映画サロン vol.74 「ローグ・ワン」(ネタバレ注意)長文注意

スターウォーズ ローグ・ワン。最初は、「あれ?もうエピソード8?」と思いましたが、そうではなくて、本筋とは違うサイドストーリー。スターウォーズの最新はエピソード7のフォースの覚醒。2015年の12月公開だったから、1年前でしたね。
たぶん、私がブログに残してるだろうとエピソード7の過去ログ見たけど・・・・ない?あれ?映画見たのになんで書いてないんだろ?と思ったら、1年前の年末年始って・・・・・小玉事件でそれどころじゃなかったんだな。(笑)
スターウォーズ・・・・・振り返りますか?一番最初の作品は、1977年。見ましたよぉ。映画館で。39年前ですね。私は13歳の中学2年生でした。当時すごかったですねぇ。映画館、立ち見が出るくらいで・・・・昔は、何回見てもよかったですから、座ってる人が帰らなくて・・・・私も2回見たかな。入れ替え制じゃないのは、途中から入って途中で出るってことができたんですよね。いつでも映画館に入れるってやつ。今では考えられないですけどね。大抵、2本立てだったしね。
でも、スターウォーズは1本だったな。
で、最初のこれが実は「エピソード4」だったってわけで。たしかに、冒頭、ジャーン!の「STAR WARS」のタイトルの後、あらすじが英語の活字で出てきますが、そこに「EPISODE IV」って書いてたもんね。この当時は全部で9部作で、2年に1本のペースでリリースされると、16年だから、全部見終わる頃には30歳になるなぁ。もうおじさんだなぁ・・・・と中学生の私は思ってましたが、なんとなんと・・・・52歳になっても、まだ9部作終わってないもんね。(笑)
エピソード4の後、→エピソード5 帝国の逆襲→エピソード6 ジェダイの復讐 (のちに帰還に変わる) それからかなり経って、エピソード1ファントム・メナス→エピソード2 クローンの逆襲 → エピソード3 シスの復讐 と続いたわけですが、ここで、スターウォーズはもう作らない・・・となったんですよね。ジェダイの復讐の後の未来の話の3部作は作らないと。
で、ディズニーがルーカスフィルム買収して、残りの3部作も作ることになって、去年のエピソード7。で、今年の12月にエピソード8の予定。
それで、2年おきの間の年に、サイドストーリーを作っちゃったわけ。今回の「ローグ・ワン」は、エピソード4のちょっと前のお話。エピソード4は、レイア姫がスターデストロイヤーに乗るダース・ベイダーに追いかけられるところから始まりますが、そのレイア姫がR2-D2にデススターの設計図のデータを渡す・・・・ここです。
このデススターの設計図を反乱軍がどうやって入手したか・・・・この1点に絞ったサイドストーリーです。・・・・かなり苦しい。(笑)
冒頭のタイトル・・・・ジャーン!・・・じゃない。「LOGUE ONE」だけ。スターウォーズとは出てこない。あらすじも出てこない・・・・・いつものようにスターデストロイヤーが上から覆いかぶさるように・・・・ではなくて、惑星の輪だった。
へんぴな田舎で暮らす両親と娘の3人家族。父親ゲイレンは、デススターの主要開発者だった。帝国軍から逃げて生活していたが、見つかって連れ戻される。母親は殺され・・・娘はひとり逃亡する。この父親・・・・マッツ・ミケルセン。007カジノロワイヤルのル・シッフル。一瞬、わかりませんでしたね。
数年後、デススターは完成する。主人公は、この娘のジン。これ、何歳の役?30歳?
ジンがいろんな仲間と出会って、ゲイレンは帝国軍に協力しながらも、デススターにウィークポイントを作ったとメッセージを送る。しかし、そのウィークポイントの位置を特定するには、デススターの設計図が必要。
ジェダイの騎士が全滅・・・・したと思われた反乱軍。この時代をオビワンが暗黒の時代と呼んでいたが・・・・帝国軍の装備と数、デススターの圧倒的な攻撃力の前に、反乱軍は結束力をも失くしつつあった。このままでいいのか・・・・
ここであきらめていいのか?今まで命を落とした同志たちは何のために死んでいったのか?このままでは無意味だ。
このまま帝国軍にやられるなら、やるだけやってみよう。キャシアンの言葉に、同意する有志たちが取り囲む。
・・・・ここまで、たぶん1時間半。正直、退屈です。(笑)戦闘らしき戦闘もなく・・・ヒロインのジンもそんなに可愛いじゃなく、普通の女の子で。それをとりまく5人と1台のドロイドも地味で・・・・これ、スターウォーズだっけ?と感じるくらい。あ、ちなみにこのドロイド、名前がK-2SO。略してK2!そう、「けいつ~!」なんです。みんなが彼を呼ぶ時に、ちょっと自分が呼ばれてるようで、嬉しかったな。
ここから反乱軍の反撃が始まる。ラスト30分が圧巻。
スカリフのデータバンクにデススターの設計図がある・・・・それを奪取するために、仲間がひとり、またひとり犠牲になっていく。惑星は全体がシールドに覆われていて、ゲートからしか侵入することができない。どんだけのエネルギー使ってるんだ?
映画を見てると、そこここに、なんか見たことある・・・・エピソード4の時の異星人や小物や風景が結構出てきた。反乱軍の魚のような顔した司令官。帝国軍のすでに亡くなったターキン総督。そっくりさんを使ってるのかと思ったら、別の俳優さんの顔の上にCGで合成してるとか。
Xウィング、Yウィングの総攻撃。レッドリーダー、ブルーリーダー、ゴールドリーダー・・・・このあたりは、エピソード4の時のチームですよね。懐かしい。迎える帝国のTIEファイター。コクピットでXウィングを狙うデストルーパー。照準に捉えるディスプレイ。昔のままです。
地上のジンとキャシアンは、なんとか設計図データを奪取。しかしこれを惑星外の宇宙船へ転送するには、ゲートが閉ざされていては送れない。Yウィングのイオン魚雷。スターデストロイヤーをコントロール不能にして、ゲートに突っ込ませてシールドを解除。いいですねぇ。
ハイパースペースからデススター登場。スターウォーズでは、ワープドライブではなくて、ハイパードライブ。亜空間を通過することで、光速移動する。スタートレックと同じワープにはできないね。
反乱軍の誰かが、このデータを受信してくれる、そう願ってジンは設計図データを転送。受信したのは反乱軍司令部の宇宙船。
デススターは、惑星スカリフをスーパーレーザーで攻撃。本来なら惑星まるごとふっ飛ばしてしまうスーパーレーザーであるが、低出力での攻撃。地上は爆撃の炎に包まれ・・・・ジンとキャシアンも爆風に巻き込まれて死んでしまう。なんとも虚しい最期。反乱軍がこの設計図データのために払った代償はかなり大きい。多くの同胞が命を落とした。
そこへ登場。ダース・ベイダー。デススターの設計図データが漏洩したことを知り、奪い返しに来ました。暗闇に光る赤いライトセイバー。まさに無双です。このデータディスクを持って逃げろ・・・・反乱軍兵士がエアロック越しに渡し、間一髪、脱出ポッドで脱出した中にいたのは・・・・・おおお!レイア姫!かつての若々しいレイアのアップになりました。
なんかちょっとふっくらしたな・・・これ、昔の映像から取り出したのかなと思いましたが、これもターキン同様、別の女優さんの顔の上にCG処理でレイア姫を作ったようです。この脱出ポッドで逃げて・・・・ダースベイダーが追いかけるというところが、エピソード4の冒頭につながるわけです。
レイア姫、最新のエピソード7では、ハン・ソロと結婚して、子供を二人作って・・・・その後は別居状態だったって・・・・当時のキャスティングの年老いたハリソン・フォードとキャリー・フィッシャーが出て来ましたが、先月12月27日に心臓発作で亡くなったんですよね。いやいや、びっくりです。
年末に車で高松に帰る時に「ありがとう浜村淳」を聞きながら帰ったと書きましたが、この映画評論家の浜村さんが、キャリーフィッシャーの突然の死を嘆いておりました。レイア姫・・・・60歳です。まだ若いですね。そして、びっくりすることに、このキャリー・フィッシャーが亡くなった翌日に、母親のデビー・レイノルズも亡くなるという・・・なんとも痛ましい。私は直接は見てないですが、「雨に唄えば」の女優だったとか・・・ singing in the rain singing in the rainのあれだというのはわかりますが、お母さんも有名な女優だったんですね。
映画の最後に「亡きキャリー・フィッシャーに捧ぐ・・・」と出るかと思いましたが、さすがに封切りの後の訃報でしたからね。何も出ないです。今年末のエピソード8はすでにキャリーフィッシャーの撮影は終了しているそうで、エピソード8が遺作となるようです。
総合評価は70点かな。1時間半が・・・退屈。あと、ジンが地味だよなぁ。これ、誰だったらよかっただろう?もうちょっと色気もあればよかったんだけどなぁ。キャシアンと抱き合って死ぬけど・・・・恋愛感情の抱擁じゃないと思うんだよなぁ。
メンズデー1100円で見ましたんで、まぁいいかと。やっぱりサイドストーリーはサイドストーリーで本編ほどの盛り上がりはないかなぁ。あ、エピソード7もエピソード4のオマージュだらけでイマイチだったですけどね。
キャリー・フィッシャーの遺作のエピソード8に期待しますか。・・・・内容的にたぶん期待できないと思うけど。

ミラ・ジョボビッチのバイオハザード・ファイナルもやってて・・・どうするかなぁとも思いましたが、だいたいこっちは想像つくんで、そのうちスカパーでやる時に見ればいいかなと。
今のところ、見たい映画は・・・特にないかなぁ。
この記事へのコメント
あぁ、娘さんがいましたよねぇ。二重の悲しみですねぇ。それにしてもキャリー・フィッシャー60歳は早過ぎですよねぇ。「May the forth be with you」合掌。