。両端がフィンのようにになってるのは、50年代のTバードのテールフィンのテイストを取り入れて、ギュッと縮めたような感じ。フロントグリル並みに凝ったテールグリル。現在のクルマでもテールにここまでの造形と加飾はないでしょう。斬新です。
小さいけど、3ボックス。クリフカットされたリアウインドウ。このおかげで後席のヘッドクリアランスが確保できています。トランクの部分にエンジンが収められてます。リアエンジン、リアドライブ。最高出力20ps/7,000rpm・最大トルク2.4kgm/5,000rpm。数字で見ればかわいいですが、これでも立派に走ります。
競合他社がパワーアップしていく中、マツダはキャロルにロータリーエンジンを載せようとしますが、通常のレシプロエンジンとロータリーエンジンでは、排気量の算出が異なるため、軽自動車用のエンジンとしては認められなかったようです。コンパクトでハイパワーなロータリーエンジンは、他社にとっても驚異だったので、運輸省に圧力をかけたのでは・・・・。
全長×全幅×全高:2980×1295×1340mm
ホイールベース:1930mm
重量:525kg
エンジン型式・種類:DA型・直4 OHV
排気量:358cc
最高出力:18ps/6800rpm
最大トルク:2.1kgm/5000rpm
トランスミッション:OD付き3速コラムMT
タイヤサイズ:5.20-10 4P
価格:37万円
1963年の大卒初任給が19,400円の時代です。月収の19倍。今の大卒初任給は21万200円ですから、換算すると399万円ですか。ははは。軽自動車の価格じゃない。VABが買えそうな値段です。まだまだクルマが贅沢品の時代ですね。キャロルがあった家庭は裕福だったんですね。現在の軽自動車、一般的な価格は130万円くらいが主流でしょうか。月収の6.2倍くらいが目安ですかねぇ。
同時期にマツダはコスモスポーツを発売。このエンジンが量産車、世界初のロータリーエンジンとなりました。帰ってきたウルトラマンのMATのマットビハイクルとして使われてましたね。カッコよかったですねぇ。
キャロルは1970年で生産、販売を終了。後継はシャンテとなります。キャロルはその後、19年後の1989年にスズキアルトのシャーシ共用で、ボディと内装を独自に製作。丸っこいデザインで復活し、2021年発売の8代目キャロルまで続き、現在も販売中です。
ナンバーが「8香」です。「小板」と呼ばれるナンバーで、実はこれ今でも発行されてるんですよね。乗用車が「88香川」貨物が「66香川」となります。このキャロルで名義変更すれば新しい小板ナンバー取れますね。あ、もしかして「88高松」になるんじゃん?
キャロル360。セカンドカーにいいよなぁ。注目されること間違いなしです。ちょっと運転してみたいですねぇ。カリオストロの城のフィアットに乗ってたルパン三世のような気分を味わえるかも。
マツダ キャロル360。懐かしいですねぇ。私が子供の頃に走ってたクルマです。1963年発売ですから、私よりも1歳年上。59年前です。よくぞここまで綺麗な状態で残ってたもんです。ボディが錆びて穴が開いてそうなものですが、ルーフもフェンダーも大丈夫なようです。
車内の様子からオーナーさんは、今でもこのクルマを普通に使用しているようです。動いているところを見たいものですね。時代的にはスバル360と同じ頃。マツダR360の後継モデルで開発されています。
なんといっても秀逸なこのデザイン。今でも通用するデザインですよね。小さくてかわいい。一応、4ドアの4人乗りですもんね。これに大人4人が乗るのはちょっと窮屈じゃないかなぁ。しかし当時の軽自動車としては初の4ドアモデル。他社のクルマは空冷エンジン、2気筒が主流だったものを水冷エンジン、4気筒とし、静粛性、滑らかな噴けあがりがセールスポイントになり、3年連続販売台数首位となるほどの人気のクルマだったようです。モノづくりに特化した高度成長期の日本の勢いを感じますねぇ。
当時のCM。「素早いこの出足。」マツダのオート3輪を置いて行ってます。(笑 このCMは上位モデルの600ccですね。
この後ろ姿がいいですね。両端がフィンのようにになってるのは、50年代のTバードのテールフィンのテイストを取り入れて、ギュッと縮めたような感じ。フロントグリル並みに凝ったテールグリル。現在のクルマでもテールにここまでの造形と加飾はないでしょう。斬新です。
小さいけど、3ボックス。クリフカットされたリアウインドウ。このおかげで後席のヘッドクリアランスが確保できています。トランクの部分にエンジンが収められてます。リアエンジン、リアドライブ。最高出力20ps/7,000rpm・最大トルク2.4kgm/5,000rpm。数字で見ればかわいいですが、これでも立派に走ります。
競合他社がパワーアップしていく中、マツダはキャロルにロータリーエンジンを載せようとしますが、通常のレシプロエンジンとロータリーエンジンでは、排気量の算出が異なるため、軽自動車用のエンジンとしては認められなかったようです。コンパクトでハイパワーなロータリーエンジンは、他社にとっても驚異だったので、運輸省に圧力をかけたのでは・・・・。
全長×全幅×全高:2980×1295×1340mm
ホイールベース:1930mm
重量:525kg
エンジン型式・種類:DA型・直4 OHV
排気量:358cc
最高出力:18ps/6800rpm
最大トルク:2.1kgm/5000rpm
トランスミッション:OD付き3速コラムMT
タイヤサイズ:5.20-10 4P
価格:37万円
1963年の大卒初任給が19,400円の時代です。月収の19倍。今の大卒初任給は21万200円ですから、換算すると399万円ですか。ははは。軽自動車の価格じゃない。VABが買えそうな値段です。まだまだクルマが贅沢品の時代ですね。キャロルがあった家庭は裕福だったんですね。現在の軽自動車、一般的な価格は130万円くらいが主流でしょうか。月収の6.2倍くらいが目安ですかねぇ。
同時期にマツダはコスモスポーツを発売。このエンジンが量産車、世界初のロータリーエンジンとなりました。帰ってきたウルトラマンのMATのマットビハイクルとして使われてましたね。カッコよかったですねぇ。
キャロルは1970年で生産、販売を終了。後継はシャンテとなります。キャロルはその後、19年後の1989年にスズキアルトのシャーシ共用で、ボディと内装を独自に製作。丸っこいデザインで復活し、2021年発売の8代目キャロルまで続き、現在も販売中です。
ナンバーが「8香」です。「小板」と呼ばれるナンバーで、実はこれ今でも発行されてるんですよね。乗用車が「88香川」貨物が「66香川」となります。このキャロルで名義変更すれば新しい小板ナンバー取れますね。あ、もしかして「88高松」になるんじゃん?
キャロル360。セカンドカーにいいよなぁ。注目されること間違いなしです。ちょっと運転してみたいですねぇ。カリオストロの城のフィアットに乗ってたルパン三世のような気分を味わえるかも。
この記事へのコメント
コメントありがとうございます。
うーむ、nas-nasさんにキャロルは古すぎましたねぇ。キャロルはまだエンジンは4サイクルで、360ccクラスは白煙を吐く2サイクルエンジンが主流の頃でしたからねぇ。
CMたしかに今では考えられない雨降りに撮られてますね。きっと雨降りでも濡れずにクルマで出かけられるっていうのが、当時では上流階級的な憧れだったんじゃないかなぁ。「欲しい!」って思わせるCMだったんでしょうね。
>猫丸ライダーさま
コメントありがとうございます。
最近、日本で売れるクルマは、子供がいる家庭はスライドドアのミニバン、セカンドカーは奥さんが乗る軽トールワゴン。ミニバンはカタチに自由度がないので、フロントグリルのメッキパーツとライト形状の違いで個性を出すしかないので、結果的に似てくるのでしょう。ステップワゴン、ノア・ヴォクシー、セレナが街にはあふれてます。なんかヘンな世の中です。