湯けむり探検隊 うさぎちゃんを探して vol.10 扉温泉 「檜の湯」

ビーナスラインは既に冬期閉鎖中。今年は6月に一度行ったっきり。霧ヶ峰はすでに雪になってます。雨の中、入山辺から上がって行って・・・道路脇には雪が少し積もっています。
すれ違いのための待避所がところどころにあるような狭い山道を上って15分ぐらい。こんな山の中にあるか?というところに扉温泉はあります。来るのが4時頃だったので、薄暗くなりかけています。秘境っぽくてなんかいい。「西の白骨、東の扉」と言われるらしいが、なるほどロケーション的にも白骨温泉と似ているかもしれない。

ポンプで地下からくみ上げて、ボイラーで加温し、循環するニセモノ温泉が多い中、この扉温泉は正真正銘の「温泉」であることは間違いない。これが300円とは・・・・素晴らしいですね。山辺地区の農林家組合が運営しているようです。
かすかに硫黄の腐卵臭がする。やっぱり温泉はこのアロマがないとね。(笑)夕方とあってか、近所・・・・と言っても、付近には家はないので、たぶんふもとの入山辺の住人でしょう。70歳以上の高齢のおじさん達が10人ぐらいいます。こういうおじさん達を見ていると、将来の自分を見ているようで・・・・
世間話をするおじさん達の隣で、身体を洗ってから内湯にしばらくつかります。あ~、たまらんですね。気持ちいい。
だんだん、私もじいさん化してきました。

雪がちょっと積もっていて、雨が降っています。気温は5℃ぐらいだったかな。
氷雨とも言える冷たい雨が落ちてきますが・・・みぞれじゃないか?
トプンっと、露天風呂に肩までつかって、頭の上にタオルをのせて雨除けにしました。おじさん達は、洗面器かぶってます。(笑)私もそうすればよかった。
これも自噴、かけ流し・・・・・こんこんと湧いてくる源泉。すごいですね。お湯の温度は熱過ぎず、ぬる過ぎず・・・・いや、ちょっとぬるめかなぁ・・・だから長く入れます。
肩までつかって、5、6人のおじさん達の話を聞いていました。
「ヒラタケの傘の裏には虫が入ってる。レンジでチンすると小さいハエみたいなのが死んでるよ。みんなは知らないで食べてる。」
「ヒラタケはもうかるね。原木に穴彫って、菌植えりゃどんどん出てくる。」
「屋根の雪下ろししてて、死んじゃう。そりゃ雪のかたまりは10センチで1メートルもありゃ1トンはあるから、そんなの身体に当たったら死ぬわな。気をつけねぇと。」
「御岳の事故は・・・子供は可哀想だな。こぶしぐらいの石が当たりやぁそりゃ死ぬよ。浅間山みたいに噴火情報出して、規制しないから・・・・それで税金使ってヘリコプターで救助ってのはなぁ・・・」
おじさん達のとりとめのない話を聞いてると、テレビを見ているよりも面白い。(笑)こんな風に余生を過ごせればいいなぁ。

というわけで、今回もうさぎちゃんはいませんでした。
次回も乞うご期待!
扉温泉 「檜の湯」
住所:長野県松本市入山辺8967-4-28
電話:0263-31-2025
営業時間:10:00~19:00 入場受付は30分前まで
定休日:不明。たぶん年中無休
料金 大人300円 小人200円
源泉名:扉温泉 檜の湯
泉 質 アルカリ性単純泉(無色透明)
水素イオン濃度 ph 9.2
泉 温 40.2℃(調査時における気温-2℃)
湧出量 未測定 掘削による自噴
効能:神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ痔疾・慢性消化器病・痔疾・冷え性・病後回復期・疲労回復・健康増進
ホームページ:http://www.mcci.or.jp/www/hinoki/index.htm
この記事へのコメント
放っておいても、私もどんどん老化が進んで、おじいさんになるのは間違いないです。10年後、20年後・・・すぐですよ。分筆家になれればいいですねぇ・・・さすがにそこまでの才能はないです。(笑)暇つぶしで書いてるぐらいがいいです。
こういう山間の温泉が、県内にはたくさんあると思いますので、そういう温泉を探して行きます。
うさぎちゃんは、本当にいないですねぇ・・・休憩場あたりにいてくれていいと思うんですけど。まぁ、理想は混浴で一緒に入ってくれるってところですが。(笑)むかし11PMでやってたみたいに、湯船の中ですっぽんぽんでマイク持って「温泉名は・・・効能は・・・」って感じでやってほしいですね。