映画サロン vol.69 「007 スペクター」(長文・ネタバレ注意)

もしかしたら初日の金曜日が混んでたのかもしれませんが・・・土曜日朝9時からの1回目の上映、お客さん20人ぐらい・・・・なんつーか、本当に映画ファンって少なくなったのかなぁと思います。私が高校生ぐらいの頃・・・・封切りの日とか立ち見が出るくらい映画館は満員だったんですけどねぇ。DVDとかがすぐ出ますから・・・・時代が変わりましたね。
さて、前作「スカイフォール」から2年。前の映画サロンでも感想書いてますが・・・・「スカイフォール」はショボかった・・・・63点って・・・・お馴染みのMが死んで、新しいMに引き継いで・・・・
冒頭の舞台はメキシコ。街中がガイコツで飾られる死者の日。ハロウィンと関係あるのかなぁ。日本で言うお盆のようなもののようです。ユネスコに世界遺産に登録されたようです。ガイコツのお祭りの行列の中を歩くカップル。ガイコツのマスクをかぶってますが・・・・ジェームスボンドです。古いホテルのエレベーターに乗って、部屋に入り・・・・お姉ちゃんをベッドに残して「すぐ戻る」・・・とおもむろに部屋から外に。片手にはマシンガン持って、スーツ姿で建物の屋上の端っこを普通に歩いていきます。
何十階という高層ビルではないですが、それでも10階ぐらいの高さはなかったか?1mぐらいの幅をひょいと飛びましたけど・・・その下は数十mの高さはありましたよ。あれは CGなしの吹き替えなしのロケでしょうね。しばらく歩いてボンドが狙撃したのは・・・・なんと前作で死んでしまったジュディ・デンチのMからの遺言ビデオから・・・Mの死は裏組織の手によるもの。メキシコのスキアラを殺してローマの葬儀に出て情報を得ろって・・・・ムチャぶり。単なる狙撃による暗殺かと思いきや・・・部屋の中にあった何かが爆発。建物が崩壊するぐらいの大爆発になって・・・・・こっち側で狙撃したボンドにもがれきが崩れ落ちてくる。
ボンド自身もピューッって落ちて・・・・ソファの上に軟着陸。(笑)ただし、狙撃したターゲットのスキアラは向かい側のがれきの中から命からがら脱出してきた。そーれ、追いかけろ。007ではお馴染みの追いかけっこです。雑踏を追って追って追いかけて・・・・・広場に着陸したヘリコプターに逃げ込んで・・・・一緒に乗り込んで・・・グルグル回るヘリコプターの中での格闘。ここのアクロバットは見ものです。格闘の末、スキアラから奪い取ったのは・・・・指輪。タコのようなマーク、スペクターの紋章ですね。
パイロットとスキアラを放り出して・・・・さりげなくヘリコプターを操縦して去っていくボンド。ヘリコプター普通に操縦できるのがすごい。(笑)俺でもできるかな。
まぁ、これが冒頭のつかみですね。さて・・・・ロンドンに戻って・・・・新しい上司Mからメキシコでの騒動の顛末を聞かれる。かつてのMの遺言でボンド単独で動いていたので・・・・謹慎扱い。前作で吹っ飛ばされたMI6の本部。修復するより立て直した方が安い・・・・ということで、テムズ川をはさんだ向かい側に近代的な高層ビルになって生まれ変わって・・・・MI6の長官でしょうか・・・Mの上司、C。これまでのMI6の体制を新たに作り直す・・・スパイって時代でもないだろう、この世は情報だ・・・と00部門の解散をにおわせる。
Cは世界各国の情報機関の統一「ナイン・アイズ」のプロジェクトを進める。先進国9カ国・・・・かな?日本も入ってましたね。西岡徳馬みたいな人が一瞬映ったけど・・・別人か?若かった。
謹慎扱いの007。Qの研究所にやってきて・・・・秘密兵器をねだる。(笑)

しかし、Qからは「あ、それは009に渡すものだよ。キミにはこれ!」と渡されたのは、ただの腕時計。「遅刻しなくて済むだろ?ただね。それはアラームの音が異常に大きいんだ。」・・・仏頂面のボンド。毎回お馴染みですが、これも必ず後で役立つアイテムです。
前作で壊れてしまった古いアストンマーチンDB5がありました。まだ修理中。たしかボンドの私物じゃなかったっけ?
スカイフォールに残されたもの・・・雪山の写真。3人写ってて・・・少年の頃のジェームスボンドと、父親・・・じゃなかったか・・・・それともう一人の少年は顔の部分が焼けちぎれてなくなってた。
Qに強引に椅子に座らされて・・・腕からナノマシーンを注入されて、世界中どこにいても居場所がわかるって・・・・メキシコで散々好き放題やってきたボンドへの足かせのようです。009に渡す・・・といってた DB10を奪って・・・・・スキアラの葬式に参列し・・・・未亡人のモニカ・ベルッチからスペクターの情報を得る。未亡人、50歳ですが・・・・・ボンドの落としワザは見事です。メキシコで手に入れた指輪から、なんでスペクターの組織がわかったんだっけ?そんな電子データが指輪になんで入ってたのか・・・
カジノロワイヤルのルシッフルやグリーン、シルヴァとホワイトが闇の組織スペクターの構成員であったことがわかった。スペクター・・・・たしか、大昔の007の映画にも出てきたような・・・闇の組織。
スペクターの指輪を利用して、アジトに潜入。首領が登場するが・・・・ボンドの潜入はすでに見抜かれており・・・ここで
「遅かったなジェームス」
と、首領オーベル・ハウザーとジェームス・ボンドのしがらみがわかってくる。
https://youtu.be/5BhuxLVMj4U
逃げろっ!さぁお約束のカーチェイス。追ってくるのはジャガーのC-X75。こっちもかっこいい!アストンマーチンのDB10とのカーチェイス。どっちもイギリス車ね。ボンドカーのギミック。Qからかっぱらってきたんで、機能の説明聞いてません。(笑)マシンガンのスイッチオン・・・・弾が装填されてない。「環境」のスイッチ・・・・009の好きな音楽が流れる。(笑)「バックファイヤー」・・・・後方から火炎放射・・・おぉ、役に立った。最後の「エアー」のスイッチ。屋根が開いて・・・・脱出装置だった。
アストンマーチンはそのまま川へダイブして・・・ボンドはパラシュートで歩道に降下。何もなかったように追っ手をまいてその場を立ち去った。かっこいいー。
MI6では謹慎扱いなので・・・・一般職員のマネーペニーとQの協力を得て・・・・ホワイトはオーストリアにいることがわかり、スペクターのてがかりを追う。ホワイトは組織を抜けるためにひっそりと暮らしていたが・・・・スペクターにつながる「アメリカン」は娘が知っている・・・・という言葉を残し、ホワイトは自殺を図ってしまう。
雪山の頂上の診療科かなぁ・・・そこでドクタースワンとして働いているホワイトの娘マドレーヌ。ちょっと可愛い。レア・セドゥ・・・1985年生まれの30歳。・・・・ははは。誰かと同じね。
https://youtu.be/Oa-4YYgbZtI
さーて・・・このぐらいにしときますかね。ここからがめちゃくちゃ面白い。マドレーヌ・・・なかなかいいです。ついついボンドの気持ちになって感情移入してしまいますね。
途中、ヴェスパーの一件も出てきて・・・複雑な表情をしたボンド・・・・ひきずってますね。うんうん。
ラストは・・・本当にかっこいい。男としてはこうありたいって感じのエンディングです。
総合評価は90点。ダニエル・クレイグのボンドはこれで終わりか・・・・と思いましたが、契約ではもう1本残ってるそうです。しかもエンドロールの最後に
「JAMES BOND WILL RETURN」
これで終わりじゃありませんね。面白かった。
もう一回、カジノロワイヤルから、慰めの報酬、スカイフォールと見直してみようっと。

そして次の映画は・・・・コレですね。スターウォーズ フォースの覚醒。12/18封切りですが・・・・その日は東京で息子と忘年会の予定ですから・・・・追って見に行きます。
もともと9部作で・・・たしか一番最初のエピソード4を見たのが私が中学2年生で・・・2年ごとに公開するって言ってたから、最後のエピソード見るのは40歳だなぁと思ってました。(笑)それどころじゃないって・・・・結局、途中途絶えて・・・4、5、6やって、1、2、3でもう終わりにするになって・・・・・あーあと思ってたら、ここへきてエピソード7です。一応、本来の9部作までの製作予定だそうです。死ぬまでに見られるかなぁ・・・・エピソード6「ジェダイの復讐」・・・・その後「ジェダイの帰還」にタイトル変わりましたが・・・・その次のエピソードですね。フォースは継がれる・・・主人公の女の子は、ルークかレイアの子供でしょうね。楽しみです。
ん?ということは・・・ダースベイダーみたいなのも・・・・どっちかの子供?いとこ同士の戦いかな?
ハン・ソロ役のハリソン・フォード・・・・おじいちゃんになりました。1977年だもんねぇ・・・38年前じゃん。そりゃおじいちゃんになるよ。俺もおじいちゃんに近いよ。(笑)
この記事へのコメント
因みにspectre(またはspecter)は幽霊という意味です。
今回の007は、なかなか面白かったですよ。11月の北米の興行収入もこの「スペクター」が連続首位だったようですから、アメリカでも人気のようです。
オマージュ……という新鮮さを全く感じなかったSWよりかは
ヘリでのアクション以外はスケール感が乏しいとは言え
007の方が楽しかったですわ
本当は第一か第二使徒と観たかったんですがね……
あのヘリのアクロバットはすごかったですねぇ。CGじゃないですよねぇ。スタントマン・・・ヘリの外にぶらさがってブラブラして・・・ヘリもきりもみとか、墜ちるんじゃないかってぐらいグルグルでしたもん。
結局、第4使徒と行ったんですか?