ぶらり 新中国紀行 vol.4 「増城市(ぜぇんちぇんし)白水砦(ばいしゅいじぁい)」 その1

画像先週の土日は、中国事務所の社員旅行でした。日本の社長、専務、工場長も参加して、総勢28名での小旅行です。

バスに乗りこんだ私たちは、広州、増城市にある白水砦という観光地を目指します。2時間半くらいでしたかね。中国事務所初めての社員旅行です。






画像途中、お約束のようにバスのエアコンが故障して、あまりの暑さに耐えきれず、修理することになりました。まぁ、高速道路の真ん中で立ち往生しなかっただけマシです。

修理工場で修理する間、私たちはもぎたてのライチを食べながら待ってました。故障の原因はケーブルの不良だったようです。壊れるのも早いですけど直るのも早いですね。











画像広州の東に位置する増城市。まぁ、のどかな田舎ですね。白水砦は標高828mの白水砦山とその中腹から流れ落ちる白水仙滝からなります。

この滝の落差は428.5mとありますが、実際は岩を伝って半分くらい落ちて、あとは渓流になりますから写真で見る限りでも100mくらいの滝でしょうか。しかし、この滝を見た瞬間、私は妙な違和感を感じました。













画像私たちは滝を上から見るためにマイクロバスで山の上まで上ります。実はふもとからそこまで遊歩道と階段が整備されていて、滝まで4099段、山の頂上までは9999段あるそうで。こんぴらさんの785段の比ではないですね。こんぴらさん、30分で上るとすれば・・・単純に計算しても頂上まで6時間かかりそうです。(汗)

そこまで山をグルッと裏から回る山道を、いつぞやの絶叫アトラクションタクシーのようにバンバン飛ばします。今度は崖から落ちそうなスリルと、木の枝や落石が落ちてくる恐怖も加わっています。(笑)セフティバーはないのかな?と浮き上がる身体を必死で押さえて・・・・で、またまたお約束のように、私たち28名を乗せたマイクロバスは道のり3分の1くらいのところでオーバーヒート。

代わりのマイクロバスが来るまで山道で待つことになりました。本当に今回はついてない・・・というか、このくらいのアクシデントで済んだことを幸運と考えるべきですね。








画像隣に停まっていたバスの運転手。ここが一番涼しい場所のようです。(笑)











画像山の中腹で30分ほど足止めをくらって・・・まぁ、私にしてみれば、駆け足で観光名所回るよりも、山の中でボーッと自然に浸れるのもかえっていい気がしますが。

すぐそばを渓流が流れていて、何やら歌が聞こえて来たと思ったら、沢登りをする男女のグループ。中国でもこんなアウトドアな活動をする若者がいるんですね。目からウロコです。












画像彼らは橋の下のスロープにやってきたかと思うと、このように寝転がって水浴びを始めました。まぁ、暑かったですから、見ている私もやりたかったですが・・・

そのうちみんなで子供のように水のかけっこしてはしゃいで・・・・私もいっしょにやりたかった。(笑)本当に楽しそうでしたね。










画像さて、代わりのマイクロバスがやってきて、滝の上の展望台までやってきました。ここにはダム湖?があって・・・・翡翠色した綺麗な湖です。












画像こんな看板がありました。「仙姑天池」・・・・滝の源で幾重にも連なった峰の中の青緑のひすいみたいです。伝説ではここは何仙姑が仙人になる時に故郷を懐かしく思うので落ちた涙だそうです。・・・・・日本語でも書いてあります。日本人観光客もここに来るのでしょうか。

誤植・・・と言うほどではないですが、文章がなんかヘンですね。

この湖は、滝の源であり、その湖の色から幾重にも連なった峰の中にある翡翠のように見えます。伝説によるとこの湖はかつて何仙姑が仙人になる時に、故郷を懐かしく思うあまり流した涙によってできたと言われています。

これが正解。








画像その湖から川が流れてこの先から滝になって下界へ降り注いでいます。













画像これがまさに滝の始点。下から見た時の滝の一番上の部分です。標高は500mくらいですかね。














画像そのそばにあった展望台からの眺め。実に自然豊かなところで、日本人が来ても気持ちいいと感じる場所です。中国にもこんなところがあるんですね。普段、ゴミゴミした深センにいると、こんな環境があることを忘れてしまいます。まるで長野県にいるようです。












画像と、ここで私が感じた違和感の答えがありました。この大きな配管。実はこの滝、下から水をくみあげて先ほどの湖に水を貯めて放水しているようです。(笑)私が滝を見て真っ先に感じたのは、長い間雨も降らないのに、あんな水量の滝が山の上の方から落ちているのはおかしい・・・・でした。人工の滝だったわけですね。聞くところによると、夜は放水を止めるので、滝はあまり流れてないそうです。

まぁ、元々渓流程度の水は流れていたと思いますが、それが大雨の時は大滝になることはあったかもしれませんが・・・まぁ、それを観光地の目玉として、常時再現しようとしてこうなったのでしょう。日本では考えられませんね。

言ってみれば、ディズニーランドのスプラッシュマウンテンの滝と同じですね。どうにでも作れます。これを知った瞬間、なんかバカらしくなって・・・・一瞬でも「スゴイ!」と思った私がバカでした。何の有難味もありません。中国らしいですね。









画像気を取り直して、遊歩道の階段を下りていくことにします。4099段、ここから始まります。まさかこんな体力勝負な社員旅行になろうとは・・・・












画像こんな感じで山の中を階段が整備されています。結構しっかりした石段で、比較的新しいですね。ここを下から上って来る人もいますが、上ったところで人工の滝を見せられても何も感動はしませんね。(泣)

階段は上るのは体力的にキツイですが、逆に降りる時は体重がヒザにもろにかかるので、その負荷が思ったよりもキツイです。









画像遊歩道の途中からもスプラッシュマウンテンの滝が見えます。











画像途中で出会ったバックシャン小姐も忘れずに撮って・・・と。

ちょっと肉付きのいい、若いお母さんでしたね。









画像途中にはこんなみやげもの屋みたいなものもあって、日本と変わりないですね。面白そうです。

このサングラスの黒い服の怪しい男は、うちの会社の運転手です。ちなみに私よりも5歳ぐらい年下です。(笑)












画像滝の下の方は渓流になってますが、このようなエメラルドグリーンです。水の中に鉱物が溶け込んでいる・・・か、もしくは着色料が入っているかのどちらかです。(笑)

一見、綺麗な水のように見えますが、よどみ部に妙な泡が浮いていたのがひっかかります。日本の渓流にはあんなものはありません。日本の渓流は「飲んでみよう」って思えますが、ここの水はちょっと飲む気がしませんね。






画像近所のばあさんがなんか売ってました。巨大なワラビのような山菜にニガウリでしょうか。あとは木の枝のようなもので、私には何かわかりません。














画像ここが本当の入口です。ここから階段が始まりますね。

「天南第一梯 9999」・・・・南部で一番多い階段の意味でしょうか。9999段あります。朝から上らないと帰ってこれないですね。

ほとんどの人は私たちと同じようにマイクロバスで上って、階段を降りるか、またマイクロバスで降りてくるかのどちらかでしょう。階段を降りる時に何人か上る人にはすれ違いましたが・・・4099段上る気はしませんね。











画像入口の近くにこんな大きな水車がありましたね。大王わさび農場も顔負けです。

4099段下りた私は、左ヒザがおかしくなって・・・たぶん、同じ動作を繰り返し続けたのと、私の体重をもろに受けたので軟骨部がすれてしまったんだと思います。油が切れて動きにくくなったような感じです。ふくらはぎもパンパンになって、この後2日ほどまともに歩けなかったですね。今はすっかり元通りになりました。

というわけで、疲労困ぱいの私たちはホテルの温泉に向かいました。・・・・・つづく。

この記事へのコメント

2011年06月18日 23:33
つづくって(^^ゞ

水着のおねぇちゃんは?(泣)
2011年06月19日 14:59
おーーーーっ楽しいーーーっこの社員旅行、ワタシも行きたい~♪エアコンの故障と階段は余計なので、それをはずしてプラス橋の下のスロープでの水浴びを入れてほしいですね♪以前内蒙古に行く時乗った飛行機は暑いというのに初めからエアコンなしで、うちわを配られましたよ☆ライチ食べてるのがうらやましい(笑)ニセモノとわかっていくなら絶対楽しい~~~、だって絶景だし~♪
Carrie
2011年06月20日 15:02
難行苦行の社員旅行だったような‥?
妙な違和感、解決出来てよかったですね。
私も金比羅さんは上りましたが4099段とは!よく頑張りましたね。〉お膝がガクガク‥しますよね。途中長野のひんやり空気を思い出されたのですね。
けいつ~
2011年06月23日 17:24
>達さん
水着のお姉ちゃんは次回です。お楽しみに。

>こりすさん
楽しそうでしょう。トラブルも楽しむ・・・ってのが中国では必要な気がします。深刻なトラブルでない限りね。

沢登りはいいですね。みんな頭の先からつま先までズブ濡れになって遊んでました。子供に帰ったみたいです。

滝・・・日本人が見たら、そりゃ自然のモノって思い込んでるじゃないですか?中国は自然のモノと人工のモノっていう認識がないようです。

>Carrieさん
難行苦行・・・社長が「たまにはこういう試練もいい。今度日本のヤツらを連れてくるかな?」なんて言ってました。事ある毎にここの階段が引き合いに出てきそうです。階段は登ったんじゃなくて降りたので・・・まぁ、それでも疲れましたね。

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