映画サロン vol.89 「ミッションインポッシブル・フォールアウト」 (長文、ネタバレ注意)

ローグネイションのDVD借りてきて、復習してから昨日、もう一度見ました。(笑)復習しなくても十分楽しめますが、復習した方がさらに面白いです。ちなみに・・・その前のゴーストプロトコル、MI3も見ていればなおOK。劇場公開中に映画館で2回同じ映画を観たのは久しぶりです。それだけおもしろいってこと。

普通、ちょっと退屈かなぁと思ったりする時間があるものですが、これにはほとんどない。前作のローグネイションで、CIAの下部組織で、イーサン・ハントの所属する組織、IMFが解体され・・・「シンジケート」の有無を調査し、これを暴露。そのボスであるソロモン・レーンを捕らえることで解決。CIAのハンリー長官は左遷され、IMF長官に降格、イーサンの上司となる。ミッションインポッシブルは、アメリカの諜報部員ですからね。イギリスMI6の諜報部員007ジェームスボンドとはまた違うわけですよ・・・・って、お互いの作品の中でCIAもMI6も出て来ますけど。
それにしても・・・元諜報部員が寝返って、敵対する・・・しかも組織の中に入り込んでいるっているシチュエーションは、どちらも同じですね。007のスペクターもまさにそれですからね。
冒頭ベルファウスト。アイルランドですね。お約束の指令がイーサンに届けられます。郵便配達人との合言葉で渡されたのは・・・1冊の本。開くとテープレコーダーにプロジェクター表示。何者かがロシアのプルトニウム3個を強奪し、核爆弾に転用しようとしている。犯行はシンジケートの残党と思われるアポストル。デルブルック博士の手に渡れば72時間で核爆弾が作れる。それを阻止しろ。
なお、このテープは5秒後に消滅する。ボッ・・・って煙をあげて消えました。
ドイツ、ベルリン。プルトニウム3個を金で買うことで取引成立・・・・が、激しい銃撃戦の末、目前で何者かに強奪されてしまいます。この時にベンジーが使った車、BMWのM5だったか・・・・携帯でリモートコントロールできましたよね?あれ欲しいなぁ。私のVABもi-phoneで動かしたいです。ハンリー長官からは、大勢の命よりも仲間の命を優先して失敗した・・・・でも私はお前のそこを買っている・・・どういうこと?ちなみに直上司のブラントは、今回はほとんど出番なし。スケジュールが合わなかったらしい。
イーサンたちはデルブルック博士の方から手がかりを追う。彼の携帯から爆弾の設計図を入手。

ホワイトウィドウ。・・・・・潔白な未亡人ですか?この取引会場に来るであろうジョン・ラークを探し、そのラークになりすましてプルトニウムを入手する作戦。ジョン・ラークのリストバンドからトイレにいた東洋人がジョン・ラークと特定。こいつが異常に格闘強くて・・・イーサンとウォーカーの二人がかりでも手をやくが・・・・ウォーカーがパソコンで殴ってラークは気絶。おかげで変装用のマスクは作れなくなってしまった。意識を取り戻したラークはまたも大暴れ、手に負えない二人であったが、1発の銃弾でラークを射殺。前作で別れた MI6のイルサだった。顔がぐちゃぐちゃ?どっちにしろ変装マスクは作れない。
ジョン・ラークの面は割れてない・・・イーサンは素顔のままラークになりすまし、ホワイトウィドウに近づく。ホワイトウィドウは仲介人であり、プルトニウムは金ではなく、前作で捕らえたソロモン・レーンとの引き換えが必要。パリに護送されてくるソロモンレーンの奪還作戦にイーサンとウォーカーは手を貸すことになる。まずはプルトニウム1個が手付金として渡される。残りは2個。


車もバイクもBMW・・・・スポンサー料だいぶ払ってると思います。パリの街を逃げる逃げるバイクのイーサン。大量のパトカーがイーサンを追いかけます。凱旋門のロータリー逆走。まるでゲームのようです。
逃亡の果てに車と激突。思わず私も声が出てしまいましたが・・・・投げ出されたイーサンは足を引きずりながら、地下水路に落下・・・・・無事、ベンジーとルーサーのボートが回収です。そこが回収ポイントだったか。

これでアジトまで逃げようとしますが・・・・ガレージの扉を開けたところで可愛い系の女性警官とはち合わせ。明らかに怪しい5人組を見て通報しようとする警官を制しようとしたところ、アポストルの連中?ホワイトウィドウの兄貴のとりまき?が女性警官を銃撃。反射的にイーサンはそいつらを射殺。倒れた女性警官に「sorry」を繰り返し、無線で応援を呼ぶよう指示し、BMWで逃亡。
そのイーサンたちを狙うのが・・・・バイクに乗ったイルサだった。イルサはバイクに乗りながら銃で狙撃、ソロモン・レーンの殺害を試みる。激しいカーチェイスの末、イーサンはバイクのイルサをBMWで跳ね飛ばし、ソロモンレーンを連れて無事、IMFアジトへとたどり着く。
ホワイトウィドウとの取引き。プルトニウム2個と引き換えにソロモン・レーンの引き渡しと言ったが、イルサも追加として引き渡すよう要求。
イルサとイーサンの会話・・・・イルサはMI6の任務によりソロモン・レーンの抹殺を企てた。ロンドンの裏工作を彼の口から他の国に知られたくないため。

ベンジーがソロモン・レーンに変装し、ホワイトウィドウとの取引へ向かう。アジトに残ったソロモン・レーンとウォーカー。ソロモン・レーンと思い込み話した内容で、実はウォーカーがジョン・ラークであることが判明した。イーサンとハンリー長官が仕掛けた罠にまんまとはまった。この事実をCIAスローン長官に報告、しかしハンリー長官の意図に反し、CIAがアジトごとウォーカーとソロモン・レーンを確保しようとし、その中でハンリー長官がウォーカーにナイフで刺されてしまい、絶命する。ソロモン・レーンとともに逃亡するウォーカー。ハンリー長官・・・・死ぬ間際、息絶え絶えにイーサンに対して「追え!」と指示し、イーサンはウォーカーを追いかける。
発信機を埋めたソロモン・レーンとウォーカーを追うイーサン。ビルの谷間を飛び越え、屋根の上を走る走る。トム・クルーズ、もうそんなに若くないと思うんですが、よくやりますねぇ。窓を割って、3階くらいの高さを飛び降り・・・・走る走る。エレベーターに乗るウォーカーに追いついた・・・・と思ったら、彼から1枚の写真を見せられる。
「俺は守護天使だ。ついて来るなら彼女の命はないぞ。」
その写真は・・・・ゴースト・プロトコルのエンディングで映ったかつての妻ジュリアの写真。ジュリアを保護していたのがウォーカーたちだったのか・・・・ヘリコプターで飛び去るウォーカーとソロモン・レーンになすすべなく見送るイーサン。まぁ、発信機はついていますので・・・

天然痘救助のための医療チームがカシミールにはいた。そして偶然にジュリアがその医療チームのひとり・・・としてそこにいたのだった。彼女はイーサンと離れて身を隠すうちにすでに別の医者の男と結婚しており、自分の居場所を見つけていた。ルーサーによると、お互いを想いあっているがゆえに、離れて暮らすしかなく、それでも無事に過ごしているという連絡を取りあっている・・・ということであった。
ジュリアの話では、「守護天使と名乗るスポンサーが資金提供してくれたので、ここへ支援に来ることができた」ということだったので、ウォーカーが最初からイーサンを苦しめるために、ジュリアをここへ呼んだことがわかった。
ここに2つの核爆弾がある。イーサン、ベンジー、ルーサー、イルサは手分けして探す。ルーサーがひとつめを発見。ジュリアと解体する。イーサンは起爆装置を持つウォーカーをヘリコプターで追う。ベンジーとイルサが残りの核爆弾を探す。爆弾を無効化するには、カウントダウンが始まってから、爆弾の配線をカットし、起爆装置のヒューズをはずす・・・ことが必要だった。まさにミッションインポッシブル。
イーサン、ヘリコプターで追う・・・・とはいっても、ぶらさがってる荷物にとりついただけで・・・そこからよじ登って、パイロットを放り出し・・・・イーサン、ヘリコプター操縦したことないんじゃないでしょうか・・・・これが速度計で、これが出力・・・で・・・・そんな状態でヘリコプターを操縦し、ウォーカーのヘリコプターと谷間をぬうように飛んでドッグファイトを展開します。ガトリング砲をぶっ放してくるウォーカーのヘリコプターに丸腰のイーサンのヘリコプター。体当たりしかありません。007スペクターのヘリコプターアクションを意識してるのでしょうか。確実にこっちの方が上です。
ドッグファイトの末、雪山の斜面を火を噴きながら転がる2機のヘリコプター。一方、もうひとつの核爆弾を探すベンジーとイルサは、ソロモン・レーンと格闘対決。やっとのことで撃退し、爆弾の解除にあたる。15分のカウントダウンがどんどん進み・・・残り1分。最後のリード線は、2秒でカットか1秒でカットか?
ころころ転がって・・・・雪山の崖の溝にはまり込んでるヘリコプターの残骸につかまるイーサンとウォーカー。起爆装置は崖っぷちにある。あれのヒューズをはずさねば・・・・あと数十秒。
カウントダウン、残り1秒でベンジーとルーサーがリード線をカット。起爆装置のヒューズがはずれてなければ、核爆弾は爆発する・・・・・・・崖っぷちでヒューズを口にくわえたイーサン。間一髪でミッションコンプリート。手に汗握りましたね。ほんとに最初から最後までジェットコースター。おもしろかったです。
崖っぷちで傷だらけのイーサンを救助したのはインド軍を率いて来たCIAのスローン長官。イーサンは終始、ジュリアに対して「sorry」を繰り返す。ジュリアはイーサンがいるおかげで、みんなが平和でいられる。私も安心して眠れる。私の居場所もできたし、私は十分幸せよという言葉でイーサンは救われる。ルーサーが言う「イーサンが愛した女性は二人」は、このジュリアとイルサでしょうか。ルーサーはジュリアのことをイルサに話し、愛するならイーサンとは一緒にいられないことをほのめかしますが、イルサは強い女性ですから、彼と一緒に戦うことを選択したんでしょうねぇ。格闘も銃撃もバイクてくも・・・真剣に強いですからね。
ジュリアとイルサがお互いを意識し、理解し合うカットがありました。ジュリアが、イルサに対してイーサンをお願いねと言う風に見えましたけどね。今回の映画は・・・・95点ですね。文句なしです。マイナス5点の余地はわかりませんが、なんとなく。

駐車場にぽつーんと停まってるVABに乗り込んで・・・・行けぇ!赤信号を無視・・・・・しないで、ちゃんと守って・・・・交差点でドリフトしながら・・・・間に合うか・・・・
寸八、看板まだ電気ついてる!入口から入って・・・・
「すみません、まだ大丈夫ですか?」
「大丈夫ですよ!」
12時1分前・・・・間に合った。

よかったよかった。

店に着いたのは11時25分。店員さんがテーブルにやってきて
「あと5分でオーダーストップです。」
「なに?」
テーブルに着く前に入口の喫煙ルームでタバコ吸って余裕かましてましたが・・・・この日も実はミッションインポッシブルに近かったです。

というわけで、ミッションインポッシブル、2回観て、2回楽しみました。
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