映画サロン vol.84 「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第4章天命篇」(長文ネタバレ注意)

画像先週、同級会で泊まりで東京に行っていましたが、もうひとつの目的はこれ。1月27日劇場公開の「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第4章 天命篇」。

全国で29館の映画館でしか公開されず、しかも2週間から3週間。同日ネット配信のデジタルセル版は、3,600円。しばらくすると、違法でネットに出て来る動画サイトがあるから、こういう公開の仕方なのかもしれませんね。今や全国の映画館で公開してもあまりお客さんは入らずに収益につながらないんだろうなぁ。松本でも公開されず、東京か名古屋へ行かなければ見られないので、このタイミングで東京で観ることにしました。












画像東京は新宿ピカデリーほか数ヶ所の映画館で公開でしたが、初日であったこともあって、なんと新宿は監督以下声優陣の舞台挨拶があるということで、すでに指定券が完売。それ以外の映画館も午後回るということで、そっちも特別料金&完売状態でした。恐るべし東京のヤマトファン。

なので、空席があった初回のTOHOシネマズ上野の第1回めの上映を観ました。TOHOシネマズ上野・・・・・初めて来ましたが、御徒町のPARCOyaの中にありました。ここ11月にできたばかり。びっくりですねぇ。















画像東京のシネマコンプレックス。大勢の人がいました。活気ありますねぇ。ヤマトのせいだけではありませんが・・・・いや、ヤマトのせいかも。




















画像驚いたのは集まる人たちの年齢層の高さ。(笑)大半は私よりも年上の世代です。女性もいます。30代以下はほとんどいないんじゃないかという・・・・まぁ、そうでしょうねぇ。2199からファンになったという若い世代は少数派でしょうねぇ。ほとんどはオリジナルを知ってて、また観るって感じでしょう。

さて、本題。第3章で第11番惑星の人工太陽を波動砲で撃破。その時の波動エネルギーの振動波か何かで動力部に支障をきたし、動けなくなった200万のガトランティス大戦艦艦隊が、動けない敵は撃たないと去って行ったヤマトに対し、このままでは済まさぬ・・・と、ズォーダー大帝の命令下からはずれ、勝手に動き始めた。私怨にかられたこの艦隊は、ヒューマノイドである人間の感情に動かされた「汚染艦隊」と呼ばれ、その粛清に向けられたのが・・・・デスラーでした。

ガトランティスから与えられたデスラーの新しい艦、ノイ・デウスーラ。ゴーランド巨大ミサイルを複数ぶらさげて、すごい姿で登場。「デスラー砲、発射」・・・・監視役のミルくんが見ている前で、命令通り汚染艦隊を撃破する。

テレザート星に向かうヤマト。テレザートの分析結果から、中心にあるものは未知のエネルギー。おそらくそれがテレサであり、それをとりまくように岩盤で包囲されている。さらに敵の拠点が複数。テレサに直接会うためにテレザートえ向かう途中、瞬間物質移送装置・・・全周囲からのミサイル攻撃。デスラー戦法か。

6秒間だけできる1方向のみに緊急ワープするヤマト。「罠かもしれんぞ・・・」土方艦長の言葉に覚悟を決めてワープ。ワープアウトの先は・・・・超新星の跡、高エネルギーが充満する空間であるので、波動エンジンは過剰なエネルギーのためにオーバーロードしてしまう。まわりには脱出できずに朽ち果てた宇宙船の残骸。これはアレですか、「さらば・・・」の時のサルガッソーみたいな感じですか。

そこにデスラー艦隊が追撃。ヤマト、補助エンジンで航行。前方にアケーリアスのものらしき筒状の構造体を発見。そこへ逃げ込め!斎藤いわく「チクワの中に入るのか?」見ている人の心を代弁しました。(笑)この空間から脱出するには・・・・まぁ、しかし、その前の緊急ワープもそうですが、瞬間的にいろんな脱出法を見出しますね。

デスラー艦にいるミルくん、コスモウェーブでテレパシーできるらしい。ズォーダ大帝や桂木透子とつながってる・・・・同じ空間にいるヤマトの桂木透子とは通信できるが、ズォーダ大帝とは通信できない。ここで反旗をひるがえし、デスラー個人の恨みを込めて・・・・?ヤマトに向けデスラー砲発射!ヤマトでは計算計算・・・・熱源接近!これを利用すれば波動エンジンが動かなくてもワープできる!え?ほんとに?



・・・・ワープできました。脱出成功。なんつーか・・・・もう慣れましたけど。こういうとこ突っ込んじゃダメなんだろな。

高エネルギー空間から脱出したデスラー。そこにはタラン弟が率いるガミラス艦隊。ミルくんは監禁。本来のデスラー艦隊の復活です。

キーマンと桂木・・・お互いヤマトの中で不穏な行動をするもの同士、通じ合ってはいたが・・・・・キーマンは古代とグル?二重スパイ?いよいよ桂木透子がスパイであることが判明。が、桂木透子は実はサーベラーであったとか。彼女だけが唯一無二の存在とズォーダ大帝が言っていたが・・・・白色彗星内にももう1人のサーベラーがいる。桂木透子がオリジナルのサーベラーで、何かの特殊処置を施して現在の黒髪の桂木透子になったらしく・・・・なんのために?

白色彗星が突如ヤマトの前に出現。白色彗星に取り込まれる・・・・どんどん引き込まれて・・・・周囲には無数のガトランティス艦隊。しかし攻撃はしてこない。さらに引き込まれ、奥にはガトランティス帝国・・・・と思ったら、火星ほどの大きさとの報告。え?そんなに大きくないでしょう?って思ったけど。

白色彗星のサーベラーはどうやら桂木透子のクローンではないかと。地球人でもないガミラス人でもない、人であると。生殖機能もある。パイプオルガンを弾いて白色彗星をコントロールできるのは、サーベラーだけだと言っていたが・・・・何者だ?ガイレーンが記憶操作しているのに、どうしてオリジナルの記憶が戻るのか・・・・桂木透子とサーベラーが接近したせいか、ガトランティスが機能異常を起こす。その隙を狙ってヤマトはワープで脱出。

サーベラーはそのために処理されてしまい、また新たなサーベラーを用意する。・・・・・「たぶん私は3人目」・・・・エヴァの綾波状態ですね。たぶん。サーベラーがかつて愛した人というのは誰だろう?

そしてガイレーンは、前々からその髪型と服装から思ってましたが、先代のズォーダ大帝でしょうねぇ。クローンで更新した時にどうしてガイレーンは処理されなかったのかはわかりませんが。

テレザート到着。テレザートは球体の岩盤で囲われ、最後のフタをするところ。テレザート星とフタの間に直衛艦隊、フタの外にはゴーランド艦隊。コスモタイガーにワープブースターをつけて、それに空間騎兵隊のモビルスーツがとりついて、直衛艦隊の向こう側にワープアウトして攻撃。ヤマトは正面からフタの前のゴーランド艦隊に攻撃をしかけつつ、小ワープでフタの裏側にワープアウトしてそこからゴーランド艦隊を波動砲で撃滅する。正面から波動砲を使えないのはテレザートに被害を及ぼすから・・・・当たり前です。

作戦通りに進み・・・ゴーランド艦隊は破滅ミサイルでフタを撃破。ヤマトの正面に立ちふさがる。重力渦で翻弄されるヤマトの姿勢を安定させるため、二式甲冑・・・・空間騎兵隊のパワードスーツでヤマトを「押すんだよ!」もうこれはファンの間では確信犯としか言えないですが、逆襲のシャアのアクシズを押す・・・・のオマージュですよね?(笑)

ゴーランド艦隊に対して波動砲を撃つことを躊躇する古代。沖田艦長の「覚悟を示せ」の言葉が響く・・・・土方艦長が「艦長拝命を承り」とヤマト艦長の任に就く。斎藤から通信で「古代は撃てない。オヤジが撃て!」キーマンが遮り「イスカンダルまで旅した者が等しく背負う十字架だ」

島が「俺も撃つ!」真田、太田、南部・・・・みんなで撃つ!連帯責任になりました。古代も撃ちます。(笑)波動砲発射!ゴーランド艦隊の中では・・・・ゴーランド親父と息子の親子愛が悲しく散っていきました。あれ?ガトランティスはクローンだから、親子という関係はないんだっけ?

テレザート地上には、ザバイバルの戦車軍団対、空間騎兵隊のモビルスーツもとい、パワードスーツ。これも「さらば・・・」でもありましたが、陸戦部隊同士の激突ですね。ザバイバルは反射衛星砲でヤマトを攻撃。ガミラスの技術者もガトランティスに捕らわれていた・・・とキーマン。それなら・・・とツヴァルケで単独出撃。衛星のひとつをこじあけ、ここまでコピーしたのかよと驚きながら、じゃあ簡単って感じで操作。反射衛星砲で自らを攻撃するようにして終了。

地上戦艦の艦橋ではザバイバルと斎藤の肉弾格闘。間一髪で斎藤の勝利。ザバイバルはあえて斎藤と自爆はせずに1人自爆。いいファイトだったぜ!

波動炸裂弾・・・・次々と新しい武器を開発できますね・・・・で、テレザートを取り囲む岩盤を爆破。テレザートを解放する。古代、真田、斎藤の3人がテレサのいる場所に到着。高次元生命体・・・・テレサと会話をするにはここに来なければできなかった。なんで?

テレサから説明される・・・・ガトランティスはアケーリアス文明が作り出した制御装置。人類が悪しきものであった時に滅ぼすためのものである。アケーリアス文明・・・「星巡る方舟」で去って行ったあいつらね。このパターン、ザンボット3と同じような展開。敵だと思って戦ってた相手は、実は人間が地球を滅ぼす悪しきものと判断して、排除しようとしたコンピュータだったってヤツを思い出します。

「なぜ私たちなのか?」古代の問いにテレサは「私が呼んだのではない。ヤマトは来るべくして来た。大いなる和」・・・・大いなる和?大和・・・ヤマト?って思いました。その後「縁」だとも言い始め・・・なんか新たな霊感商法みたいなことを言い出したぞ・・・・と思ったら、「ほら、来た!」

で「久しぶりだね。ヤマトの諸君!」のセリフがここで出て来て、デスラー登場!今回はここまで!

ははは。テレサのところにデスラーまで来るとは・・・・ということは、もうヤマトとデスラーの戦闘はなくて、ここから白色彗星帝国への共同戦線ってことなのかな。
画像
映画終了後、日本全国の映画館28館に、新宿ピカデリーの舞台挨拶の模様が同時放送されました。これは初の試みだそうで・・・・これはいいですねぇ。

司会が、桐生美影役の中村繪里子。「いま地球にいますけど・・・」と言ってました。次回は出番があるようです。そして羽原監督と、シリーズ構成の福井さん、ガンダムUCのシリーズ構成の人ですね。声優陣はデスラー役のヤマちゃんこと山寺さんと・・・・復活編では古代役だったんですよね・・・・古代役の小野さんに島大介の鈴村さん、斎藤役の東地さんと・・・・豪華メンバーでしたね。「皆さん、ヤマト式の敬礼か、ガミラス式の敬礼でお迎えください!」で、会場はガミラス式の方が多かったっていう・・・(笑)

20分くらいだったでしょうか・・・それぞれのお話がありましたが、印象に残ってるのは島大介役の鈴村さんの「私はワープマンです」ってのが面白かった。たしかにキャラが増えたおかげで、オリジナルに較べて島大介の印象が薄いですね。セリフも少ないって言ってました。(笑)「ワープ」くらいです。たしかに今回はいっぱい逃げましたもんね。「逃げじゃなくて、攻めのワープもあります」というのは、最後のテレザートでのワープのことですね。

まぁ、そういうまったりとした話で盛り上がりました。面白かった。



画像美影ちゃんが「パンフレットが諸般の事情によりまだできておりません」と謝ってました。印刷が間に合わなかったか、なにかミスがあって修正か・・・・


















画像次の劇場公開は、5月25日だそうで・・・・いよいよ地球と白色彗星帝国の激突。アンドロメダ艦隊が出て来ますねぇ。そして、みんな忘れてるかもしれないけど・・・・あの時間断層・・・何かのために出て来るんじゃないかと。あれは最後かな?

というわけで、またスタッフは4ヶ月で作るんですね。ご苦労様です。

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