深セン カツカレー事情 Vol.57 番外 上海編 「矢作川」 ★★★☆
よく達さんが、新幹線や飛行機に乗る前の限られた時間で、カツカレーを食べてるレポートを見ますが、今回の私もそんな状況でのレポートです。
安徽省から南京経由で新幹線で上海虹橋へ移動。上海虹橋空港から飛行機で深センへ帰る予定でした。飛行機の出発時間は、21:50。新幹線で上海虹橋駅に着いたのは、19:50。与えられた時間はジャスト2時間です。
国内線なので、チェックインは通常1時間前。20:50にチェックインすれば大丈夫です。余裕は1時間。新幹線に乗っている間、ずっと考えて、たしか前回泊まったホテルの近くには日本料理の店が何軒かありました。あそこへ行けば、たぶんカツカレーが食べられるでしょう。
さっそくi-phoneの地図で、前回泊まったホテル周辺を調べました。地下鉄2号線の駅があります。地下鉄で移動して、日本料理の店を探して、カツカレーを食べて、また地下鉄で空港に戻ってチェックイン。こんな計画が思い浮かびました。しかし、上海の地下鉄なんて乗ったことがありません。地図上の距離でたぶん、10分か15分くらいの距離。
行けるかな?新幹線を降りた私は一目散に地下鉄の駅に向かい、目的の駅へのカード(切符の代わりです)を購入します。と、ここで10元札を持つ私、券売機がコインしか使えないことを知ります。
「くそっ!コインねぇや!」
と、両替に行くかと思ったら、すぐそばからコイン10枚に両替してくれる人がいます。なんて親切な人だろう。そう思って10元札とコインを交換し、目的の地下鉄カードを購入し、立ち去ろうとする私の腕をその人がつかみました。彼は20歳ぐらいで一言もしゃべりません。ただ何かカードを私に見せます。
「両替のお礼に3元~5元お願いします。」
そう書かれたカードを見て、やられたと思いました。中国でそんな親切な人がいるわけがありません。急いでる私は争う時間ももったいないので
「えぇい!くれてやるわ!」
と3元渡すと、その男はにっこり笑っていました。なるほど、その辺で物乞いするよりずっと効率がいい。相変わらず中国人のずるがしこさに敬服しました。
さて、地下鉄に乗って5駅。目的の駅に着いた時にはもう20:20になってます。片道やはり15分はかかりました。
「9時までに空港に行けるかな?」
問題はその駅の近くにカツカレーのある日本料理の店があるかどうか・・・ハラハラものです。こういう展開もなかなか面白いですね。地下鉄の駅から地下街のようなものがつながっていて、そこに日本料理の看板がありました。ラッキー。ここで見つからなかったら引き返そうと思ってました。どうやら近くに日本料理の店があるようです。
迷路のような地下街を早足で駆け抜け、目的の日本料理を見つけました。店に入るなり
「カツカレーありますか?」
「知ってます。できますよ。」
知ってます?だって?・・・・どうやらメニューにはないですが、以前、カツカレーのメニューがあったようで、作れるようです。
「じゃ、カツカレーお願いっ!」
この時点で20:30。ピッ、ピッ、ピッ、ピッ・・・・ドラマ「24」のようです。(笑)
さぁ、こうなるとカツカレーができるまで待ち遠しいこと。ジューッ・・・トンカツを揚げてる音が聞こえてきます。
はやく、はやく・・・飛行機に乗り遅れるシーンが脳裏によぎります。こんな時にもウェイトレスの小姐はヒマそうに刺繍してたりします。(笑)あ~ムカつく。
で、15分後に出てきたのがこのカツカレー定食。味噌汁やらサラダ、小鉢、スイカがついています。
まずはカレーを一口っと。中辛のポークカレー。先日のカツカレー同様、ジャガイモのように見えるのは脂身の多い豚肉のカタマリです。野菜は入っていません。
問題のトンカツは・・・意外に厚みがありますね。7~8mmでしょうか?いいですね。これは意外です。揚げたてでジューシィ。なかなかおいしいです。
ボリュームは120%、バランスはカレー3:トンカツ2:ライス5。ライスが多すぎです。余ってしまいました。
サラダ、カボチャの煮物、味噌汁は評価外として、カツカレーの総合評価は★★★☆星3.5。レギュラーメニューにないにしてはなかなかよくできていました。舌代は45元(630円)は標準的な価格です。
この店、改めてよく見ると、味噌煮込みうどんの店のようです。名古屋系か?そういえば最初カツカレー注文するときに「味噌カツじゃないよね?」って念押しされましたね。(笑)
ピッ、ピッ、ピッ、ピッ・・・・もはや21:00数分前です。マズイ!手早くお勘定を済ませた私は一目散に地下鉄の駅へ。とっとと空港へ行ってチェックインしなければなりません。ここから15分か・・・21:50のフライトで定刻通りなら30分前の21:20でチェックインが締め切られてしまいます。
運よく、ホームに降りたら電車が入ってきて、飛び乗った電車が・・・空港駅の一駅前止まり・・・・なんで?(泣)次の電車もその駅止まり・・・・なんで?(泣)
やっときた空港行きの次の電車に飛び乗り、空港駅に着いた私はダッシュ、ダッシュ、ダッシュ勝平!
「HOのカウンターはどこ?」
「あっち!」
ソフトボール以外、1年に1回あるかないかのダッシュです。搭乗客が誰もいないカウンターに駆けつけた私、
「深セン行き!まだ大丈夫?」
一瞬、「えっ?」という顔をした二人の若い男は、電話を取り、なにやら話して忙しげにキーボードを打ってボーディングチケットを発行してくれました。たぶんチェックインを締め切った後だったんでしょうね。
「もうボーディングが始まってる。走れ!」
と命令口調の兄ちゃんに従うのもイヤでしたが、とにかく手荷物検査へ走り、26番搭乗口を目指します。・・・・って、なんで上海空港こんなに広いの?(泣)
とりあえずチェックインしたから置いていかれることはないだろう・・・と思いながらも橋ってゲートを目指します。
「26番、26番・・・・25番まではここで・・・・・26番はこの先かいっ!」
走る、走る俺たちぃ~♪こんな時にサンプラザ中野の顔が思い浮かびます。
汗だくになった私が26番搭乗口を見つけた時にわかったことは・・・まだ搭乗は始まってませんでした。(汗汗、大汗)
「あの野郎~っ、走れ!なんて言いやがって!俺をからかいやがったなぁ~」
と、とりあえず、帰りの飛行機には間に合いました。なかなかスリルとサスペンスのひとときでしたが、達さんの気持ちが少しわかったような気がしました。
だけど、今度から飛行機に乗る前に無理してカツカレー探して食べるのはやめようと思いましたね。(笑)
というわけで、今度は19:30深セン発アモイ行きの飛行機を待つ空港内のスターバックスから書き込んでます。明日から今週いっぱいはアモイです。・・・・あと50分でボーディングです。ピッ、ピッ、ピッ、ピッ・・・・
日本料理 「矢作川」
住所:上海市長寧区天山路762号泓鑫時尚広場地下2階復4室(地下鉄2号線 婁山関路駅 近く)
電話:021-6233-5184
安徽省から南京経由で新幹線で上海虹橋へ移動。上海虹橋空港から飛行機で深センへ帰る予定でした。飛行機の出発時間は、21:50。新幹線で上海虹橋駅に着いたのは、19:50。与えられた時間はジャスト2時間です。
国内線なので、チェックインは通常1時間前。20:50にチェックインすれば大丈夫です。余裕は1時間。新幹線に乗っている間、ずっと考えて、たしか前回泊まったホテルの近くには日本料理の店が何軒かありました。あそこへ行けば、たぶんカツカレーが食べられるでしょう。
さっそくi-phoneの地図で、前回泊まったホテル周辺を調べました。地下鉄2号線の駅があります。地下鉄で移動して、日本料理の店を探して、カツカレーを食べて、また地下鉄で空港に戻ってチェックイン。こんな計画が思い浮かびました。しかし、上海の地下鉄なんて乗ったことがありません。地図上の距離でたぶん、10分か15分くらいの距離。
行けるかな?新幹線を降りた私は一目散に地下鉄の駅に向かい、目的の駅へのカード(切符の代わりです)を購入します。と、ここで10元札を持つ私、券売機がコインしか使えないことを知ります。
「くそっ!コインねぇや!」
と、両替に行くかと思ったら、すぐそばからコイン10枚に両替してくれる人がいます。なんて親切な人だろう。そう思って10元札とコインを交換し、目的の地下鉄カードを購入し、立ち去ろうとする私の腕をその人がつかみました。彼は20歳ぐらいで一言もしゃべりません。ただ何かカードを私に見せます。
「両替のお礼に3元~5元お願いします。」
そう書かれたカードを見て、やられたと思いました。中国でそんな親切な人がいるわけがありません。急いでる私は争う時間ももったいないので
「えぇい!くれてやるわ!」
と3元渡すと、その男はにっこり笑っていました。なるほど、その辺で物乞いするよりずっと効率がいい。相変わらず中国人のずるがしこさに敬服しました。
さて、地下鉄に乗って5駅。目的の駅に着いた時にはもう20:20になってます。片道やはり15分はかかりました。
「9時までに空港に行けるかな?」
問題はその駅の近くにカツカレーのある日本料理の店があるかどうか・・・ハラハラものです。こういう展開もなかなか面白いですね。地下鉄の駅から地下街のようなものがつながっていて、そこに日本料理の看板がありました。ラッキー。ここで見つからなかったら引き返そうと思ってました。どうやら近くに日本料理の店があるようです。
迷路のような地下街を早足で駆け抜け、目的の日本料理を見つけました。店に入るなり
「カツカレーありますか?」
「知ってます。できますよ。」
知ってます?だって?・・・・どうやらメニューにはないですが、以前、カツカレーのメニューがあったようで、作れるようです。
「じゃ、カツカレーお願いっ!」
この時点で20:30。ピッ、ピッ、ピッ、ピッ・・・・ドラマ「24」のようです。(笑)
さぁ、こうなるとカツカレーができるまで待ち遠しいこと。ジューッ・・・トンカツを揚げてる音が聞こえてきます。
はやく、はやく・・・飛行機に乗り遅れるシーンが脳裏によぎります。こんな時にもウェイトレスの小姐はヒマそうに刺繍してたりします。(笑)あ~ムカつく。
で、15分後に出てきたのがこのカツカレー定食。味噌汁やらサラダ、小鉢、スイカがついています。
まずはカレーを一口っと。中辛のポークカレー。先日のカツカレー同様、ジャガイモのように見えるのは脂身の多い豚肉のカタマリです。野菜は入っていません。
問題のトンカツは・・・意外に厚みがありますね。7~8mmでしょうか?いいですね。これは意外です。揚げたてでジューシィ。なかなかおいしいです。
ボリュームは120%、バランスはカレー3:トンカツ2:ライス5。ライスが多すぎです。余ってしまいました。
サラダ、カボチャの煮物、味噌汁は評価外として、カツカレーの総合評価は★★★☆星3.5。レギュラーメニューにないにしてはなかなかよくできていました。舌代は45元(630円)は標準的な価格です。
この店、改めてよく見ると、味噌煮込みうどんの店のようです。名古屋系か?そういえば最初カツカレー注文するときに「味噌カツじゃないよね?」って念押しされましたね。(笑)
ピッ、ピッ、ピッ、ピッ・・・・もはや21:00数分前です。マズイ!手早くお勘定を済ませた私は一目散に地下鉄の駅へ。とっとと空港へ行ってチェックインしなければなりません。ここから15分か・・・21:50のフライトで定刻通りなら30分前の21:20でチェックインが締め切られてしまいます。
運よく、ホームに降りたら電車が入ってきて、飛び乗った電車が・・・空港駅の一駅前止まり・・・・なんで?(泣)次の電車もその駅止まり・・・・なんで?(泣)
やっときた空港行きの次の電車に飛び乗り、空港駅に着いた私はダッシュ、ダッシュ、ダッシュ勝平!
「HOのカウンターはどこ?」
「あっち!」
ソフトボール以外、1年に1回あるかないかのダッシュです。搭乗客が誰もいないカウンターに駆けつけた私、
「深セン行き!まだ大丈夫?」
一瞬、「えっ?」という顔をした二人の若い男は、電話を取り、なにやら話して忙しげにキーボードを打ってボーディングチケットを発行してくれました。たぶんチェックインを締め切った後だったんでしょうね。
「もうボーディングが始まってる。走れ!」
と命令口調の兄ちゃんに従うのもイヤでしたが、とにかく手荷物検査へ走り、26番搭乗口を目指します。・・・・って、なんで上海空港こんなに広いの?(泣)
とりあえずチェックインしたから置いていかれることはないだろう・・・と思いながらも橋ってゲートを目指します。
「26番、26番・・・・25番まではここで・・・・・26番はこの先かいっ!」
走る、走る俺たちぃ~♪こんな時にサンプラザ中野の顔が思い浮かびます。
汗だくになった私が26番搭乗口を見つけた時にわかったことは・・・まだ搭乗は始まってませんでした。(汗汗、大汗)
「あの野郎~っ、走れ!なんて言いやがって!俺をからかいやがったなぁ~」
と、とりあえず、帰りの飛行機には間に合いました。なかなかスリルとサスペンスのひとときでしたが、達さんの気持ちが少しわかったような気がしました。
だけど、今度から飛行機に乗る前に無理してカツカレー探して食べるのはやめようと思いましたね。(笑)
というわけで、今度は19:30深セン発アモイ行きの飛行機を待つ空港内のスターバックスから書き込んでます。明日から今週いっぱいはアモイです。・・・・あと50分でボーディングです。ピッ、ピッ、ピッ、ピッ・・・・
日本料理 「矢作川」
住所:上海市長寧区天山路762号泓鑫時尚広場地下2階復4室(地下鉄2号線 婁山関路駅 近く)
電話:021-6233-5184
この記事へのコメント
カツもおいしくってよかったですね!
日本でも地下街にありそうなお店ですね
日本料理のお店は日本語OKなのでしょうか?
しかしスリルあるでしょう?やめたくてもやめられませんね
カツカレー知ってますは笑えましたね
楽しんでいただけたようで光栄です。日本の地下街と同じような感じです。
日本料理の店は、大抵、日本語はokですよ。
>達さん
スリル満点ですが・・・もう少し落ちついて食べたいです。達さん、マゾっ気があるんですか?
カツカレー知ってます・・・そりゃ知ってるだろ?ってつっこみたくなりました。
>こりすさん
達さんもスリルを楽しんでるようです。私はもういいです。(笑)
セコイ両替・・・世界中どこにでもいそうですね。こういうヤツ。まぁ、ひっかかった方が悪いってことか。
スイカとレンゲは中国標準ですね。
はい。食事はゆっくり落ち着いていただきます。
でも時間がない時にあれもこれも付いてくるのもシンドそうです。
時間との戦いハラハラ、ドキドキで、その後のまったり感がまた良いオチになってます?