映画サロン vol.91 「機動戦士ガンダム NT(ナラティブ)」(長文ネタバレ注意)

さて、ガンダムの劇場版として、OVAをアレンジして映画にした・・・・のを除くと、新作が上映されるのはなんと「ガンダムF91」以来という・・・・1991年だったから・・・26年前。見に行きましたねぇ・・・・もうそんなに経ったか・・・・「ガンダムNT」最初はパッと見「ニュータイプ」かと思いましたが、「ナラティブ」だったですね。
主役メカのナラティブガンダムからきてます。「ニュータイプ神話の行きつく先・・・」どこでしょう?

ナラティブガンダム・・・・正直、かっこよくない。(笑)もうちょっとこう、なんとかならなかったかなぁ。顔的にはνガンダムに似てるかな。身体が腕と腿の装甲がなくて、まさに素体って感じ。劇中でも「やせっぽっち」と表現されてましたが、追加の装備を付けることで戦況に合わせて使用するって。開発はRX-93νガンダムの前で、サイコフレームの試験機というから、本作の時期的な観点からすれば、結構前の古い機体。ただし、その機体にもユニコーンと同様の「NT-Dシステム」が搭載されてたんだよなぁ。
あらすじは・・・発端が1年戦争に遡る。コロニー落としを予言した8歳の3人の子供達。「奇跡の子供たち」と呼ばれたリタ、ヨナ、ミシェルは一年戦争後、孤児となりニュータイプを研究、強化するオーガスタ研究所に収容される。3人の中で真のニュータイプだったのは金髪の美少女リタ。計算高いミシェルは自分はルオ商会へ養子に出される代わりにリタを研究材料として差し出してしまった。結果、リタはあらゆる人体実験の被験体として使われ、最後はRX-0ユニコーンガンダム3号機の起動実験で暴走事故を起こし、行方不明となっていた。
ユニコーンガンダム、ビスト財団がアナハイムに作らせた機体だったはずなのに、連邦軍も密かに持ってたってのが都合良すぎ。起動実験で暴走して・・・・え?エヴァンゲリオン?ユニコーンガンダムに意識を取り込まれた?・・・・え?エヴァンゲリオン?サイコフレームってそんなにすごいものだったのか?
逆襲のシャアの時にアナハイムのオクトバーさんが説明してくれましたが、脳波を感知するチップを金属粒子並みのサイズで封じ込めた新素材・・・という説明だった。ユニコーンガンダムの時には、赤く光る原理がわからないと言ってましたが、その後、緑に光ったりしたし・・・サイコフレームの光はもともと緑ですけどね。

不死鳥狩り・・・・行方不明になったユニコーン3号機フェネクスを捕獲する作戦をこう呼んだ。連邦軍の少尉となった主人公ヨナはシェザール隊に合流。マーサさん確保の任務ではディジェに乗ってましたね。カラバにあったアムロ専用機と思ってましたが、その後、量産されたんでしょうか。カラバやエゥーゴとルオ商会はつながってましたから、ルオ商会経由で連邦にも流れてきたんでしょうね。連邦軍に拘留されていたマーサさん・・・・声は同じですが、劇画タッチの違いで別人のようでした。
ヨナはシェザール隊で、いきなりナラティブガンダムを与えられ、フェネクス捕獲任務に就く。「中の上かなぁ」と言われたパイロットの腕前でも、ガンダムに乗れたのはオーガスタ研究所出身だったからでしょう。いきなり登場のナラティブA装備。これ、デンドロビウムとは言わないまでも、ガンダム SEEDのミーティア級の追加装備。神出鬼没のフェネクスをこいつで捕獲。できるかと思ったら、リタの声が聞こえて逃がしてしまう。
ルオ商会の幼馴染みミシェル。すっかり悪役で・・・・フェネクスを取り逃がした泣き虫ヨナをひっぱたくって・・・・ルオ商会の権力、いったいどんだけかと。
A装備ボロボロになったナラティブは、B装備に換装。あれ?Vダッシュガンダム?背中に装備された有線ファンネルがビームキャノンみたいです。νガンダムのファンネルの試作版って感じでしょうか。さらにフェネクス追撃。袖付き部隊もフェネクスを追跡、捕獲したい。袖付き残党・・・というかジオン共和国ですよね?ミネバは党首にはなっていないのか・・・・・メガラニカのビスト邸にいました。まぁ、相変わらず連邦もジオンの末端まで統率はできないですね。
袖付き部隊、強化人間のゾルタンが今回の生粋の悪役。シナンジュスタインに乗って・・・・フル・フロンタルが乗ってたシナンジュのベース機種ですね。これアナハイムで開発中にネオジオンに盗まれたって経緯だったと思いますが・・・・2機も盗まれた?そんなことある?本当にモビルスーツってよく盗まれますね。特に最新の試作機。(笑)そのシナンジュスタインとナラティブBの対決。コロニー内でビームライフルぶっ放すサイコ野郎にヨナ圧倒的不利。
そこへなんとフェネクス登場。ヨナのナラティブを救出。シナンジュをやっつけてしまいますが、ここでナラティブのNT-Dが発動。フェネクスは捕獲しました。そこへやられたゾルタンがシナンジュの追加装備、え?これも2機あったのか?というネオジオングの白いヤツを持ってきました。(笑)ゾルタンのシナンジュ、このネオジオングに合体・・・・と思ったら、なんと合体したのはナラティブガンダムの方。(笑)もう何がなんだか・・・・入るんだっけ?基本、ガンダムもシナンジュスタインどっちもアナハイムの開発設計だから大丈夫なんですかね。
ネオジオングと合体したナラティブのヨナは暴走。NT-Dはやっぱりやばいですよね。そういえばユニコーンガンダム1号機と2号機は、連邦軍に封印されてるみたいです。あんなわけのわからんモビルスーツ、誰も使えないです。

暴走するナラティブネオジオング。暴走を止めたのは無人のフェネクス。ヨナを無事回収したら、さっさといなくなりました。光速で飛んでいくって・・・・どんなモビルスーツだよ。サイコフレームが発動して、周囲にいるモビルスーツが機能を停止するって・・・・原因を調べたらジェネレーターのコイルが部品の前の状態に戻って機能しない・・・・時間を戻したようになってる・・・言ってみればタイムふろしきでジェネレーター動かなくしちゃいましたって・・・・サイコフレーム、時間断層か、ピンポイント的にスタートレックのクロノトン粒子放出して、なんとかしちゃうって・・・・どんだけだよ。
いよいよ最後の山場。ゾルタンがネオジオングと合体して、ヘリウム3備蓄基地を臨界爆発させてサイド6を地球に落とす暴挙に出ます。再度フェネクス登場。しかしネオジオングの前にフェネクスは歯が立たず。やせっぽっちと言われたナラティブがC装備で登場。なんとサイコフレームを外装にいっぱいつけるって・・・・
このナラティブならネオジオングに勝てるか・・・・・残念、勝てません。ヨナはコアファイターで脱出。フェネクスに搭乗。リタの思念とヨナが一体になって最強モード。最初からこうすればよかった。ネオジオングを倒し、臨界爆発しそうな備蓄基地を静めました。地球に堕ちるはずのアクシズを引っ張り上げたあれみたいなもんです。サイコフレームなんでもできますね。
ガランシェール隊のジンネマン、バナージ、タクヤ?も駆けつけ、ヨナをサポート。バナージはユニコーン取り上げられたので、シルヴァバレトに乗ってました。ガエルが「お館様の息子を守る・・・」と撃破された機体とは別だと思いますが。いや、もしかしたらあれを改修したのかな。メガラニカだったし。
フェネクスはヨナをコクピットから吐き出して、またどこかに行ってしまいましたとさ。
「これを封じるのが私たちの一生の仕事になる・・・そうよね。バナージ」とつぶやくミネバ。え?そんなにかかるのか?しかもそのユニコーン3号機はミネバやバナージに何も責任はないでしょう?その責任を負うのはリタを研究材料としてしまったオーガスタ研究所にあると思うけど。
あと奇跡の子供達と呼ばれた3人、ヨナ、リタ、ミシェルの3人のうち真のニュータイプはリタだったけど、能力は3人に分けた・・・と言ってたような。でも思念となってフェネクスに取り込まれたのはリタの意志?サイコフレームの弊害?時間を巻き戻してしまうくらいの代物なのでサイコフレームの弊害なんでしょうか。
「つらい事と楽しい事はセットになっている」・・・・心に響きましたね。
結局、ガンダムNTはなんだったのか・・・・人智を越えた存在になったフェネクスを捕まえて、利用しようとする連邦軍、ネオジオンだったけど、やっぱりサイコフレームは時間をも操る、光速も実現する、人が操れないものだったということと、ヨナ、リタ、ミシェルの心のわだかまりを解決した・・・物語ってとこでしょうか。この話はこれ以上続けても意味ないかなぁ。フェネクスは永遠に宇宙をさまよっていてほしい。で、何か問題があった時に駆けつけて解決してくれる・・・・解決したらシュワッチ!って去っていくウルトラマンみたいな役目で、これからのガンダムシリーズに出てくるみたいな。(笑)
そして予告。1年後には「閃光のハサウェイ」上映。宇宙世紀シリーズの最先端でしたっけ?ブライトさんの息子のハサウェイがξガンダムに乗るやつね。小説版はかなり前に出てたので、いつかアニメ化されるだろうと思ってましたが、いよいよです。
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