映画サロン vol.68 「ゼロ・ダーク・サーティ」
安保法案可決のネタを書く前に、これを書いておかないと・・・・先日の自衛隊の話もその布石だったりして。中学生の時に親父に
「自衛隊に入って戦闘機乗りになりたい」
「アホかおまえ!」
のエピソードも生きてきます。(笑)スカパーでやってたので見てみました。「ゼロ・ダーク・サーティ」・・・2年半前の映画です。9.11の同時多発テロのあと、ウサーマ・ビン・ラディンを殺害するまでのエピソード。主人公は、女性CIA分析官マヤ。
もともとアフガニスタンには何もないのに・・・9.11テロを起こしたタリバンへの報復を名目に、石油利権のために戦ってきたアメリカ。素人の私でも「あれ?テロを起こしたのはアルカイダなのに、いつのまにかブッシュはイラクのフセインに攻撃目標が変わってる」と思いました。アルカイダとイラクを必死で結びつけようとしているような・・・・で、結果的に大量破壊兵器は見つからなかった・・・・ってブッシュが会見した時には「はー?」って思いましたね。
タリバン政権を崩壊させて、イラクでもフセイン政権を武力制圧してしまった・・・・アメリカを通してでしか情報が入ってきていない時点で、事実は曲げられてると思うが・・・・いや、もしかしたら公にできない事実があるのかもしれないが、この事実から考えてもアメリカって結構無茶苦茶な国に見えるんですねぇ。いえ、好きなんですけど・・・・・第三者から見たら・・・特に中東の人たちから見たら、たぶんアメリカって・・・・ドラえもんでいうジャイアンみたいな国じゃないかと思うんですよ。
ということは・・・・日本はスネ夫ですね。(笑)うわぁ、この例え、ものすごくわかりやすい。日本はのび太でいいんじゃないかなぁ。いや、出来杉くんでもいいですけどね。・・・・あれ?なんの話だっけ?
いや、まぁ・・・・結局、オバマ大統領に代わって・・・・まだテロの脅威が残ってて、こりゃ悪の権化、ウサーマ・ビン・ラディンをなんとか捕まえないことには国民に対しても示しがつかない・・・・と再びアフガニスタン紛争に突入し、この映画の内容に続くのである。
実話をもとに作られているので・・・・かなりアメリカに都合のいい内容に美化されている・・・と思っていいだろう。いえ、私のブログをずっと読んでる人は理解していると思いますが、私はアメリカは好きですよ。(笑)ただ、こういうアメリカの戦争映画は、やはりプロパガンダと思うので・・・・それは意識しないといけない。
冒頭の世界貿易センターへの航空機激突。多数の犠牲者を出したことで、そのために戦う!というのが観ている人たちの脳裏に焼き付けられる。
アメリカのドラマや映画によく登場するCIA。 FBIとしばしば対立する関係になりますが・・・・CIAの方が大統領直轄の組織ですから、何をするにしても天下御免ですね。30歳前後と思われる主人公のマヤは、そのCIAの分析官。ワシントンから派遣されて、パキスタンのCIA秘密施設に駐留する。集められた情報から、ウサーマ・ビン・ラディンへとつながる人間を必死で探す。
5年だったか・・・・有効な情報もないまま時間が過ぎ、映画の半分以上はダラダラと進み・・・・あれ?この映画、面白くないんじゃないかな・・・と思い始める。そうした中でもヨーロッパ各地では自爆テロがあちこちで発生。パキスタン、イスラマバードのマリオットホテル・・・・あ、深センにもマリオットホテルありますね。うちの役員たちが泊まってたホテルです。そこのレストランで同僚のジェシカ・・・・・私と同じ赤マルボロ吸ってましたね。ちょっと嬉しい。ワイン傾けて、二人でまったりしてるところで、自爆テロに巻き込まれる。
次第に緊張感が増加してきて・・・・その同僚のジェシカが、有力な情報を持ってる人物と接触。アフガニスタンの基地に招き入れたところ、これも自爆。ジェシカも命を落としてしまう。これにキレたマヤが、執念でビンラディンへつながる情報を探し出し、パキスタンの郊外の要塞のように囲われた邸宅にビンラディンが潜伏しているらしいことをつきとめる。
パキスタン政府にも極秘で、米国のシールズがステルス機能のブラックホーク2機で作戦展開。タイトルの「ゼロ・ダーク・サーティ」は、作戦開始の夜中の12時30分の軍事用語だそうな。
ブラックホークは、なぜか1機不時着してしまうが(笑)予測通り、そこにビンラディンは潜伏していて、射殺。作戦は成功に終わった・・・・という内容ではあるが・・・・・
まぁねぇ・・・・やっぱり、本当かうそかはわからない。・・・・・と思ってたら、こんなサイトを見つけました。
『ゼロ・ダーク・サーティ』 ビン・ラディン殺害のウソも百回言えば真実になる?
なんだ?ビンラディンは9.11の前に死んでいた?・・・・・もしもこれが本当なら、アメリカ政府、どんだけデッチあげ?信じたくはないですけどねぇ・・・・・日本も戦時中は本当のことを国民には開示していなかったし、アメリカ政府も本当の事の何%を国民に開示しているのかわからないですしねぇ。
知らない方が幸せなのかもしれませんが・・・・こういうネタはもしかしたら、アメリカ在住の櫻弁当さんがアメリカ国民の目線で語ってくれるかもしれませんね。
この映画の評価としては・・・60点ですかねぇ。後半は面白くなってきますが、やはり前半が退屈です。007やミッションインポッシブルのような派手なカーチェイスやアクションもありませんので・・・・エンターテイメントとしては、やはりフィクションでもっと面白く作った方が、はるかにいいです。
お?超映画批評を見つけた。
「ゼロ・ダーク・サーティ」65点
私の点数と似てますね。よかった。おー、なるほど、拷問のシーンはかなりマイルドになってるのか・・・・政治的要素が強い作品だったわけね。プロパガンダ的な嘘くささは誰でも感じますね。
ちなみに監督は・・・・キャスリン・ビグロー。63歳の女監督です。なるほど女性が主人公ってのがうまく表現されてましたね。キアヌ・リーブス主演の「ハート・ブルー」の監督。あの映画は面白かったな。「ゼロ・ダーク・サーティ」は、アカデミー賞の音響編集賞を受賞・・・・なんじゃそりゃ。作品賞でも主演女優賞でもなかったか。(笑)主役のマヤ役を演じるジェシカ・チャスティン・・・・そんなに美人じゃないですが・・・・華奢な女子が必死でビンラディンを追い詰める様は、うまく演じていたと思います。
あ、そういえば「アメリカン・スナイパー」も見ましたが・・・・似たような感じですね。プロパガンダ的なニオイは消せません。でもアメリカで興行成績がよかったってことは、アメリカ人はこういう映画好きなのかな。退役軍人が見るのかな。
でもねぇ・・・・平和ボケしてる日本人は、当時テロに悩まされていたヨーロッパ諸国のことは認識した方がいいですね。日本は遠く離れてるから、テレビの中のどこかの国でのできごと・・・・みたいに思っていると、そうではない日が来るかもしれません。
未明の安保法案可決によって、そういう事態に巻き込まれる可能性は高くなったのは事実ですが、もしも否決されたとしたら・・・・日本は今後の事態にどう対処していくか、考えなければならなくなる事を議論していなかったと思います。
この話の続きは・・・・追って映画サロンとは別で。
「自衛隊に入って戦闘機乗りになりたい」
「アホかおまえ!」
のエピソードも生きてきます。(笑)スカパーでやってたので見てみました。「ゼロ・ダーク・サーティ」・・・2年半前の映画です。9.11の同時多発テロのあと、ウサーマ・ビン・ラディンを殺害するまでのエピソード。主人公は、女性CIA分析官マヤ。
もともとアフガニスタンには何もないのに・・・9.11テロを起こしたタリバンへの報復を名目に、石油利権のために戦ってきたアメリカ。素人の私でも「あれ?テロを起こしたのはアルカイダなのに、いつのまにかブッシュはイラクのフセインに攻撃目標が変わってる」と思いました。アルカイダとイラクを必死で結びつけようとしているような・・・・で、結果的に大量破壊兵器は見つからなかった・・・・ってブッシュが会見した時には「はー?」って思いましたね。
タリバン政権を崩壊させて、イラクでもフセイン政権を武力制圧してしまった・・・・アメリカを通してでしか情報が入ってきていない時点で、事実は曲げられてると思うが・・・・いや、もしかしたら公にできない事実があるのかもしれないが、この事実から考えてもアメリカって結構無茶苦茶な国に見えるんですねぇ。いえ、好きなんですけど・・・・・第三者から見たら・・・特に中東の人たちから見たら、たぶんアメリカって・・・・ドラえもんでいうジャイアンみたいな国じゃないかと思うんですよ。
ということは・・・・日本はスネ夫ですね。(笑)うわぁ、この例え、ものすごくわかりやすい。日本はのび太でいいんじゃないかなぁ。いや、出来杉くんでもいいですけどね。・・・・あれ?なんの話だっけ?
いや、まぁ・・・・結局、オバマ大統領に代わって・・・・まだテロの脅威が残ってて、こりゃ悪の権化、ウサーマ・ビン・ラディンをなんとか捕まえないことには国民に対しても示しがつかない・・・・と再びアフガニスタン紛争に突入し、この映画の内容に続くのである。
実話をもとに作られているので・・・・かなりアメリカに都合のいい内容に美化されている・・・と思っていいだろう。いえ、私のブログをずっと読んでる人は理解していると思いますが、私はアメリカは好きですよ。(笑)ただ、こういうアメリカの戦争映画は、やはりプロパガンダと思うので・・・・それは意識しないといけない。
冒頭の世界貿易センターへの航空機激突。多数の犠牲者を出したことで、そのために戦う!というのが観ている人たちの脳裏に焼き付けられる。
アメリカのドラマや映画によく登場するCIA。 FBIとしばしば対立する関係になりますが・・・・CIAの方が大統領直轄の組織ですから、何をするにしても天下御免ですね。30歳前後と思われる主人公のマヤは、そのCIAの分析官。ワシントンから派遣されて、パキスタンのCIA秘密施設に駐留する。集められた情報から、ウサーマ・ビン・ラディンへとつながる人間を必死で探す。
5年だったか・・・・有効な情報もないまま時間が過ぎ、映画の半分以上はダラダラと進み・・・・あれ?この映画、面白くないんじゃないかな・・・と思い始める。そうした中でもヨーロッパ各地では自爆テロがあちこちで発生。パキスタン、イスラマバードのマリオットホテル・・・・あ、深センにもマリオットホテルありますね。うちの役員たちが泊まってたホテルです。そこのレストランで同僚のジェシカ・・・・・私と同じ赤マルボロ吸ってましたね。ちょっと嬉しい。ワイン傾けて、二人でまったりしてるところで、自爆テロに巻き込まれる。
次第に緊張感が増加してきて・・・・その同僚のジェシカが、有力な情報を持ってる人物と接触。アフガニスタンの基地に招き入れたところ、これも自爆。ジェシカも命を落としてしまう。これにキレたマヤが、執念でビンラディンへつながる情報を探し出し、パキスタンの郊外の要塞のように囲われた邸宅にビンラディンが潜伏しているらしいことをつきとめる。
パキスタン政府にも極秘で、米国のシールズがステルス機能のブラックホーク2機で作戦展開。タイトルの「ゼロ・ダーク・サーティ」は、作戦開始の夜中の12時30分の軍事用語だそうな。
ブラックホークは、なぜか1機不時着してしまうが(笑)予測通り、そこにビンラディンは潜伏していて、射殺。作戦は成功に終わった・・・・という内容ではあるが・・・・・
まぁねぇ・・・・やっぱり、本当かうそかはわからない。・・・・・と思ってたら、こんなサイトを見つけました。
『ゼロ・ダーク・サーティ』 ビン・ラディン殺害のウソも百回言えば真実になる?
なんだ?ビンラディンは9.11の前に死んでいた?・・・・・もしもこれが本当なら、アメリカ政府、どんだけデッチあげ?信じたくはないですけどねぇ・・・・・日本も戦時中は本当のことを国民には開示していなかったし、アメリカ政府も本当の事の何%を国民に開示しているのかわからないですしねぇ。
知らない方が幸せなのかもしれませんが・・・・こういうネタはもしかしたら、アメリカ在住の櫻弁当さんがアメリカ国民の目線で語ってくれるかもしれませんね。
この映画の評価としては・・・60点ですかねぇ。後半は面白くなってきますが、やはり前半が退屈です。007やミッションインポッシブルのような派手なカーチェイスやアクションもありませんので・・・・エンターテイメントとしては、やはりフィクションでもっと面白く作った方が、はるかにいいです。
お?超映画批評を見つけた。
「ゼロ・ダーク・サーティ」65点
私の点数と似てますね。よかった。おー、なるほど、拷問のシーンはかなりマイルドになってるのか・・・・政治的要素が強い作品だったわけね。プロパガンダ的な嘘くささは誰でも感じますね。
ちなみに監督は・・・・キャスリン・ビグロー。63歳の女監督です。なるほど女性が主人公ってのがうまく表現されてましたね。キアヌ・リーブス主演の「ハート・ブルー」の監督。あの映画は面白かったな。「ゼロ・ダーク・サーティ」は、アカデミー賞の音響編集賞を受賞・・・・なんじゃそりゃ。作品賞でも主演女優賞でもなかったか。(笑)主役のマヤ役を演じるジェシカ・チャスティン・・・・そんなに美人じゃないですが・・・・華奢な女子が必死でビンラディンを追い詰める様は、うまく演じていたと思います。
あ、そういえば「アメリカン・スナイパー」も見ましたが・・・・似たような感じですね。プロパガンダ的なニオイは消せません。でもアメリカで興行成績がよかったってことは、アメリカ人はこういう映画好きなのかな。退役軍人が見るのかな。
でもねぇ・・・・平和ボケしてる日本人は、当時テロに悩まされていたヨーロッパ諸国のことは認識した方がいいですね。日本は遠く離れてるから、テレビの中のどこかの国でのできごと・・・・みたいに思っていると、そうではない日が来るかもしれません。
未明の安保法案可決によって、そういう事態に巻き込まれる可能性は高くなったのは事実ですが、もしも否決されたとしたら・・・・日本は今後の事態にどう対処していくか、考えなければならなくなる事を議論していなかったと思います。
この話の続きは・・・・追って映画サロンとは別で。
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