今日の飲茶 voi.23 番外 川龍村編 「彩龍茶楼」 (長文注意)
とある香港ブロガーさんのブログから、香港の山の中に飲茶屋があるという情報を得て、早速行ってみました。GWがなくなった私の唯一の休み、5/2です。
まずは・・・・ 朝、8時前に東莞清渓を出発。バスで1時間ぐらいで羅湖に来て、イミグレを通過。地図の水色の線の一番上ですね。ここからMTR九龍塘で緑の地下鉄に乗り換え。太子で赤色の全湾(ほんとは、くさかんむりに全です。機種依存文字なのでうまく表示できません)線で終点の全湾(ちぇんわん)まで行きます。あー、広東語、発音わからない。「つぇんわん」ですか?・・・まぁ、いいや。その全湾線、今までは乗っても、電脳街のある深水歩(しゃむすいぽー)ぐらいまででした。今回の全湾は、未踏の地ですね。
香港もこの10年ぐらいで結構、あちこち行ったと思ってましたが、改めて地図を見てみると、行ってないところがいくつもあります。左の上の方は半年前に軽鉄で行った屯門、左下はそこから船に乗って渡った東桶、ロープウェイで上がった大仏があるところですね。
右の半島の方とか、右上の方とか・・・・全然行ってない。誰かが湿原があるって言ってなかったか。機会があれば今後は行ってないところをどんどん開拓したいと思いますね。
全湾は、地図の真ん中ぐらいですね。何があるってわけでもないですが・・・・・
初めて降りた全湾ですが、古い町の割には人がいっぱいいるみたいな。香港島とか尖沙咀とは明らかに雰囲気が違います。元朗と似てる気がしますね。
目的地の川龍村へはこういう小バスに乗って行きます。北京語をカタコト話し、広東語は全く理解不能な私にはアウェイな香港。たどりつけるでしょうか。
80番のバス乗り場を探します。
しかし、これがねぇ・・・・全然見つからない・・・・駅の周辺をグルグル回って・・・・約1時間。こうと決めたら意地でも行くA型ですから・・・・大きなバスはバスターミナルにまとまってるのですが、こういう小バスは路地の一角にバス停の看板が立ってるだけなので、ほんとに見つけにくいです。何番のバスはどこって地図がどこにもないんですね。普通は駅前とかバスターミナルにあると思うんですが、全くないです。ほんとに不親切。
川龍村まではHK$5.9(90円)。オクトパスカードで「ピ!」でOKです。10人ぐらいは乗ったかなぁ。
繁華街から一路山の方に向かって走り始めます。香港にもこんなところがあったのかと。
天気が少し悪かったので、山の上の方は雲の中に隠れてます。そんなに高い山でもないとは思いますが。500mぐらいじゃないかな。
光板田村・・・・こんな山の斜面でも家やアパートがあって・・・・まぁ、狭くて古い高層アパートが大部分の香港人の棲家ですから、それに較べればこういう山の中の家の方がいいのかもしれません。
坂道沿いに、複数のメールボックスがあるので、このあたりにどのくらいの人が住んでいるのかが伺い知れます。あと、大きなゴミ箱が、みかん畑にあるような小さいモノレールで降りてきて、道端で収集を待ってる・・・というのもありました。まぁ、ゴミ出すのもこんな所は大変でしょうね。
坂道から見下ろすと、全湾の街が見えて・・・夜景は綺麗じゃないかと。ちょっとしたデートスポットなんじゃないかなぁ。
15分ぐらいかなぁ・・・山の中で川龍村に着いたらしく・・・・日本の山の中の村・・・という感じではなくて、村とは言ってもちょっとした住宅地のような感じです。目的地の彩龍茶楼は、実は目の前にあるんですが・・・・ちょっとあたりを探索してみます。
これが川龍村の中心部?のようで・・・・数件の飲茶の店と住宅地、それから菜園があるようです。山の中腹ですかねぇ・・・
みんな白い壁で統一されていて、エーゲ海に臨む街じゃないですが・・・・住宅開発時になんかコンセプトがあったのかもしれませんね。
この奥の方に「茶楼」の看板があったので、そこも見てみましょう。
こんな斜面に家を建てるなんて・・・・でも一戸建てです。日本の一戸建てとくらべると、狭くてイマイチな物件ばかりですが、おそらく目玉が飛び出るほど高いんでしょう。
停まってる車はベンツや BMWなどの高級車ばかりです。こんな道の真ん中に停めるかなぁ。
奥にあった「茶楼」の看板の正体は、この瑞記茶楼。数年前に達さんが来たという飲茶です。
これが、結構人がいっぱいで・・・・人気の店のようです。ここに入ろうかなと思いましたが・・・・・テーブルやイスがあまりにボロボロ。汚そうだったのでやめました。なんで、この店が人気あるのか・・・・理解不能ですが・・・・ロケーションですかね。眺めはいいかもしれません。やっぱり最初の予定通り、彩龍茶楼へ行くことにしました。
坂道を登って戻る途中、野良犬に遭遇しました。狂犬病の予防注射をしていない中国の犬は、可愛らしい子犬といえども危険です。死に至りますから・・・・
そういえば、子供の頃はよく群れをなした野良犬がいて、追いかけ回されたことがありますが・・・・保健所が駆除してくれたおかげで現在はそういうことがなくなりましたね。子供の頃は野良犬に噛まれるって、友達の間でもありましたもんね。ほんとに凶暴な野良犬は、こっちに向かってきますからね。棒かなんか武器がないとヤバイです。
この犬と目があって、おもむろに近づいてきたので・・・どうするかなぁ・・・と思ってた所に、瑞記の厨房の人が残り物の肉を犬に向かって投げました。
チャンス!・・・・野良犬が肉に気を取られたすきに、やりすごせました。
じゃあ、彩龍茶楼の方が綺麗かというと・・・・まぁ、似たようなもんかもしれませんね。(笑)彩龍茶楼も結構、人がいっぱいで・・・・まずは、どうすればいいのか・・・・店員らしきおばちゃんに一人であることを伝えて・・・・外のテーブルが空いてるからあそこだと言われて・・・・飲茶特有の伝票をもらいました。
一人なんで、カバンをテーブルに置いておいて・・・というわけにもいきませんので、カバンを肩から下げて点心を取りに行きます。
ここ1週間ぐらいで、左腕もだいぶ使えるようになったのですが、この頃はまだおぼつかない状態だったんで、肩からカバンを下げて、右手てトレイを持って、左手で伝票を持って渡すので精一杯です。(笑)
アレとコレとと言って、トレイに載せてもらって、伝票にチェックしてもらうというのが・・・・結構大変で。ほんとに左手が自由に使えないと不自由ですね。
こうやって、配給のように順番に並んで、自分の欲しいものを言って持って行きます。セルフサービスですね。こっちは蒸し物の点心です。
こっちは揚げ物のコーナー。春巻きがおいしそうだったので、それを取ってもらおうとお姉さんに言ったら
「ヤップンヤン?」
「ヤップンヤン!」
広東語がわからない私でも「日本人」を意味する「ヤップンヤン」はわかります。やっぱり、私が日本人ってわかるんですね。まだまだです。が、その後は北京語で話すと
「あ、北京語話すのね。スゴイ!」
とほめていただけました。社交辞令でしょうが・・・・
「お茶は自分でそこで取って入れて持っていくのよ」
と教えてもらって・・・・・でも、トレイにも点心が4個載って、もう私の両手は、いっぱいいっぱいなので・・・・一度テーブルへ置いてくることにしました。あー、ほんとに一人だと不便。
で、今回決めたのがこの4点。一人で食べるなら、これで十分です。定番のエビ餃子に春巻き、牛肉団子に揚げ餃子のようですが、実は中身は魚のすり身のようなものです。
お茶は・・・4種類ぐらいありましたが、いつものようにジャスミン茶を選択。朝、8時前に東莞から出てきて、このテーブルで飲茶を食べられたのは、午後1時です。なんでこんなに時間がかかったのか・・・・・バス乗り場探した1時間が、体力と時間を消耗しただけで無駄でしたね。
当然といえば当然ですが、周りは香港人。もちろん、この辺りに住む人ではなく、街から上がってきた人たちです。
街中の飲茶も行列で並んでテーブル確保したりしますから・・・・労働節の3連休の中日ですから、たぶんどこもいっぱいでしょう。車でこんな郊外の飲茶もたまにはいいのかもしれませんね。ちなみに飲茶自体は・・・・・まぁ、街中の方がおいしいですけどね。ここはやっぱりロケーションを楽しむのが主目的だと思います。
眺めはいいか?・・・・というと、残念ながら彩龍茶楼は、こんな風に店の屋根が見えるだけで、山の景色は見えません。そこが瑞記茶楼に客足を取られてる原因でしょうね。
スイーツはないかと探しましたが・・・・豆腐とかしかなかったんで、まぁこれでもいいかと・・・・揚げた餅の中になんか甘いピーナッツのようなアンが入ってる・・・・お、コレだ。「家郷威水角」これまでの飲茶レポートはこういう時に役に立ちますね。
これ、比べるとホテルの飲茶の方がおいしかったです。実は値段・・・変わらないですよ。
これらしめてお値段は、HK$115(1,725円)って、高くない?ボロ儲けだと思いますね。この店。瑞記茶楼なんかどんだけ儲けてるか・・・・同じだけ出せば、元気寿司でも5、6皿は食べられます。
スズメがおこぼれを狙ってます。お客さんが帰った後の残り物をかっさらっていってるようです。
なんとも微笑ましい光景ですけどね。食べてる時にまで来るようになったらおしまいですけど。(笑)
そういうわけで、お店を後にして・・・再度、あたりを散策しました。なんかあるかなぁと思って・・・・川が流れていまして・・・沢のような水量があまり多くないものでしたが、透明な水で・・・香港もこんなところがあるんだなぁと思いました。
この付近で野菜とか作ってるようです。
たしかに高層ビルが立ち並ぶ街中よりは、自然が残ってていいですけどね。私の興味をひいたのは、そんなことよりも、ここまで来る道路の事です。
ここがなかなかいいワインディングロードで・・・・・バイクで走ったら面白いだろうなと。ストレートが短くてコーナーの連続です。車でも結構面白いかと。
そう思ってたら、ありましたね。 インプレッサGC8。私のよりもひとつ古いインプレッサですが、ちょっと貸してみろって言いたくなりましたね。(笑)頭文字Dに出てきそうなワインディングですので、ギャンギャン攻めるとたぶん面白いです。
おお!ZZW30 MRSもあったりして・・・・ここは走り屋の聖地かもしれませんね。
それにしてもこのMRS、いろんな色のボディ寄せ集めで・・・・もしかしたら、毎日このワインディングを走って、下界と自宅を通勤してるうちに、目をつぶってもドリフトしながらコーナー抜けられるぐらい上達した猛者がいるかもしれませんね。
日本だと山の中の散村って感じですが、香港では別荘地扱いなのかもしれませんね。面白いところでした。
さて、また小バスに乗って帰ることにします。
これで話は終わったかと思うでしょうが・・・・今回はこの後にもうひとつイベントが発生しました。帰りのバス停に並んでしたところ、結構な人数がバスを待っていて、定員オーバーになる前に乗れるかな・・・・と思っていたところにバスが来まして・・・・一人ずつ乗って行くと、ちょうど私で定員ぐらいになりました。
バスの中に入って、空席を探していると、後ろの方で指をさして「ひとつ空いてる」のような仕草に見えたので、オクトパスカードをリーダーのところに当てようとすると、運転手のおじさんがなんか言ってるんですが、広東語なんでわからなくて・・・・ピッといって支払いをしてしまいました。そしたら、どうも席がなかったようで・・・・・私は降りなければならなかったのですが、支払ったHK$5.9はどうしたらいいのかわからなかったので、
「不要!」
と言って降りました。なんとも・・・・やはり広東語がわからないと、こういう時に困ります。北京語だったら明確に席があるかないかわかったはずなのですが・・・・
仕方なく、次のバスを待ってたら・・・・でも1分もしないで次のバスが来たので、ゆったりと座れました。まぁ、そういうこともあるさ・・・HK$5.9なんて、100円ぐらいなもんだし・・・と思いながらボーッと出発を待ってたら、6人連れの男女が乗り込んできました。
男3人の女3人だったかなぁ・・・そのうちの一人の女性が私の隣に座ってきました。
「すみません、お願いします。」
と日本語で。・・・・え?と思って。
「あれ?日本人じゃないですか?日本人がこんなところまで来る?」
と話しかけると
「あぁ、日本の方なんですね。奇遇ですね。私はここには何度も来てるんですよ。」
歳の頃は30歳前後でしょうか・・・・落ち着いた感じで話し方がちょっと上品な女性でした。それからバスが全湾に着くまでの15分ほどの間、お互いにいろんな話をしまして・・・・彼女はGWで香港へ一人で旅行に来て、会社の現地駐在の日本人と、香港人スタッフと一緒に来たとのこと。東京に住んでいて・・・今回は一人で来た・・・というところが、いつもは友人と来るけど・・・と言ったのか、主人を置いてと言ったのかがよく聞き取れなかったけど・・・・既婚者で旦那を置いてひとりだけ香港旅行はないだろうな・・・と勝手に独身だと決め込みました。(笑)
やっぱり飲茶を食べに来たけど、彼女たちは瑞記茶楼の方に行ってたらしく、いつもその店です・・・と言ってたけど。達さんによるとマズイそうですから・・・・・ロケーションですかね。
私は、出張で来ていて、今朝、東莞からバスで初めてここまで来て・・・翌日も仕事でGWの休みは、その日1日しかないので、夜まで香港で思いっきり遊んで帰るということを話して・・・・・彼女は全湾もおいしいお店がたくさんあるので、是非そちらにもいらしてくださいね・・・・あ、でももう飲茶をたくさんお召し上がりになったんですよね・・・・という、なんとも Carrieさんのような丁寧な言葉遣いで話すので、私も少し緊張してしまいました。(笑)
最近の日本女性は、がさつで気の強い肉食系の女子ばかりで、久しくこのような日本女性には会ってないな・・・と。意外にこの女性とはフィーリングが合うなと思っていました。
翌日は、初めて深センへ行くんですよ・・・・と言ってたんで、是非ご一緒しましょう・・・と言いたいところでしたが、仕事でしたので。それはナシです。(泣)
まぁ、でもバスに乗ってる間、楽しかったのでよかったです。バスを降りて別れ際に
「じゃ、また!」
と言ってしまいましたが、名前も連絡先も聞いてないので、コンタクトする手段がないですが、一期一会・・・よかったんじゃないかと思います。
こういうこともあるんですね。だから人生は面白い・・・か。全湾の雑踏の中にひとり消えていくけいつ~でした。(笑)
この後は・・・・いろいろ行きましたんで、いつものようにワンデイトリップ香港の旅に続きます。乞うご期待!
長文、お付き合いありがとうございました。こんなこともありながら、まだ中国で仕事してますよ。
まずは・・・・ 朝、8時前に東莞清渓を出発。バスで1時間ぐらいで羅湖に来て、イミグレを通過。地図の水色の線の一番上ですね。ここからMTR九龍塘で緑の地下鉄に乗り換え。太子で赤色の全湾(ほんとは、くさかんむりに全です。機種依存文字なのでうまく表示できません)線で終点の全湾(ちぇんわん)まで行きます。あー、広東語、発音わからない。「つぇんわん」ですか?・・・まぁ、いいや。その全湾線、今までは乗っても、電脳街のある深水歩(しゃむすいぽー)ぐらいまででした。今回の全湾は、未踏の地ですね。
香港もこの10年ぐらいで結構、あちこち行ったと思ってましたが、改めて地図を見てみると、行ってないところがいくつもあります。左の上の方は半年前に軽鉄で行った屯門、左下はそこから船に乗って渡った東桶、ロープウェイで上がった大仏があるところですね。
右の半島の方とか、右上の方とか・・・・全然行ってない。誰かが湿原があるって言ってなかったか。機会があれば今後は行ってないところをどんどん開拓したいと思いますね。
全湾は、地図の真ん中ぐらいですね。何があるってわけでもないですが・・・・・
初めて降りた全湾ですが、古い町の割には人がいっぱいいるみたいな。香港島とか尖沙咀とは明らかに雰囲気が違います。元朗と似てる気がしますね。
目的地の川龍村へはこういう小バスに乗って行きます。北京語をカタコト話し、広東語は全く理解不能な私にはアウェイな香港。たどりつけるでしょうか。
80番のバス乗り場を探します。
しかし、これがねぇ・・・・全然見つからない・・・・駅の周辺をグルグル回って・・・・約1時間。こうと決めたら意地でも行くA型ですから・・・・大きなバスはバスターミナルにまとまってるのですが、こういう小バスは路地の一角にバス停の看板が立ってるだけなので、ほんとに見つけにくいです。何番のバスはどこって地図がどこにもないんですね。普通は駅前とかバスターミナルにあると思うんですが、全くないです。ほんとに不親切。
川龍村まではHK$5.9(90円)。オクトパスカードで「ピ!」でOKです。10人ぐらいは乗ったかなぁ。
繁華街から一路山の方に向かって走り始めます。香港にもこんなところがあったのかと。
天気が少し悪かったので、山の上の方は雲の中に隠れてます。そんなに高い山でもないとは思いますが。500mぐらいじゃないかな。
光板田村・・・・こんな山の斜面でも家やアパートがあって・・・・まぁ、狭くて古い高層アパートが大部分の香港人の棲家ですから、それに較べればこういう山の中の家の方がいいのかもしれません。
坂道沿いに、複数のメールボックスがあるので、このあたりにどのくらいの人が住んでいるのかが伺い知れます。あと、大きなゴミ箱が、みかん畑にあるような小さいモノレールで降りてきて、道端で収集を待ってる・・・というのもありました。まぁ、ゴミ出すのもこんな所は大変でしょうね。
坂道から見下ろすと、全湾の街が見えて・・・夜景は綺麗じゃないかと。ちょっとしたデートスポットなんじゃないかなぁ。
15分ぐらいかなぁ・・・山の中で川龍村に着いたらしく・・・・日本の山の中の村・・・という感じではなくて、村とは言ってもちょっとした住宅地のような感じです。目的地の彩龍茶楼は、実は目の前にあるんですが・・・・ちょっとあたりを探索してみます。
これが川龍村の中心部?のようで・・・・数件の飲茶の店と住宅地、それから菜園があるようです。山の中腹ですかねぇ・・・
みんな白い壁で統一されていて、エーゲ海に臨む街じゃないですが・・・・住宅開発時になんかコンセプトがあったのかもしれませんね。
この奥の方に「茶楼」の看板があったので、そこも見てみましょう。
こんな斜面に家を建てるなんて・・・・でも一戸建てです。日本の一戸建てとくらべると、狭くてイマイチな物件ばかりですが、おそらく目玉が飛び出るほど高いんでしょう。
停まってる車はベンツや BMWなどの高級車ばかりです。こんな道の真ん中に停めるかなぁ。
奥にあった「茶楼」の看板の正体は、この瑞記茶楼。数年前に達さんが来たという飲茶です。
これが、結構人がいっぱいで・・・・人気の店のようです。ここに入ろうかなと思いましたが・・・・・テーブルやイスがあまりにボロボロ。汚そうだったのでやめました。なんで、この店が人気あるのか・・・・理解不能ですが・・・・ロケーションですかね。眺めはいいかもしれません。やっぱり最初の予定通り、彩龍茶楼へ行くことにしました。
坂道を登って戻る途中、野良犬に遭遇しました。狂犬病の予防注射をしていない中国の犬は、可愛らしい子犬といえども危険です。死に至りますから・・・・
そういえば、子供の頃はよく群れをなした野良犬がいて、追いかけ回されたことがありますが・・・・保健所が駆除してくれたおかげで現在はそういうことがなくなりましたね。子供の頃は野良犬に噛まれるって、友達の間でもありましたもんね。ほんとに凶暴な野良犬は、こっちに向かってきますからね。棒かなんか武器がないとヤバイです。
この犬と目があって、おもむろに近づいてきたので・・・どうするかなぁ・・・と思ってた所に、瑞記の厨房の人が残り物の肉を犬に向かって投げました。
チャンス!・・・・野良犬が肉に気を取られたすきに、やりすごせました。
じゃあ、彩龍茶楼の方が綺麗かというと・・・・まぁ、似たようなもんかもしれませんね。(笑)彩龍茶楼も結構、人がいっぱいで・・・・まずは、どうすればいいのか・・・・店員らしきおばちゃんに一人であることを伝えて・・・・外のテーブルが空いてるからあそこだと言われて・・・・飲茶特有の伝票をもらいました。
一人なんで、カバンをテーブルに置いておいて・・・というわけにもいきませんので、カバンを肩から下げて点心を取りに行きます。
ここ1週間ぐらいで、左腕もだいぶ使えるようになったのですが、この頃はまだおぼつかない状態だったんで、肩からカバンを下げて、右手てトレイを持って、左手で伝票を持って渡すので精一杯です。(笑)
アレとコレとと言って、トレイに載せてもらって、伝票にチェックしてもらうというのが・・・・結構大変で。ほんとに左手が自由に使えないと不自由ですね。
こうやって、配給のように順番に並んで、自分の欲しいものを言って持って行きます。セルフサービスですね。こっちは蒸し物の点心です。
こっちは揚げ物のコーナー。春巻きがおいしそうだったので、それを取ってもらおうとお姉さんに言ったら
「ヤップンヤン?」
「ヤップンヤン!」
広東語がわからない私でも「日本人」を意味する「ヤップンヤン」はわかります。やっぱり、私が日本人ってわかるんですね。まだまだです。が、その後は北京語で話すと
「あ、北京語話すのね。スゴイ!」
とほめていただけました。社交辞令でしょうが・・・・
「お茶は自分でそこで取って入れて持っていくのよ」
と教えてもらって・・・・・でも、トレイにも点心が4個載って、もう私の両手は、いっぱいいっぱいなので・・・・一度テーブルへ置いてくることにしました。あー、ほんとに一人だと不便。
で、今回決めたのがこの4点。一人で食べるなら、これで十分です。定番のエビ餃子に春巻き、牛肉団子に揚げ餃子のようですが、実は中身は魚のすり身のようなものです。
お茶は・・・4種類ぐらいありましたが、いつものようにジャスミン茶を選択。朝、8時前に東莞から出てきて、このテーブルで飲茶を食べられたのは、午後1時です。なんでこんなに時間がかかったのか・・・・・バス乗り場探した1時間が、体力と時間を消耗しただけで無駄でしたね。
当然といえば当然ですが、周りは香港人。もちろん、この辺りに住む人ではなく、街から上がってきた人たちです。
街中の飲茶も行列で並んでテーブル確保したりしますから・・・・労働節の3連休の中日ですから、たぶんどこもいっぱいでしょう。車でこんな郊外の飲茶もたまにはいいのかもしれませんね。ちなみに飲茶自体は・・・・・まぁ、街中の方がおいしいですけどね。ここはやっぱりロケーションを楽しむのが主目的だと思います。
眺めはいいか?・・・・というと、残念ながら彩龍茶楼は、こんな風に店の屋根が見えるだけで、山の景色は見えません。そこが瑞記茶楼に客足を取られてる原因でしょうね。
スイーツはないかと探しましたが・・・・豆腐とかしかなかったんで、まぁこれでもいいかと・・・・揚げた餅の中になんか甘いピーナッツのようなアンが入ってる・・・・お、コレだ。「家郷威水角」これまでの飲茶レポートはこういう時に役に立ちますね。
これ、比べるとホテルの飲茶の方がおいしかったです。実は値段・・・変わらないですよ。
これらしめてお値段は、HK$115(1,725円)って、高くない?ボロ儲けだと思いますね。この店。瑞記茶楼なんかどんだけ儲けてるか・・・・同じだけ出せば、元気寿司でも5、6皿は食べられます。
スズメがおこぼれを狙ってます。お客さんが帰った後の残り物をかっさらっていってるようです。
なんとも微笑ましい光景ですけどね。食べてる時にまで来るようになったらおしまいですけど。(笑)
そういうわけで、お店を後にして・・・再度、あたりを散策しました。なんかあるかなぁと思って・・・・川が流れていまして・・・沢のような水量があまり多くないものでしたが、透明な水で・・・香港もこんなところがあるんだなぁと思いました。
この付近で野菜とか作ってるようです。
たしかに高層ビルが立ち並ぶ街中よりは、自然が残ってていいですけどね。私の興味をひいたのは、そんなことよりも、ここまで来る道路の事です。
ここがなかなかいいワインディングロードで・・・・・バイクで走ったら面白いだろうなと。ストレートが短くてコーナーの連続です。車でも結構面白いかと。
そう思ってたら、ありましたね。 インプレッサGC8。私のよりもひとつ古いインプレッサですが、ちょっと貸してみろって言いたくなりましたね。(笑)頭文字Dに出てきそうなワインディングですので、ギャンギャン攻めるとたぶん面白いです。
おお!ZZW30 MRSもあったりして・・・・ここは走り屋の聖地かもしれませんね。
それにしてもこのMRS、いろんな色のボディ寄せ集めで・・・・もしかしたら、毎日このワインディングを走って、下界と自宅を通勤してるうちに、目をつぶってもドリフトしながらコーナー抜けられるぐらい上達した猛者がいるかもしれませんね。
日本だと山の中の散村って感じですが、香港では別荘地扱いなのかもしれませんね。面白いところでした。
さて、また小バスに乗って帰ることにします。
これで話は終わったかと思うでしょうが・・・・今回はこの後にもうひとつイベントが発生しました。帰りのバス停に並んでしたところ、結構な人数がバスを待っていて、定員オーバーになる前に乗れるかな・・・・と思っていたところにバスが来まして・・・・一人ずつ乗って行くと、ちょうど私で定員ぐらいになりました。
バスの中に入って、空席を探していると、後ろの方で指をさして「ひとつ空いてる」のような仕草に見えたので、オクトパスカードをリーダーのところに当てようとすると、運転手のおじさんがなんか言ってるんですが、広東語なんでわからなくて・・・・ピッといって支払いをしてしまいました。そしたら、どうも席がなかったようで・・・・・私は降りなければならなかったのですが、支払ったHK$5.9はどうしたらいいのかわからなかったので、
「不要!」
と言って降りました。なんとも・・・・やはり広東語がわからないと、こういう時に困ります。北京語だったら明確に席があるかないかわかったはずなのですが・・・・
仕方なく、次のバスを待ってたら・・・・でも1分もしないで次のバスが来たので、ゆったりと座れました。まぁ、そういうこともあるさ・・・HK$5.9なんて、100円ぐらいなもんだし・・・と思いながらボーッと出発を待ってたら、6人連れの男女が乗り込んできました。
男3人の女3人だったかなぁ・・・そのうちの一人の女性が私の隣に座ってきました。
「すみません、お願いします。」
と日本語で。・・・・え?と思って。
「あれ?日本人じゃないですか?日本人がこんなところまで来る?」
と話しかけると
「あぁ、日本の方なんですね。奇遇ですね。私はここには何度も来てるんですよ。」
歳の頃は30歳前後でしょうか・・・・落ち着いた感じで話し方がちょっと上品な女性でした。それからバスが全湾に着くまでの15分ほどの間、お互いにいろんな話をしまして・・・・彼女はGWで香港へ一人で旅行に来て、会社の現地駐在の日本人と、香港人スタッフと一緒に来たとのこと。東京に住んでいて・・・今回は一人で来た・・・というところが、いつもは友人と来るけど・・・と言ったのか、主人を置いてと言ったのかがよく聞き取れなかったけど・・・・既婚者で旦那を置いてひとりだけ香港旅行はないだろうな・・・と勝手に独身だと決め込みました。(笑)
やっぱり飲茶を食べに来たけど、彼女たちは瑞記茶楼の方に行ってたらしく、いつもその店です・・・と言ってたけど。達さんによるとマズイそうですから・・・・・ロケーションですかね。
私は、出張で来ていて、今朝、東莞からバスで初めてここまで来て・・・翌日も仕事でGWの休みは、その日1日しかないので、夜まで香港で思いっきり遊んで帰るということを話して・・・・・彼女は全湾もおいしいお店がたくさんあるので、是非そちらにもいらしてくださいね・・・・あ、でももう飲茶をたくさんお召し上がりになったんですよね・・・・という、なんとも Carrieさんのような丁寧な言葉遣いで話すので、私も少し緊張してしまいました。(笑)
最近の日本女性は、がさつで気の強い肉食系の女子ばかりで、久しくこのような日本女性には会ってないな・・・と。意外にこの女性とはフィーリングが合うなと思っていました。
翌日は、初めて深センへ行くんですよ・・・・と言ってたんで、是非ご一緒しましょう・・・と言いたいところでしたが、仕事でしたので。それはナシです。(泣)
まぁ、でもバスに乗ってる間、楽しかったのでよかったです。バスを降りて別れ際に
「じゃ、また!」
と言ってしまいましたが、名前も連絡先も聞いてないので、コンタクトする手段がないですが、一期一会・・・よかったんじゃないかと思います。
こういうこともあるんですね。だから人生は面白い・・・か。全湾の雑踏の中にひとり消えていくけいつ~でした。(笑)
この後は・・・・いろいろ行きましたんで、いつものようにワンデイトリップ香港の旅に続きます。乞うご期待!
長文、お付き合いありがとうございました。こんなこともありながら、まだ中国で仕事してますよ。
この記事へのコメント
やはり、山の中というシチュエーションが面白いのかもしれませんね。そういえば、香川にも山の中のうどん屋が長蛇の行列・・・おせじにも綺麗とは言えない店なのにです。同じですね。(笑)都会人とは言えない香川県人も同じです。
北京語で日本人は「りーべんれん」です。「ヤップンヤン」は広東語です。でしょう?北京語と広東語の違いは、標準語と大阪弁のレベルじゃないんですよ。字や文体は似てますが、発音が全く違います。私には覚えられません。
丁寧語のおばさま・・・おばさまというには失礼なぐらいで、まだお姉さんです。私よりもはるかに若いですから。(笑)北海道人は初見からタメ口ですか?いいのか悪いのか・・・ひとりでミニトリップ楽しいですよ。この後がまた・・・・いろいろ満載です。
ツェンワンは若い頃2駅手前に取引先の工場があったので、何度か食事に出掛けたことがあります。
あの頃はツェンワンが地の果てみたいな町だったのにその後新界も随分発展しましたよね。
僕は端記には尖沙咀からタクシーで行って、タクシーを待たせて飲茶したから、今回のけいつ~さんの旅行記で初めて場所が分りました(笑)
野良犬、随分多かったでしょう?店の中でも何匹もうろついていました。壁に犬を連れ込むなって貼り紙があったのに(笑)
彩龍茶楼は同じセルフにしてもずっと清潔?そうです。客層も明らかに違います。端記の方はみんなに占めたようなTシャツに短パンでしたから。
ロケーションも決してよくなかったですよ。異国感はメチャあったけど。
それにしても小巴で隣り合わせた女性、何度も端記に行ったことがあるとは驚きですね(@_@)何処に魅力を感じたのか知りたいものです。
しかしこういう探検は面白いですよね。1度ランタオ島のタイオーにも行ってみて下さい。先端にヘリテージのホテルがあるそうですよ。
オクトパス、街中の買物にも使えるし、これを持っていると便利ですよね。
おぉ、若い頃に全湾の方に行ったことがありましたか、その頃は最果てっぽかったでしょうね。今は古っぽい街と言っても高層アパートが建って栄えてますよ。お、尖沙咀からタクシーで行きましたか。まぁ、空港に行くよりは近いですかね。
ははは、端記と客層違うかなぁ。(笑)もしかしたら彩龍の方がちょっと高い?そんなことないと思うなぁ。私もその女性が「もう何度も行ってるんですよ。お一人だといろいろ楽しめなかったでしょう?ご一緒すればよかったですねぇ」って。いや、あの店に何度も行ってる?ってことは私の知らない魅力が何かあるのかと確かめたくなりました。
あ、ランタオ島の大奥ですね。大仏の向こう側。行ってみたいですね。
私だぁーーーっ!!!
私、ミニバスでお隣に座りました~
(*・∀・*)ノ
川龍村で日本の方を見かけることは
ありますが、あんな風にミニバスでお隣に
なるなんて事は無いので、
『こんな偶然ってあるんだなー』と
思いながら( ・∇・)
楽しい時間でした。
そして、今日。
何となく香港のことを検索していたら
ここを見つけました!
もしや?と思ったら、帰りのミニバスの
話が書いてあって!!!
またまた『こんな偶然ってあるんだなー』と(°▽°)びっくりしています。
香港へはちょくちょく参ります。
次にお目にかかれるときは、一緒に
お食事でも(’-’*)♪
ははは。やっぱり見つかりましたね。(笑)
ネットで「川龍村」とか「飲茶」とかで検索すれば、引っかかるだろうと思ってました。その節はお世話になりました。
私もまさか、あそこでミニバスの隣に日本人の女性が座ってくるとは思いもしなかったものですから・・・・お話しができてよかったです。
香港へはちょくちょく行かれる?仕事・・・ですよね?え?プライベートですか?
じゃ、また川龍村で会える日を楽しみにしてます。(笑)
香港は今年は6回行きました。
暑いので夏の間は行きませんが、また
秋ごろからぼちぼち行くと思います。
お察しの通り独身ですから、身軽に出掛けられるのです。
SOHOも好きですし、大牌檔も大好きです。いつかどこかで(°▽°)ノ
それから。
端記はおっしゃる通り、美味しくて行くの
では無くて(*´-`)ロケーションとお店の人が
理由です。
単なる観光客の私を覚えていて下さって、
顔を見ると好みのテラス席を確保して
下さったり。私の好きな食べ物まで覚えて
いて下さいます(’-’*)♪
だから1人で行っても、本当にゆっくり
良い時間が過ごせますし。
先日のようにお友達と一緒の時も
あれこれ良くして下さるので
大好きなお店です。
外国で、気心知れて心が通じ合うというのが、何とも嬉しくて(’-’*)♪
それで端記へ良く行くのです。
それと、川龍村へ行くミニバスの運転手
さんも1人、家族と呼べるほどの方が
いまして。何度でも会いたいし、定期的に
顔を見せたいので、それも川龍村へ通う
理由です。
お気付きかと思いますが、
私は日本語しか話せなくて
香港でも全て日本語で喋っています。
なので、ミニバスでも端記でも
日本語・広東語では通じ合えませんが、
通ううちに気心知れて心が通じ合える
ことが何とも嬉しくて。
これからも通うと思います( ・∇・)
四国のことも気になるので
(ノロノロ区切り打ちですがお遍路してますし)
またこちらのブログにお邪魔します。
よろしくお願いいたします。
おー、長文コメントありがとうございます。なんと、プライベートでの香港の旅なのですね。それはそれは・・・独身というのもまた魅力的ですね。(笑)私も一応、フリーですから。SOHOでね、一緒に飲める人が欲しかったんですよね。
ミニバスの運転手に家族みたいな人がいるって・・・かなりの通ですね。しかも日本語しか話さなくてそこまでってのは・・・よほど通ってらっしゃるんですね。
では、ほんとに次回、香港か・・・四国かもしれませんが・・・お会いできればいいですね。
くだらん内容のブログですが、また気軽にコメントください。