深セン鉄道トラベラーズ vol.20 「広珠城際軌道交通」

画像深セン鉄道トラベラーズ。今回は2013年の大晦日に開通した・・・・1年半前ですか・・・・広珠城際軌道鉄道・・・・長いっ!略して「広珠城軌」だそうな。なんでこんな長い名前なんだろう?広州と珠海を結ぶので、広珠線でいいですけどね。

ずいぶん前から珠海で工事をしていたので、いつできるんだろうと思ってましたが、やっとできましたね。それ以来、私も日本へ帰ってきましたので、乗る機会がなかったのですが、今回の取引先が、ちょうどこの新幹線の駅のそばだというので、利用してみました。

まずは・・・東莞、樟木頭からもう100回ぐらい乗ったんじゃないかと思うぐらい、お馴染みの深センと広州東を結ぶ広深線に乗って移動。樟木頭からは二等では座席指定が取れませんので、一等で・・・と言っても、5元(100円)ぐらいしか違わないんですよ。朝の便は座れないことがありますので・・・






画像朝、何も食べてなかったので、空腹をまぎらわせるために、車内販売の紅茶を購入。普段は高いので絶対買わないですけど・・・・・

たしかコレ、20元(400円)。ティーバッグで入れた紅茶だと思いますけどね。














画像ちなみに前の席のお姉ちゃんは、車内販売のカップ麺をズズーッと食べてました。



















画像さて、1時間足らずで広州東駅に着いて・・・・ここから広州南駅に行かねばなりません。広州東駅や広州駅は、古くからある駅で、長距離の在来線の起点にはなってるんですが、近年開発された新幹線は、そんな都市部に作るのは無理だったためか、広州南駅はかなり郊外にあります。

そこまでの移動は、地下鉄を2本乗り継いで行きます。これが1時間ぐらいかかる距離で・・・・

その中の公園前駅。ここでは地下鉄の扉が両方開きます。日本でもなかなかこういう駅はないと思いますが・・・・初めて乗った時は、どっちから降りたらいいのかわかりませんでした。同時・・・じゃないんですよね。ちょっと時間差があります。乗降客が多いので、乗り換えに便利なようにでしょうね。











画像そして広州南駅。1度目は15分ほどで目的地、小覧へ行くキップが買えたのですが・・・・この日は月曜日だったせいか、ものすごい人で・・・・深セン駅でもこんなになったことは見たことありません。

広州南駅は、珠海に行く路線だけでなく、湖南省、湖北省、北京やアモイ、温州の路線もつながっています。今では一大ターミナル駅ですね。なので・・・キップを買う人がスゴイわけで・・・・こんなになってしまいます。













画像やっと建物の中に入れた・・・と思ったら、まだこんな状態で・・・・窓口でキップを買う以外に、券売機もあるんですよ。ただし、中国では新幹線のキップを買う時には、身分証が必要で・・・外国人は必ずパスポートの提示を求められます。

券売機では、中国人の身分証カードは対応できますが、外国人パスポートは対応してないので、私たちはここに並んで買うしかないのです。だから、ほんとはここに並んでる中国人のほとんどは、券売機で買うことができるんですが・・・・たぶん、使いかたを知らない、あるいは存在を知らないで並んで窓口で買ってるんでしょうね・・・・とは言っても、券売機の方も結構長い行列はできていました。

結局、この日はここでキップを買うのに2時間もかかりました。(泣)ここから目的地の小覧までは駅7つで、30分ぐらいで着きます。ここでこんなに並ぶのだったら・・・タクシーで行った方が早かったかもしれません。広州東駅からバスで2時間半の方が早かったかもしれません・・・・・ほんとに新幹線の意味がないです。

こういうところが中国はまだまだですね。システムが全くなってない。絶対、日本には追いつけないと思います。







画像パスポートを提示して・・・・以前は、窓口のお姉ちゃんが適当にパスポート番号を打って、時には間違えて打って、その番号がキップに印刷されてるだけでしたが、今は名前まで印字されるようになりました。

中国人は元々、身分証から番号と名前が印刷されてましたが、外国人も印刷されるようになりましたね。しかし、これが何の意味があるのか、未だもって私には理解できません。中国では連休なんかがあると検閲があって、身分証のチェックされます。政府が人々の移動を管理してるつもりなのかもしれませんが・・・・データとして残ってもこんな膨大なデータ何に使うんでしょうか。

とりあえず、私がいつどこで新幹線に乗ったというのはチェックされてるし、あと、ホテルでもチェックされてるのでどこにいるかはわかるとは思いますが・・・・意味ないでしょう。

キップが本人であろうとなかろうと・・・関係ないと思うんですが・・・このあと、電車に乗る前にもう一度、身分証やパスポートの提示があって、キップと照合します。それからルービックキューブで遊んだりして全然見てないX線検査・・・これでまた行列です。





画像それでやっと新幹線に乗れるんですが・・・・広州南駅発着の新幹線は、すべてキップで指定された便にしか乗れません。ホームへのゲートに改札があって、違う便には乗れないようになっています。

これが意外に不便で・・・まぁ、長距離移動する新幹線ですから、北京行きに乗れたりもしますからそれを防止してるんでしょうね。

深センと広州東の新幹線は、それがないので、例えばキップは1時間後のものでも改札を通って、5分後に発車する新幹線に乗ってもいいのです。席が空いていれば座れるし、なければ立ち乗りもOKです。これが普通だと思いますけどね。

珠海へ向かう新幹線は、朝乗った新幹線と同じボンバルディアのCRH1です。これは200km/hぐらいしか出ない「動車(どんちゃ)」です。300km/h出る「高鉄(がおてぃえ)」とは区別されてますね。深セン北へ行く高鉄にも乗りましたので、また後日。




画像広珠線はなんか雰囲気が違うなぁ・・・なんか乗ってる人がさらにローカルな感じがします。

珠海までは駅を飛ばしていく「ひかり」タイプで60分。各駅停車の「こだま」タイプで80分のようです。目的地の小覧は7つめの駅で、30分ぐらいで着きます。どうやら広珠線は、駅と駅の間隔が短いようで・・・・5分ぐらいで次の駅に着きます・・・・これって、新幹線じゃなくて、普通の電車じゃん?まぁ、もともとこの地区には電車がなかったようですから・・・・待望の電車だったようです。

座席カバーのスポンサー、マカオのベネチアンですね。また行きたいですね。













画像広州から珠海の方の地区は、こういう養殖池がたくさんあって・・・・ウナギとかエビでしょうか・・・養殖業が盛んなようです。もともと湿地帯みたいなところですから、そこを埋め立てて、池を作った・・・みたいです。














画像たまに、こんな釣り堀があったりしてね。たまには仕事しないでボーッと釣りとかしたいですね。















画像というわけで、あっという間に小覧に着きました。こういう上下対面の島式ホームにドームがついた駅が多いみたいです。

まぁ、なんにしてもキップに指定された便にしか乗れないってのが、結構不便で・・・・帰りも乗ったんですが・・・電車は1時間に数本あっても、キップを買うと1時間半後の便だったりして・・・・ほんとに不便です。深センの新幹線みたいに、どの電車でも乗れればいいのに・・・・使えない新幹線でした。

この記事へのコメント

けいつ~
2015年06月23日 13:06
あと、補足で・・・・帰りは小覧の駅で、広州南までのキップと、広州南で乗り換えて深セン北駅までのキップを買ったら、手数料5元(100円)取られました。会社が違うって事?

それから券売機で買ってた兄ちゃんが「券売機だとだいぶ後の電車のキップしか買えないのに、窓口だと早い便が買える」というのも意味不明です。それでみんな窓口に並んでるとか?

やっぱり中国はこういうシステムとかサービスがなってないですね。

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