おいしいもの食べ隊 vol.72 【定期監査】高松 瓦町 「ドント飯店」
香川ネタです。これGWの話ですが、忘れないうちに書いておきましょう。
うどんは先日報告のように平成、令和と元号越しをしましたが、高松に帰ってきて食べたいものは他にもあります。そのひとつが「ドント飯店」の天津飯。高校時代によく食べた、今はなき「ドンドン餃子」の血を受け継ぐ、県内に数店舗残る店のメニューです。以前もレポートしたことがあります。いつものように郷愁とともに食べておりました。注文してから3分くらいで出てくるスピードメニューです。丼にご飯を盛り、手早くかに玉を中華鍋で焼き上げ、ご飯の上に載せて湯せんで保温されている中華あんをかけてできあがり。
天津飯は大、中、小とありますが、一番少ない小でもこのボリュームです。高校生の頃は中をペロッと食べたものですが、さすがに50歳過ぎにはもう無理です。小でちょうどいいです。
と、私が天津飯を食べていると、およそこの店には似つかわしくない、金髪の背が高くスラッとした外国人女性が店に入ってきました。彼女はカウンターの私の席のひとつ置いた椅子に座り、けげんそうな顔で店内のメニューをながめています。怪物ランドの赤星似のマスターが彼女のところにやってきて「ご注文は?」と日本語で話しかけますが、彼女は英語しか喋りません。二人とも困った様子で・・・私が彼女の方を見ていると
「あなた英語話せる?」
「少しはできるよ」
と英語で話すと、彼女も安堵したように
「お腹が空いてるのよ。何かおすすめはある?」
「この店は何でもおいしいけど・・・中華の店なのでラーメン、チャーハン、あとは肉とか野菜を炒めたもの・・・かな。ちなみに私が食べてるのはシンプルな玉子とご飯。」
「私は・・・スパイシー(辛い)なものが食べたい」
「店長、彼女は辛いものが食べたいって言ってますが。」
「それなら木須肉(むーすーろー)かなぁ」
「えーと、名前なんだっけ?」
「ジェシカよ。」
「ジェシカ、このメニュー(木須肉)がスパイシーらしいけど、これにする?野菜と豚肉と玉子を炒めたものだけど。」
「いいわ。少し辛くしてね。」
「OK。店長、木須肉を辛めだそうです。」
で、なんとかオーダー完了。さて、ジェシカちゃんと少しお話ししますか。見た感じ、彼女は30前後かなぁ。
「どこから来たの?」
「チューリッヒ。」
「チューリッヒ?スイス?一人できたの?」
「そう、一人できた。四国の八十八ヶ所を回ってるの。2週間くらい日本には滞在するわ。来週は東京の知り合いのところへ行くの。」
「あぁ、バックパッカーなのね。ボクは長野に住んでるけど、実家がここだから帰ってきてるんだ。長野知ってる?冬のオリンピックやったところ」
「あぁ、長野知ってるわ。いいところね。スキーができるでしょう?」
「そうそう、オリンピックのコースになった白馬のスキー場には毎年行くよ。近いのよ。スイスは行ったことないけど、フランスのグルノーブルは行ったことあるよ。そこも大昔、冬のオリンピックやったところね。」
「グルノーブルは私も行ったことあるわ。スイスからも遠くない。あそこでスキーしたのよ。」
「そうそう、私は仕事で行ったんだけど、スキーやスノーボードを積んだスキー場へ行く車が多かったよ。私はスキーをする時間がなくて羨ましかった。」
笑顔がかわいくて、気さくな性格。そういえば深センにいた時もイミグレで西洋人のバックパッカーがラフな格好でいるのをよく見かけましたが、彼ら、彼女たちは世界中をこんな感じで旅してるんですね。そういえば、私の従姉妹の息子も世界中のユースホステルみたいなところを転々として旅してると言ってましたが・・・・そういう旅もまた楽しそうですね。時間とお金があればやってみたいです。
異国の高級なお店ではなく、現地の人が普通に食べている庶民的な店に入るというのは、私も中国でよくやりますので、彼女がこのドント飯店にフラッと入ってきた気持ちはとてもよくわかります。チャレンジャーですね。(笑)でも、そのチャレンジの結果は正解だと思います。
彼女の木須肉がやってきました。
「どう?口に合う?」
「Good!」
と親指を立てて満足そうでした。私の方が先に食べ終わったので、
「記念に一緒に写真撮ってもいい?」
「いいわよ!」
で、ツーショットで写真を撮りました。これも何かの縁でしょう。
「ジェシカ、SNSはやってる?フェイスブックとか?」
「フェイスブックやってる」
「じゃ、友達申請するから、あとで写真送るね。」
「OK」
お店を出る前に店長さんが
「ありがとう。助かったわ。英語は勉強せないかんね。」
私もそんなにペラペラじゃないんですが・・・相変わらず単語が中国語になりそうになって・・・・普段使わないと英単語とか文法が浮かんでこないですね。スタートレックとかルシファーなんかの海外ドラマを字幕で観てるんで、英語のフレーズが耳に残ってるのがせめてもの救いです。
一期一会・・・・人生、こういう出会いを大切にしないといけないですね。
「ドント飯店」
住所:香川県高松市常磐町2-5-2
交通手段:琴電瓦町駅から107m 徒歩2分 パチンコアイゼン瓦町店横の細目の路地にある
電話:087-835-0886
営業時間:11:00 ~ 20:30
定休日:年中無休 (元旦は休みです)
うどんは先日報告のように平成、令和と元号越しをしましたが、高松に帰ってきて食べたいものは他にもあります。そのひとつが「ドント飯店」の天津飯。高校時代によく食べた、今はなき「ドンドン餃子」の血を受け継ぐ、県内に数店舗残る店のメニューです。以前もレポートしたことがあります。いつものように郷愁とともに食べておりました。注文してから3分くらいで出てくるスピードメニューです。丼にご飯を盛り、手早くかに玉を中華鍋で焼き上げ、ご飯の上に載せて湯せんで保温されている中華あんをかけてできあがり。
天津飯は大、中、小とありますが、一番少ない小でもこのボリュームです。高校生の頃は中をペロッと食べたものですが、さすがに50歳過ぎにはもう無理です。小でちょうどいいです。
と、私が天津飯を食べていると、およそこの店には似つかわしくない、金髪の背が高くスラッとした外国人女性が店に入ってきました。彼女はカウンターの私の席のひとつ置いた椅子に座り、けげんそうな顔で店内のメニューをながめています。怪物ランドの赤星似のマスターが彼女のところにやってきて「ご注文は?」と日本語で話しかけますが、彼女は英語しか喋りません。二人とも困った様子で・・・私が彼女の方を見ていると
「あなた英語話せる?」
「少しはできるよ」
と英語で話すと、彼女も安堵したように
「お腹が空いてるのよ。何かおすすめはある?」
「この店は何でもおいしいけど・・・中華の店なのでラーメン、チャーハン、あとは肉とか野菜を炒めたもの・・・かな。ちなみに私が食べてるのはシンプルな玉子とご飯。」
「私は・・・スパイシー(辛い)なものが食べたい」
「店長、彼女は辛いものが食べたいって言ってますが。」
「それなら木須肉(むーすーろー)かなぁ」
「えーと、名前なんだっけ?」
「ジェシカよ。」
「ジェシカ、このメニュー(木須肉)がスパイシーらしいけど、これにする?野菜と豚肉と玉子を炒めたものだけど。」
「いいわ。少し辛くしてね。」
「OK。店長、木須肉を辛めだそうです。」
で、なんとかオーダー完了。さて、ジェシカちゃんと少しお話ししますか。見た感じ、彼女は30前後かなぁ。
「どこから来たの?」
「チューリッヒ。」
「チューリッヒ?スイス?一人できたの?」
「そう、一人できた。四国の八十八ヶ所を回ってるの。2週間くらい日本には滞在するわ。来週は東京の知り合いのところへ行くの。」
「あぁ、バックパッカーなのね。ボクは長野に住んでるけど、実家がここだから帰ってきてるんだ。長野知ってる?冬のオリンピックやったところ」
「あぁ、長野知ってるわ。いいところね。スキーができるでしょう?」
「そうそう、オリンピックのコースになった白馬のスキー場には毎年行くよ。近いのよ。スイスは行ったことないけど、フランスのグルノーブルは行ったことあるよ。そこも大昔、冬のオリンピックやったところね。」
「グルノーブルは私も行ったことあるわ。スイスからも遠くない。あそこでスキーしたのよ。」
「そうそう、私は仕事で行ったんだけど、スキーやスノーボードを積んだスキー場へ行く車が多かったよ。私はスキーをする時間がなくて羨ましかった。」
笑顔がかわいくて、気さくな性格。そういえば深センにいた時もイミグレで西洋人のバックパッカーがラフな格好でいるのをよく見かけましたが、彼ら、彼女たちは世界中をこんな感じで旅してるんですね。そういえば、私の従姉妹の息子も世界中のユースホステルみたいなところを転々として旅してると言ってましたが・・・・そういう旅もまた楽しそうですね。時間とお金があればやってみたいです。
異国の高級なお店ではなく、現地の人が普通に食べている庶民的な店に入るというのは、私も中国でよくやりますので、彼女がこのドント飯店にフラッと入ってきた気持ちはとてもよくわかります。チャレンジャーですね。(笑)でも、そのチャレンジの結果は正解だと思います。
彼女の木須肉がやってきました。
「どう?口に合う?」
「Good!」
と親指を立てて満足そうでした。私の方が先に食べ終わったので、
「記念に一緒に写真撮ってもいい?」
「いいわよ!」
で、ツーショットで写真を撮りました。これも何かの縁でしょう。
「ジェシカ、SNSはやってる?フェイスブックとか?」
「フェイスブックやってる」
「じゃ、友達申請するから、あとで写真送るね。」
「OK」
お店を出る前に店長さんが
「ありがとう。助かったわ。英語は勉強せないかんね。」
私もそんなにペラペラじゃないんですが・・・相変わらず単語が中国語になりそうになって・・・・普段使わないと英単語とか文法が浮かんでこないですね。スタートレックとかルシファーなんかの海外ドラマを字幕で観てるんで、英語のフレーズが耳に残ってるのがせめてもの救いです。
一期一会・・・・人生、こういう出会いを大切にしないといけないですね。
「ドント飯店」
住所:香川県高松市常磐町2-5-2
交通手段:琴電瓦町駅から107m 徒歩2分 パチンコアイゼン瓦町店横の細目の路地にある
電話:087-835-0886
営業時間:11:00 ~ 20:30
定休日:年中無休 (元旦は休みです)
この記事へのコメント
32歳でしたね。