映画サロン vol.80 「ブレードランナー」(ネタバレ注意)

画像10月末に公開の「ブレードランナー2049」の前に、オリジナルのブレードランナーを復習しておこうと思ってDVDを借りて来た。もう1ヶ月くらい前ですけど・・・・また内容忘れちゃう。(笑)

これ、映画少年だった私は、オリジナル上映した時に見に行ったですねぇ。1982年だから18歳ですか。スターウォーズなんかの後のSF映画で、ハリソン・フォードが主役と聞いて、面白くないわけがないと思って見に行ったんですが、スターウォーズみたいなのを期待して行ったら、これが全然逆で・・・・・これSFか?って思うくらい。リドリー・スコットの作品はこういう感じですか?

あらすじは・・・・レプリカントと呼ばれる人造人間が作られ、辺境の惑星で奴隷的な扱いを受けていた。人間に従順なレプリカントも次第に感情が芽生え、人間に反発するようになるため、寿命を4年にしていた。
4人のレプリカントが人間を殺害し、地球へ逃走、人間に紛れ込んでしまった。こういうレプリカントを抹殺する捜査官をブレードランナーと呼んだ。ハリソン・フォード扮するデッカードは、このブレードランナーである。







画像この意味不明な日本語のネオン。「コルフ月品(ゴルフ用品)」って誤植にほえろ!みたいなのもあって・・・・・香港をイメージしながら、日本の雰囲気をミックスしているような・・・・当時のアメリカ人には、香港も日本も似たようなイメージを持ってたのかもしれないが・・・・高層ビルの壁面いっぱいに日本髪の女性とともに「強力わかもと」の広告が映し出される。これびっくりしましたね。

どれだけ広告費払ったんだろう?って思ったら、無許可で使われたらしいです。(笑)しかも、メカデザイナーのシド・ミードが当時、浜松町で見た「強力わかもと」の巨大看板からパクったらしいです。シド・ミード・・・YAMATO2520のYAMATOデザインしたけど・・・・あれ、もうやらないのかなぁ。やらないよなぁ。














画像飲食店のおじちゃん。この人とデッカードのやりとりが面白い。おじちゃん、日本語でしゃべるもんね。

「なんにしましょう」

「4つくれ」

「2つで十分ですよ。」

これ、何が4つなのかよくわかりませんが・・・・















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「4つだ!」
とこだわるデッカード。(笑)

















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「2つで十分ですよ。・・・・わかってくださいよ。」

なんかこのセリフも妙ですが・・・・英語で会話する中の日本語だから、別によかったのかなぁ。

と、雨が降るネオンキラキラの妙な街の屋台で、正体不明のものを食べるデッカードに、ブレードランナーだな?と2人の男に連行されて行く。デッカードはブレードランナーではあるが、引退したのか仕事をしてないのか・・・・やりたくないという態度ありありで、かつての上司か・・・・ブライアントの元に連れてこられて、逃亡中のレプリカントの捜査を依頼される。











画像逃亡したレプリカントは、製造元のタイレル社に潜入を試みていた。タイレル社の社長のタイレル博士の秘書、レイチェルにデッカードは初めて出会う。

彼女もまたレプリカントであった。タイレル博士専用に作った特別なヤツだったと思いますが。

ロイ、リオン、ゾーラ、プリス。逃亡する4体のレプリカント。彼らの目的は4年の寿命を延長すること。そのためにタイレル社の技術でなんとかしようと考えていた。プリスがタイレル社のエンジニア、セバスチャンに近づき、タイレル博士への糸口をたどる。













画像この時代はまだCGなんてなかったですからねぇ。パソコンのようなモニター画像もブラウン管です。

デッカードが捜査を進めていくうちに、踊り子に紛れているレプリカント、ゾーラを発見。デッカードはゾーラに襲われるが撃退、その後、リオンにも襲われるが、レイチェルによって助けられる。
















画像デッカードがウィスキーを飲むグラス・・・・あれ?これ・・・



















画像俺が持ってるグラスに似てる。これを飲みながらデッカードになったつもりでDVDを観る。(笑)

プリスも殺され、最後に残ったリーダーのロイは、タイレル博士に寿命を延ばせと迫るが、結局それはできないと言われ、絶望する。博士の両目をつぶし、うさを晴らすが・・・・最後はデッカードとの対決。運動能力では全くロイに歯が立たず、絶体絶命と思われたところで、ロイの寿命となり、なんとビルの屋上から転落しようとするデッカードを助けて絶命する。なんとタイミングのいいこと。

結局、なんだったのか?レプリカントに感情が芽生え、最後は良心が現れたということか?

DVDには初回劇場版の他にディレクターズカット版、ファイナルカット版と複数収められていて、微妙に違っていた。

エンディング、私が見た初回は、このあとデッカードがレプリカントであるレイチェルと逃避行し、4年経つがレイチェルは生きている。タイレル博士は技術的に不可能だと言っていたが、レイチェルは特別に作った、寿命が長いレプリカントだったのかもしれない。

というハッピーエンドバージョン。ファイナルカット版はこのくだりがないので、レイチェルも4年で死んだと思わせる。この違いがある。

また後日談で、実はデッカードもレプリカントだった・・・・という見方もあるが、これは映画で見る限り定かではない。ストーリーとしては、比較的シンプルな内容なので、続編「ブレードランナー2049」がどう続くのかが楽しみである。

リドリー・スコットの暗いジメジメした感じがよく出てる作品である。

えーと、同じくリドリー・スコットの「エイリアン・コヴェナント」がいま上映中ですが、これって「プロメテウス」の続編なんですよね。前に映画サロンでも書いてますが、内容忘れちゃったので、見る前に「プロメテウス」をもう一回見てから行きます。

この記事へのコメント

2017年10月04日 09:24
ここまで知ってしまうと、見てみたいような見なくても分かったような(笑)
けいつ~
2017年10月04日 12:05
>達さん
今月末公開の「ブレードランナー2049」は
上に書いた「ブレードランナー」の続編ですから
大丈夫ですよ。

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