
上海に行った時のネタがまだ残ってますんでアップします。上海から温州へ行って日曜日のお昼に上海に戻ってきました。出張中とはいえ、基本、日曜日は休みですから。午前中は移動でつぶれてしまったので、午後はホテルでゆっくり休むこととしました。
待ち合わせの夕食まで自由行動です。上海郊外、松江区のホテルに泊まりました。

ホテルの部屋から外を見ると、向こうの方に湖が見えて、閑静な住宅地っぽい雰囲気です。深センとはまた違う落ち着いた感じです。

「珈琲庁でコーヒーでも飲もう」そう思ってあたりを散策することにしました。
大きい通りに面したところは、飲食店は並ぶものの、小店ばかりで目当ての喫茶店、西餐庁らしきものがありません。コンビニもないんだもんなぁ。広東省とは文化が違うのでしょうか。

以前、1ヶ月くらい滞在した蘇州に近い上海のはずれの町でも、もっとマシだったと思うんですが・・・・

1ブロックまるごとマンションの街に迷い込みました。こんだけ人が住んでるんだから、なんかあるだろう・・・・と思ったのですが・・・

1階と2階がこんな感じのちょっとした商店街のテナントっぽくなってるのに、商店がない。10年以上経ってそうですが、中国の建物って意外に早く老朽化するので、たぶん6、7年じゃないかと思います。
完成した当時は、きっとにぎやかだったと思うんですけどねぇ。なんでこんなになっちゃうんですかねぇ。

1階部分はほとんどが、普通の住居化されてます。治安的に安全じゃないので、厳重に囲ってる・・・・それがまた不気味で。ガラクタなんかもあちこちに放置されて・・・なんかスラム化してて。ヤバイところに迷い込んだかなぁと思いました。人があまりいないんですよね。

ヨーロッパ的な石造りのおしゃれな建物なんですけどねぇ・・・・通りの真ん中でプロパンガスで寸胴で何か作っています。どこで何をしようが自由のようです。

あぁ、これか。荷台付きのオートバイが、麺とかの移動商店になってます。朝とか夜に公園に現れるヤツです。寸胴はこれのスープを作ってるんでしょう。

テーブルが見えるので、飲食店と思うでしょう?これが引越し屋さんです。中古の洗濯機や家具、家電を斡旋してます。テーブルはこの家のリビングです。(笑)

マンションの部屋の感じが古い設計っぽいですね。狭い感じです。きっとできた当時は、夢のマンションだったと思うんですけどねぇ・・・・
それにしてもガラクタとか放置しすぎです。

外観上は立派なマンションっぽいんですけどねぇ。洗濯物を乾かすベランダが1階にはないんでしょうねぇ。必然的にこうなります。

天使か女神か・・・・がたたずむ池も水がなく、ボロボロ。きちんと手入れして管理すれば、維持できると思うんですけどねぇ。そんなことをする人がいないんでしょう。

すぐそばには、こんな広い湖のある公園があります。

「華亭湖」・・・散歩するにはちょうどいい公園です。ウォーターフロントでおしゃれなマンションだと思うんですけどねぇ。スラム街ですね。

釣りを楽しむ人が数人います。

特に何かが釣れてる様子でもなかったですが、知り合い同士が雑談してるのが楽しそうでした。中国人の余暇の過ごし方は、進歩してるようです。

こういう地面の舗装なんか、すぐに凸凹になって、壊れますね。きれいに施工できないんですかねぇ。

「千と千尋のウェデイングドレス館」・・・・・なんで千と千尋なのか理解不能ですが。(笑)スラム街でも結婚には夢があるようです。

ペット屋さんも何軒かありました。犬を飼うのが何年か前から流行ってます。

特にプードルとか・・・・狂犬病の予防注射してないと思うんで、注意が必要です。噛まれたら死にます。

山盛りじゃなくて・・・もうちょっときれいに置けないかなぁ。一応、ミネラルウォーターなんだし。
水道の水は飲めないんで、飲料水の店もどこにでもありますね。これをかついでマンションに配達するんですから。中国全土で同じ状態です。どこでも安心して飲める日本の水道はスゴイですね。

なんでこんなんですかねぇ。洗濯機とか道端に置いて、そのまま排水ですもんねぇ。一応、この家、窓とかに防犯用の格子を取り付ける店ですよ。1階だから洗濯物はそこに干してるし・・・・やりたい放題です。

道端ではマージャンやってました。しばらく眺めてましたが・・・・昔、カラオケ小姐相手に中国マージャンやったことがあるんで、少しは中国ルールはわかりますが、ここでやってるのはまた少し違うローカルルールのようでした。牌を鳴いたり、打ったり、あがったり・・・・あれ?なんでそれ切るの?え?アガリ?それでお金は誰からもらう?・・・・・その様子からルールを推測するのも面白いですね。
こういうことやってる中国人は、心底楽しそうです。人間の幸せって何だろう?って、つくづく考えさせられますね。

結局、1時間ぐらいブラブラしましたが、目的の珈琲庁は見つからず。ホテルの1階でコーヒーを飲むことにしました。最初からここで飲めばよかった。

「コーヒーいくら?」
「50元(900円)です。」
「なにっ?」
あまりの破格の値段にびっくりして、でもここまできたら、ここで飲むしかないと、そのまま注文しました。ろくに使い方もわからないエスプレッソマシンで出てきたコーヒーです。おいしいわけがありません。(泣)
上海・・・・・こんなんか?深センの方がもうちょっとマシだけど。
あとで聞いたら、反対側に1ブロック歩いたら、大きなショッピングモールがあって、スターバックスとかもあったようです。(泣)なんだよそれ?
スラム街を散歩した話でした。
【おまけ】
達さんのコメントの外白渡橋。もしかして・・・・と思ったら、私が5年前に外灘に行った時に渡った橋でした。

この橋ですね。

夜はライトアップされてる色が変わるんですよ。紫色かと思ったら、赤色になったり・・・

緑色になったり・・・・

オレンジ色になったりと・・・カタチはトラス橋で古い感じですが、ライトアップのおかげでモダンな感じに思えました。
この記事へのコメント
しかし、ちょっと裏に回るとやっぱりこんな感じなのですね。
中国人は所かまわず洗濯物を干す民族です(笑)
僕たちが最初に上海に行った時は取引はすべて省が担当していたので、、休日でも省の役人が案内役という名目で監視についていました。
何処でも案内するというので戦前遊郭のあった四馬路に行きたいと言ったら、嫌な顔はされましたが連れて行ってくれました
因みに四馬路は昔の面影は全くなく、本屋街になっていました
外白渡橋・・・・たしか前にも書いたような。本文におまけ画像追加しました。この辺りはそういう場所だったのですか。このスラムは、ここから車で30分ぐらいの郊外です。地下鉄もあったはず。
達さんが訪れた時代は、中国がまだ解放されてない時代じゃないですか。戦前の遊郭があった四馬路って・・・・外国の租界にされてた時の話じゃないですか。(笑)さすがにそんな場所は残ってないでしょう。そんなところに行きたいなんて面白いことを言いますね。
四馬路に行きたいと言ったのは役人に対する嫌がらせです(笑)
あ~、わかるわかる・・・の上海編です。
ライトアップしてるので、実際の橋の状態はよくわかりませんでしたが・・・・ははは。嫌がらせでしたか。(笑)人の嫌がることをする・・・ここでも実践されてたんですね。
>にゃんたさん
そか。上海には詳しかったですね。広東省とはまた微妙に違うんですよね。歴史の古さと地域性でしょうね。