「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」 その1
中国にいると、アニメの情報が少なくて・・・・注意してインターネットとかチェックしてないと、新作を見逃してしまう場合がある。日本にいる時は、雑誌やテレビである程度情報が漏れてくるので、あぁ次はあのアニメが始まるとか、劇場版が上映されるってのがわかるんだけど。
この宇宙戦艦ヤマト復活篇もそのひとつ。ちょっと前から復活篇を製作しているらしいという情報はあったのだが、いつ上映するってのを知らなかったので、気が付いたら終わってた。(笑)私がその現実を知ったのは2月ごろだったか。本屋さんでふと目に止まった宇宙戦艦ヤマト復活篇の設定資料集。
「あれ?復活篇の設定資料。上映前にこんなに露出していいのか?」
と思ってパラパラめくって・・・うわぁ、カッコイイなぁ。封切されたら見に行こう。で、いつからかなぁってインターネットで調べたら、すでに昨年末に上映していたことがわかった。日本にいなかったもんね。(泣)
で、仕方がないのでDVDが出るのを待ってたら、先日の「エヴァンゲリオン-破-」と同様にこちらで「ヤマト復活篇」のDVDも売られるようになったので買ってきました。なんと7元(98円)。ふつうにショッピングモールのCD屋さんで売ってるんですから・・・・中国人は違法コピーとは思わないでしょうね。
私は今でこそガンダムおたくではあるが、ルーツをたどれば1974年放映のテレビシリーズの「宇宙戦艦ヤマト」が発端である。「ヤマト」がなければ今の私はなかったかもしれない。当時私は10歳。それまでのアニメはアニメとは呼ばずにテレビマンガと呼ばれていた時代。宇宙戦艦ヤマトがアニメと呼ばれるようになった最初ではないだろうか。まだビデオが存在しなかった当時、私は毎週46分テープ(CMカットすると片面23分でぴったり録音できた)にカセットテープレコーダーに録音するという快挙を成し遂げた。(笑)アレ、その後、何回聞いたっけ?まだ実家にある・・・わけないよなぁ。(笑)
そしてテレビとは別に映画館用に劇場版が製作されたのもたぶんヤマトが初めてじゃないかなぁ。
封切りの前日から映画館の前に友達と並んで徹夜して観たのを思い出す。朝6時には長蛇の列になって、9時頃、上映されて2回観た記憶がある。今のように入れ替えがなかったので、立ち見がものすごかったなぁ。今では考えられない映画館の状況である。夜中に水商売のお姉さんたちが仕事帰りに「うわ?何コレ?」ってびっくりしてたなぁ。
以降、劇場版は「さらば宇宙戦艦ヤマト」、「ヤマト新たなる旅立ち」、「ヤマトよ永遠に」、「ヤマト完結編」でヤマトは水の惑星アクエリアスに自沈して17年間の沈黙を守っていた。また劇場版とは別にテレビシリーズは「ヤマト2」「ヤマトⅢ」があった。あ、OVAの「YAMATO 2520」もあったっけ?
とヤマトをめぐる思い出は尽きない。アニメファンの証ですね。(笑)
以下、ネタバレ注意。
宇宙戦艦ヤマトに関しては、製作プロデューサーの西崎氏の影響が非常に強く、いずれの作品も彼が前面に出てくる。松本零士氏との決裂後、今回の復活篇に至っている。良くも悪くも宇宙戦艦ヤマトは西崎氏の私物に近いものかもしれない。
個人的には「ヤマトよ永遠に」が最後だと思っている。あの後に作られた「完結編」はあまりに視聴者をバカにした内容ともとれるもので、結果的に蘇らせた沖田艦長とヤマトをまた亡きものにしてしまう始末。殺して感動を呼ぶのはあまりに単純。むしろ開き直ってガンダムのようにずっとヤマトを続けることもできたろうに・・・それができなかったのではあまりにヤマトが可哀そうである。
西崎氏にもいろいろな事情があって・・・完結編の後に復活篇を作るといきまいていたのだが・・・・結局すぐには作れず。そして17年経った昨年、鳴り物入りで「復活篇」は上映された。興行成績はどうだったのかなぁ・・・・
正直、完結編のことがあったので、復活篇は全く期待していなかった。「また殺すのか?また沈めるのか?」という心配があったからだ。
ただし、DVDを観た結果から言えば復活篇は、「ヤマトファンなら観る価値あり」であろう。まぁ、予想したよりは面白かった。ストーリー原案に石原慎太郎の名前があるが、一体どの程度の原案なのか?話題づくりのための名前借りのような気がしないでもない。
さて、復活篇。時代も流れて今までのヤマトとは大きく変わってしまった。まずはキャラクターが劇画調に。「甲殻機動隊」のようである。そしてヤマトをはじめとする戦艦等のメカは、CGの乱用。時代の流れとはいえ、ちょっと悲しい気がしないでもないが、これまでの「ちょっと歪なヤマト」はそれはそれで愛嬌があったのだが、今回はCGによりどんなアングルでも忠実に形状が再現されている。現代のCG技術は素晴らしいの一言に尽きる。
声優。主役の古代進役の富山敬氏が亡くなったので、代わりにヤマちゃんこと山寺宏一が務める。新しい古代進の誕生である。17年後の古代進とはいえイメージが全く異なる。個人的に山寺さんは、エヴァンゲリオンの加持さんと甲殻機動隊のトグサのイメージが強いので、どうも古代進も二人と同じキャラのような錯覚に陥る。全く違うんですがね。(笑)
前作からの引き継ぎキャラも少なく、残ったのは森雪と佐渡先生、真田さん、徳川太助、アナライザーくらいだろうか。みんなものの見事に死んでいきましたからねぇ。森雪以外の声優さん、未だ現役ですね。アムロの古谷徹さんも徳川太助役で頑張ってます。(笑)波平さんの永井一郎氏もよく頑張ってますね。
さて、今回のヤマト。アクエリアスの残骸の氷の中で作られていたが、自沈したヤマトを改修した・・・のではないだろうな。「再現した」「新造」という言葉から私は全く新しく作ったものと思いたい。第一艦橋内部も変わってるし、第三艦橋も電算室になってるし、球状艦首の中には特攻艦信濃が入ってるし、何より波動エンジンが波動砲6連発できるようになってるし、全くの別物といっても差し支えないくらいの変わりようである。「6連発トランジッション波動砲は月をも吹っ飛ばせますよ」って・・・史上最強のヤマトと言って過言ないだろう。
艦載機はコスモタイガーからコスモパルサーへ。デザインは直線的なラインで形作られ、唯一、後部ノズル両端の尻尾のような部分にコスモタイガーの面影が残っている。まぁ、カッコイイけど・・・・好きじゃないな。
以前から指摘されていた「格納庫は真空じゃないのか?」の矛盾に答えるかのように、ハッチからの発進は3機ずつエアロックに送られてからカタパルト発進となった。
しかし・・・この発進には無理があるな。こんな3機ずつ発進じゃ、全機発進にどれだけ時間がかかるやら。現実的ではないですね。もっと別の場所、例えば艦尾ミサイル口あたりから効率よく出せなかったのかなぁ・・・
あと艦載機といえば、古代進専用機のコスモゼロ21。翼がコスモパルサー同様、折りたたみ式で、以前同様、艦尾のカタパルトから発進する。旧コスモゼロのデザインを継承しており、コレは無条件にカッコイイ。プラモデル化してほしいな。
冒頭に登場の戦艦。「BLUE NOAH」・・・・この名前を観た瞬間、「おぉ!」と思うのは私だけではないだろう。ヤマト2の後番組として作られた「宇宙空母ブルーノア」の名前だからである。「宇宙空母」と言いつつ、実は潜水艦兼空母?戦艦で、宇宙に飛んだのは本当に終了間際である。普通で考えて、潜水艦を宇宙船に改造できるってのも無理があるけど。(笑)しかも、ものの見事に当たらなかったんだよなぁ・・・・主題歌は川崎麻世が歌ったりしてたけど。
「ブルーノア。こんなところで活躍していたか・・・」もちろん別物ですけど、嬉しくて涙出そうになりますね。(笑)
WikiによるとYAMATO 2520にも登場したとか。西暦2220年から300年後も使っていたってことね。でもいきなり敵に強襲されて壊れちゃったけど。(笑)
と、今回はこのくらいで・・・・ツッコミどころ満載なので、また続く。(笑)
この宇宙戦艦ヤマト復活篇もそのひとつ。ちょっと前から復活篇を製作しているらしいという情報はあったのだが、いつ上映するってのを知らなかったので、気が付いたら終わってた。(笑)私がその現実を知ったのは2月ごろだったか。本屋さんでふと目に止まった宇宙戦艦ヤマト復活篇の設定資料集。
「あれ?復活篇の設定資料。上映前にこんなに露出していいのか?」
と思ってパラパラめくって・・・うわぁ、カッコイイなぁ。封切されたら見に行こう。で、いつからかなぁってインターネットで調べたら、すでに昨年末に上映していたことがわかった。日本にいなかったもんね。(泣)
で、仕方がないのでDVDが出るのを待ってたら、先日の「エヴァンゲリオン-破-」と同様にこちらで「ヤマト復活篇」のDVDも売られるようになったので買ってきました。なんと7元(98円)。ふつうにショッピングモールのCD屋さんで売ってるんですから・・・・中国人は違法コピーとは思わないでしょうね。
私は今でこそガンダムおたくではあるが、ルーツをたどれば1974年放映のテレビシリーズの「宇宙戦艦ヤマト」が発端である。「ヤマト」がなければ今の私はなかったかもしれない。当時私は10歳。それまでのアニメはアニメとは呼ばずにテレビマンガと呼ばれていた時代。宇宙戦艦ヤマトがアニメと呼ばれるようになった最初ではないだろうか。まだビデオが存在しなかった当時、私は毎週46分テープ(CMカットすると片面23分でぴったり録音できた)にカセットテープレコーダーに録音するという快挙を成し遂げた。(笑)アレ、その後、何回聞いたっけ?まだ実家にある・・・わけないよなぁ。(笑)
そしてテレビとは別に映画館用に劇場版が製作されたのもたぶんヤマトが初めてじゃないかなぁ。
封切りの前日から映画館の前に友達と並んで徹夜して観たのを思い出す。朝6時には長蛇の列になって、9時頃、上映されて2回観た記憶がある。今のように入れ替えがなかったので、立ち見がものすごかったなぁ。今では考えられない映画館の状況である。夜中に水商売のお姉さんたちが仕事帰りに「うわ?何コレ?」ってびっくりしてたなぁ。
以降、劇場版は「さらば宇宙戦艦ヤマト」、「ヤマト新たなる旅立ち」、「ヤマトよ永遠に」、「ヤマト完結編」でヤマトは水の惑星アクエリアスに自沈して17年間の沈黙を守っていた。また劇場版とは別にテレビシリーズは「ヤマト2」「ヤマトⅢ」があった。あ、OVAの「YAMATO 2520」もあったっけ?
とヤマトをめぐる思い出は尽きない。アニメファンの証ですね。(笑)
以下、ネタバレ注意。
宇宙戦艦ヤマトに関しては、製作プロデューサーの西崎氏の影響が非常に強く、いずれの作品も彼が前面に出てくる。松本零士氏との決裂後、今回の復活篇に至っている。良くも悪くも宇宙戦艦ヤマトは西崎氏の私物に近いものかもしれない。
個人的には「ヤマトよ永遠に」が最後だと思っている。あの後に作られた「完結編」はあまりに視聴者をバカにした内容ともとれるもので、結果的に蘇らせた沖田艦長とヤマトをまた亡きものにしてしまう始末。殺して感動を呼ぶのはあまりに単純。むしろ開き直ってガンダムのようにずっとヤマトを続けることもできたろうに・・・それができなかったのではあまりにヤマトが可哀そうである。
西崎氏にもいろいろな事情があって・・・完結編の後に復活篇を作るといきまいていたのだが・・・・結局すぐには作れず。そして17年経った昨年、鳴り物入りで「復活篇」は上映された。興行成績はどうだったのかなぁ・・・・
正直、完結編のことがあったので、復活篇は全く期待していなかった。「また殺すのか?また沈めるのか?」という心配があったからだ。
ただし、DVDを観た結果から言えば復活篇は、「ヤマトファンなら観る価値あり」であろう。まぁ、予想したよりは面白かった。ストーリー原案に石原慎太郎の名前があるが、一体どの程度の原案なのか?話題づくりのための名前借りのような気がしないでもない。
さて、復活篇。時代も流れて今までのヤマトとは大きく変わってしまった。まずはキャラクターが劇画調に。「甲殻機動隊」のようである。そしてヤマトをはじめとする戦艦等のメカは、CGの乱用。時代の流れとはいえ、ちょっと悲しい気がしないでもないが、これまでの「ちょっと歪なヤマト」はそれはそれで愛嬌があったのだが、今回はCGによりどんなアングルでも忠実に形状が再現されている。現代のCG技術は素晴らしいの一言に尽きる。
声優。主役の古代進役の富山敬氏が亡くなったので、代わりにヤマちゃんこと山寺宏一が務める。新しい古代進の誕生である。17年後の古代進とはいえイメージが全く異なる。個人的に山寺さんは、エヴァンゲリオンの加持さんと甲殻機動隊のトグサのイメージが強いので、どうも古代進も二人と同じキャラのような錯覚に陥る。全く違うんですがね。(笑)
前作からの引き継ぎキャラも少なく、残ったのは森雪と佐渡先生、真田さん、徳川太助、アナライザーくらいだろうか。みんなものの見事に死んでいきましたからねぇ。森雪以外の声優さん、未だ現役ですね。アムロの古谷徹さんも徳川太助役で頑張ってます。(笑)波平さんの永井一郎氏もよく頑張ってますね。
さて、今回のヤマト。アクエリアスの残骸の氷の中で作られていたが、自沈したヤマトを改修した・・・のではないだろうな。「再現した」「新造」という言葉から私は全く新しく作ったものと思いたい。第一艦橋内部も変わってるし、第三艦橋も電算室になってるし、球状艦首の中には特攻艦信濃が入ってるし、何より波動エンジンが波動砲6連発できるようになってるし、全くの別物といっても差し支えないくらいの変わりようである。「6連発トランジッション波動砲は月をも吹っ飛ばせますよ」って・・・史上最強のヤマトと言って過言ないだろう。
艦載機はコスモタイガーからコスモパルサーへ。デザインは直線的なラインで形作られ、唯一、後部ノズル両端の尻尾のような部分にコスモタイガーの面影が残っている。まぁ、カッコイイけど・・・・好きじゃないな。
以前から指摘されていた「格納庫は真空じゃないのか?」の矛盾に答えるかのように、ハッチからの発進は3機ずつエアロックに送られてからカタパルト発進となった。
しかし・・・この発進には無理があるな。こんな3機ずつ発進じゃ、全機発進にどれだけ時間がかかるやら。現実的ではないですね。もっと別の場所、例えば艦尾ミサイル口あたりから効率よく出せなかったのかなぁ・・・
あと艦載機といえば、古代進専用機のコスモゼロ21。翼がコスモパルサー同様、折りたたみ式で、以前同様、艦尾のカタパルトから発進する。旧コスモゼロのデザインを継承しており、コレは無条件にカッコイイ。プラモデル化してほしいな。
冒頭に登場の戦艦。「BLUE NOAH」・・・・この名前を観た瞬間、「おぉ!」と思うのは私だけではないだろう。ヤマト2の後番組として作られた「宇宙空母ブルーノア」の名前だからである。「宇宙空母」と言いつつ、実は潜水艦兼空母?戦艦で、宇宙に飛んだのは本当に終了間際である。普通で考えて、潜水艦を宇宙船に改造できるってのも無理があるけど。(笑)しかも、ものの見事に当たらなかったんだよなぁ・・・・主題歌は川崎麻世が歌ったりしてたけど。
「ブルーノア。こんなところで活躍していたか・・・」もちろん別物ですけど、嬉しくて涙出そうになりますね。(笑)
WikiによるとYAMATO 2520にも登場したとか。西暦2220年から300年後も使っていたってことね。でもいきなり敵に強襲されて壊れちゃったけど。(笑)
と、今回はこのくらいで・・・・ツッコミどころ満載なので、また続く。(笑)
この記事へのコメント
キムタク主演で。
森雪役、当初はエリカ様だったらしいけど…^^;
けいつ~さんなら、どんな女優さんを抜擢する??
そう、その通り。キムタク主演で年末に実写版ができるとか。詳細は私もまだ知りません。原作に忠実なのか、それとも全く違うストーリーなのか。
森雪・・・うーん、イメージ的には・・・ゆうこりんでいいです。(笑)
ヤマト復活編、私の地域では半月位上映しただけですぐに打ち切りになってしまいました。余りにも不評みたいだったです。結末では、森雪がどうなったかわからないとか。また続編があるんじゃないかという声も多いです。
もう今時、ヤマトは時代遅れなんでしょうね。(ウケナイ)まだニューデザインの新生ヤマトとして蘇らせ、キャラもストーリーも別物にした方がいいと思うのですが、なにしろ西崎氏が酷く固執してるんだから、それが問題ですよね。
そうそう、以前、フリーダムさんが「完結編」のことを書いてましたよね。矛盾だらけだと。ほんとにヤマトはつっこみどころ満載で。
そうですか映画は半月の上映でしたか。たしかに誰が見るって、子供は見ないだろうし、かつてのヤマトを知る一部ファンくらいしか見ないでしょうね。
結末を言ってしまえば、今回は「第一部・完」です。終わってないです。そのことは次のブログで書きますね。
ブルーノアの美しい姿に感動です! 涙が出そう!
…私も最初は「“雪風”を掛け合わせたコスモタイガー」って感じであまり好きじゃなかったんですが、画面で見る内に段々好きになって行ったんですけどね。格納庫内の出撃シーンとか気合入りまくりでしたからね。
すみません、コメントいただいてたのに気がつきませんでした。亀レスです。
ささきいさおさん・・・そりゃ人生変わったでしょうね。あの一曲で。アニメ史上でもっとも売れた曲じゃないでしょうか。
>通りすがりのヤマトファンさま
はじめまして。コスモパルサー・・・すみません、好きじゃないです。特に正面から見た時の姿が美しくないです。
宇宙空間なんで必要以上に空力フォルムにこだわる必要もないんですが、やっぱり飛行機はそれなりの美しさが必要と思います。
出撃シーンは私も燃えましたよ。
(「雪風は参考にしてないんですか?」って尋ねたら「似てますね」とは言ってましたけど…!?)