ぶらぶら美術館めぐり vol.8 「MIMOCA 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館」
美術館ネタです。
丸亀にある猪熊弦一郎現代美術館。行こう行こうと思ってて、全然来れてなかった。丸亀にわざわざ行くという機会が高松市民には少ないですからね。そんなもんです。
本島へ行った時にちょうどよかったので寄ってみました。丸亀駅前には何度か来て、美術館の外観だけは見てましたが、改めて眺めると・・・・・立派な建物ですねぇ。美術館にふさわしい建築物です。デザインが素晴らしい。高松市にも欲しいくらいです。
館内の展示は撮影OKでした。常設展。猪熊弦一郎氏の作品が展示されています。すみません、正直、名前は聞いたことはありましたが、詳しくは存じ上げませんでしたので・・・丹下健三が設計した香川県庁の1階にある巨大な陶板壁画が猪熊氏の作品です。あとはたぶん誰でも見たことがある三越の包装紙。
そう、あの赤と白の不思議なカタチがデザインされている。あれも猪熊氏の作品だそうです。当時、三越でこのデザインを受け取ったのが、やなせたかしというのも何かの縁でしょうね。
そういうエピソードを聞くと少し親近感が湧いてきました。
1902年生まれ、1990年没。自画像を見るとこんな方でした。好青年。
色の使い方に特徴があるような。赤、緑、青といった原色を使った作品が多い。初期の作品は普通に写実的な絵で、しばらく眺めていても飽きない絵だなぁと思っていましたが・・・
だんだんタッチが変わっていくんだよなぁ。36歳の時にフランスに渡り、マティスのところに行ったんですねぇ。「お前の絵はうますぎる」と批評されて、自分の画風ができていないと捉えたんですねぇ。そして模索・・・・かつては写真の代わりとして描かれた絵は、実物を正確に写実することを目的としていましたが、カメラが普及し写真が一般的になると絵は写真を超えられなくなります。
実物を正確に描くのではない・・・・絵でしか表せない人の心を揺さぶるもの・・・・現代美術はそういう方向だと勝手に思っています。
これは比較的青系で統一された作品で濃淡に深みがあって好感が持てるんですが、人物が少し写実から漫画風に・・・・これも作風の変化でしょう。
こうなって・・・・
こうなりますか・・・・深いです。絵は心で感じましょう。やはりマティスの影響を受けてますよねぇ。
瀬戸芸の企画展。今井俊介氏の作品が展示されていました。「スカートと風景」という興味を惹かれるようなタイトル。
ん?この方の作品は・・・・色鮮やかなストライプとドットで立体を表現するような・・・・布地を貼ってるようです。独特な作品ですね。
作品を作る様子の写真を見てびっくり。貼り付けた布地を乾燥させるのに使ってるドライヤーが某メーカーのドライヤーですね。しかも一番安いヤツ。まさか髪を乾かすのではなく、こういう使われ方をしているとは・・・・今井氏と接着剤乾燥ドライヤーをコラボした方がいいかも。(笑
美術館の吹き抜け。この空間がいいですねぇ。
しかし猪熊弦一郎氏の作風の変化は衝撃的でしたね。一見の価値はあります。
この天窓と階段の空間もまたいいですねぇ。ほんとにいい美術館です。
「MIMOCA 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館」
住所:香川県丸亀市浜町80-1
交通手段:JR丸亀駅から50m 徒歩1分
電話:0877-24-7755
開館時間:10:00-18:00(入館は17:30まで)
観覧料:企画展:展覧会ごとに定めます 常設展:一般 300円(240円) 大学生 200円(160円)
休館日:月曜日(祝休日の場合はその直後の平日)、年末12月25日から31日、および臨時休館日
丸亀にある猪熊弦一郎現代美術館。行こう行こうと思ってて、全然来れてなかった。丸亀にわざわざ行くという機会が高松市民には少ないですからね。そんなもんです。
本島へ行った時にちょうどよかったので寄ってみました。丸亀駅前には何度か来て、美術館の外観だけは見てましたが、改めて眺めると・・・・・立派な建物ですねぇ。美術館にふさわしい建築物です。デザインが素晴らしい。高松市にも欲しいくらいです。
館内の展示は撮影OKでした。常設展。猪熊弦一郎氏の作品が展示されています。すみません、正直、名前は聞いたことはありましたが、詳しくは存じ上げませんでしたので・・・丹下健三が設計した香川県庁の1階にある巨大な陶板壁画が猪熊氏の作品です。あとはたぶん誰でも見たことがある三越の包装紙。
そう、あの赤と白の不思議なカタチがデザインされている。あれも猪熊氏の作品だそうです。当時、三越でこのデザインを受け取ったのが、やなせたかしというのも何かの縁でしょうね。
そういうエピソードを聞くと少し親近感が湧いてきました。
1902年生まれ、1990年没。自画像を見るとこんな方でした。好青年。
色の使い方に特徴があるような。赤、緑、青といった原色を使った作品が多い。初期の作品は普通に写実的な絵で、しばらく眺めていても飽きない絵だなぁと思っていましたが・・・
だんだんタッチが変わっていくんだよなぁ。36歳の時にフランスに渡り、マティスのところに行ったんですねぇ。「お前の絵はうますぎる」と批評されて、自分の画風ができていないと捉えたんですねぇ。そして模索・・・・かつては写真の代わりとして描かれた絵は、実物を正確に写実することを目的としていましたが、カメラが普及し写真が一般的になると絵は写真を超えられなくなります。
実物を正確に描くのではない・・・・絵でしか表せない人の心を揺さぶるもの・・・・現代美術はそういう方向だと勝手に思っています。
これは比較的青系で統一された作品で濃淡に深みがあって好感が持てるんですが、人物が少し写実から漫画風に・・・・これも作風の変化でしょう。
こうなって・・・・
こうなりますか・・・・深いです。絵は心で感じましょう。やはりマティスの影響を受けてますよねぇ。
瀬戸芸の企画展。今井俊介氏の作品が展示されていました。「スカートと風景」という興味を惹かれるようなタイトル。
ん?この方の作品は・・・・色鮮やかなストライプとドットで立体を表現するような・・・・布地を貼ってるようです。独特な作品ですね。
作品を作る様子の写真を見てびっくり。貼り付けた布地を乾燥させるのに使ってるドライヤーが某メーカーのドライヤーですね。しかも一番安いヤツ。まさか髪を乾かすのではなく、こういう使われ方をしているとは・・・・今井氏と接着剤乾燥ドライヤーをコラボした方がいいかも。(笑
美術館の吹き抜け。この空間がいいですねぇ。
しかし猪熊弦一郎氏の作風の変化は衝撃的でしたね。一見の価値はあります。
この天窓と階段の空間もまたいいですねぇ。ほんとにいい美術館です。
「MIMOCA 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館」
住所:香川県丸亀市浜町80-1
交通手段:JR丸亀駅から50m 徒歩1分
電話:0877-24-7755
開館時間:10:00-18:00(入館は17:30まで)
観覧料:企画展:展覧会ごとに定めます 常設展:一般 300円(240円) 大学生 200円(160円)
休館日:月曜日(祝休日の場合はその直後の平日)、年末12月25日から31日、および臨時休館日
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