深セン鉄道トラベラーズ vol.20 「広珠城際軌道交通」

ずいぶん前から珠海で工事をしていたので、いつできるんだろうと思ってましたが、やっとできましたね。それ以来、私も日本へ帰ってきましたので、乗る機会がなかったのですが、今回の取引先が、ちょうどこの新幹線の駅のそばだというので、利用してみました。
まずは・・・東莞、樟木頭からもう100回ぐらい乗ったんじゃないかと思うぐらい、お馴染みの深センと広州東を結ぶ広深線に乗って移動。樟木頭からは二等では座席指定が取れませんので、一等で・・・と言っても、5元(100円)ぐらいしか違わないんですよ。朝の便は座れないことがありますので・・・

たしかコレ、20元(400円)。ティーバッグで入れた紅茶だと思いますけどね。


そこまでの移動は、地下鉄を2本乗り継いで行きます。これが1時間ぐらいかかる距離で・・・・
その中の公園前駅。ここでは地下鉄の扉が両方開きます。日本でもなかなかこういう駅はないと思いますが・・・・初めて乗った時は、どっちから降りたらいいのかわかりませんでした。同時・・・じゃないんですよね。ちょっと時間差があります。乗降客が多いので、乗り換えに便利なようにでしょうね。

広州南駅は、珠海に行く路線だけでなく、湖南省、湖北省、北京やアモイ、温州の路線もつながっています。今では一大ターミナル駅ですね。なので・・・キップを買う人がスゴイわけで・・・・こんなになってしまいます。

券売機では、中国人の身分証カードは対応できますが、外国人パスポートは対応してないので、私たちはここに並んで買うしかないのです。だから、ほんとはここに並んでる中国人のほとんどは、券売機で買うことができるんですが・・・・たぶん、使いかたを知らない、あるいは存在を知らないで並んで窓口で買ってるんでしょうね・・・・とは言っても、券売機の方も結構長い行列はできていました。
結局、この日はここでキップを買うのに2時間もかかりました。(泣)ここから目的地の小覧までは駅7つで、30分ぐらいで着きます。ここでこんなに並ぶのだったら・・・タクシーで行った方が早かったかもしれません。広州東駅からバスで2時間半の方が早かったかもしれません・・・・・ほんとに新幹線の意味がないです。
こういうところが中国はまだまだですね。システムが全くなってない。絶対、日本には追いつけないと思います。

中国人は元々、身分証から番号と名前が印刷されてましたが、外国人も印刷されるようになりましたね。しかし、これが何の意味があるのか、未だもって私には理解できません。中国では連休なんかがあると検閲があって、身分証のチェックされます。政府が人々の移動を管理してるつもりなのかもしれませんが・・・・データとして残ってもこんな膨大なデータ何に使うんでしょうか。
とりあえず、私がいつどこで新幹線に乗ったというのはチェックされてるし、あと、ホテルでもチェックされてるのでどこにいるかはわかるとは思いますが・・・・意味ないでしょう。
キップが本人であろうとなかろうと・・・関係ないと思うんですが・・・このあと、電車に乗る前にもう一度、身分証やパスポートの提示があって、キップと照合します。それからルービックキューブで遊んだりして全然見てないX線検査・・・これでまた行列です。

これが意外に不便で・・・まぁ、長距離移動する新幹線ですから、北京行きに乗れたりもしますからそれを防止してるんでしょうね。
深センと広州東の新幹線は、それがないので、例えばキップは1時間後のものでも改札を通って、5分後に発車する新幹線に乗ってもいいのです。席が空いていれば座れるし、なければ立ち乗りもOKです。これが普通だと思いますけどね。
珠海へ向かう新幹線は、朝乗った新幹線と同じボンバルディアのCRH1です。これは200km/hぐらいしか出ない「動車(どんちゃ)」です。300km/h出る「高鉄(がおてぃえ)」とは区別されてますね。深セン北へ行く高鉄にも乗りましたので、また後日。

珠海までは駅を飛ばしていく「ひかり」タイプで60分。各駅停車の「こだま」タイプで80分のようです。目的地の小覧は7つめの駅で、30分ぐらいで着きます。どうやら広珠線は、駅と駅の間隔が短いようで・・・・5分ぐらいで次の駅に着きます・・・・これって、新幹線じゃなくて、普通の電車じゃん?まぁ、もともとこの地区には電車がなかったようですから・・・・待望の電車だったようです。
座席カバーのスポンサー、マカオのベネチアンですね。また行きたいですね。



まぁ、なんにしてもキップに指定された便にしか乗れないってのが、結構不便で・・・・帰りも乗ったんですが・・・電車は1時間に数本あっても、キップを買うと1時間半後の便だったりして・・・・ほんとに不便です。深センの新幹線みたいに、どの電車でも乗れればいいのに・・・・使えない新幹線でした。
この記事へのコメント
それから券売機で買ってた兄ちゃんが「券売機だとだいぶ後の電車のキップしか買えないのに、窓口だと早い便が買える」というのも意味不明です。それでみんな窓口に並んでるとか?
やっぱり中国はこういうシステムとかサービスがなってないですね。