信州カツカレー事情 vol.295 番外 香川 高松「タケダ食堂」★★★

カツカレーで、実家からほど近いところに私が子供の頃からある食堂がありまして、うちのおふくろは外食するのがキライなことから、そういう食堂にはほとんど行ったことがなくてですねぇ・・・あ、うどん屋とかお好み焼き屋はありましたよ。
「お金あげるから自分で好きなん食べてこー」
と言いましてね。だからうどん屋やお好み焼き屋に入るのは全く抵抗はなかったんです。でも食堂ってのは、子供にはハードル高かったですねぇ。なので、実はこの食堂に入るのは近所なのに生まれて初めてです。
カツ!かつ!勝つ!とんねるずのきたなうまい店・・・・かと思う外観にもカツカレー!日本カツカレー協会長野県支部長のけいつ~です。


「難聴になり聴力が大変弱くなりました。悪しからず」・・・・という貼り紙がありまして・・・・・ぶっきらぼうに水の入ったコップを私の前に置いたカウンターの中のおじさんとはそんなに離れていなかったので、普通に
「カツカレーお願いします!」
「へ?」
「カツカレー!」
「あ、カツカレーな」
本当に難聴っぽい・・・・・
3つほど離れたイスのカウンターでオムライスを食べてる人は常連の人だったのか、その人相手におじさんが話をしていました。
「せがないわ・・・・去年、部長に昇進した言うて喜んどったのに・・・」
どうやら、息子さんが最近亡くなったらしい。店もしばらく閉めてたのかなぁ・・・・そのせいで愛想が悪いってわけでもないとは思うけど。

表にも提灯がぶらさがってましたが、この中のオムライスが雑誌とかで取り上げられてて結構有名っぽい。それもまたいつか食べたいとこです。
「大盛りは300円アップです。ひとりで食べる人に限る。」
結構ボリュームがあると聞いたことがあるんで・・・・大盛りをふたりで食べた人がいたんでしょうねぇ。
「オムライス、ヤキメシの大盛りは肩痛悪化予防のため当分できません。」
いやいや・・・この文章も痛々しいです。やっぱりフライパンを持って振るのが重要なんでしょうね。
さて、カツカレー。やっぱり何の言葉もなく無言で置かれるスプーンにカツカレー・・・・昔からこういう店主さんなんでしょうねぇ。常連さんとは気軽に話すようですが、一見の私には極力コミュニケーションを避ける感じです。人見知りなんでしょうか・・・・よそもんって思われてるのかもしれません。地元なんですけどね・・・・いや、県外で暮らしてる時間の方が長いからもう地元とは呼べないか。
トンカツを揚げながら、カレーを片手なべで温め始めました。トンカツ、衣をつけて1分か2分ぐらいで揚がった。
味噌汁がついてきたカツカレー。心なしか白いお皿が少し汚れてるような・・・・いや、そういうのは気にするのはやめましょう。(笑)揚がるのが早いはずです。厚みは3mm。衣もカリッと揚がってますけどねぇ・・・ハムカツ級です。残念。カレーはちょっとさらっぽい・・・・特に具もなく・・・・辛さはココイチスタンダードのデフォルト。
レイアウトは富士山型。ボリュームはもっとあるのかと思いましたが、意外にも普通。115%。バランスは、カレー3:トンカツ3:ライス4.5ってとこですかねぇ。これでお値段700円は、高松ローカルとすれば妥当かなぁ。ちょっと安いかなぁ。
総合評価は★★★星3つですね。やっぱりトンカツの貧弱さは否めません。近所に住む大学生がよく食べに来る店って印象が強かったんですが・・・・最近の大学生はこんな店来ないんかなぁ。おじさん、次にオムライスを食べる時まで、身体にきをつけてお店を続けて欲しいですね。
「タケダ食堂」
住所:香川県高松市扇町1-25-37
交通手段:JR高徳線 昭和町駅から389m
電話:087-821-7004
営業時間:11:30~14:00 17:00~20:30
定休日:日曜日
この記事へのコメント
常連さんが来るからやめられないのか、生活の糧としてやめるにやめられないのか、満身創痍って感じが伝わって来て痛々しいですね(笑)
地方に行くとこういうお店って見掛けますよね。
松本のひかり食堂なんかはこのお店と比べると新装開店みたいに見えますもんね。
なかなか味わい深い食堂でした
そうなんですよ。奥さんも一緒にお店をやっていたら、こんな状態にはならないと思うんですが、1人やもめの部屋みたいな感じになってしまってます。私の部屋も同じだったりして。(笑)
誰かが後をつぐでもなし、バイトを雇うでもなし・・・おじさんの身体が続くとこまでだと思います。