映画サロン 「アバター」

画像ジェームス・キャメロン監督とくれば見ないわけにはいかないでしょう。私の大好きな監督です。3D映画・・・と聞いて、「え?いまさら3D?」と思ったのだが・・・映画は2Dと3Dを選べて、2Dなら90元(1260円)、3Dなら120元(1680円)。深センでも先々週ニュースで映画館が観客でいっぱいで長蛇の列・・・と言っていた。封切りから2週間経ったから少しはすいたかなぁ・・・と思ったが、120元の3Dでさえ3、4回後の上映じゃないとまともな席が残ってないのはスゴかった。中国人の映画好きは意外ですね。

3D映画であるために、入場料のほかに3Dメガネのデポジットを100元とられた。観て終わった後でメガネを返せば100元は返してくれるのだが・・・日本ではこんなことないでしょうねぇ・・・あの偏光グラスの3Dメガネ、100元もしないと思うけど。

ちなみに映画の内容とは別に、先に3Dの感想を言えば・・・期待したほどではなかった。3D映画って、もう20年くらい前からあるでしょう?今は亡きマイケル・ジャクソンのキャプテンEOとか。あの時代に手が触れられるくらいのところにあるような表現ができてたから、今回の3Dは・・・もっとスゴイんだろうと思ってたら、そういう驚きも特になく・・・・たしかに奥行きは感じられるのだが、なんか不自然。

奥、中間、手前の3段階に奥行きが分かれているような感じで、まだまだ人間の視野と同等の3Dというわけではなかった。目の前に飛んできてよけそうになる・・・くらいのサプライズを散りばめてほしかったな。

あとは最初は慣れるまでちょっと時間がかかる・・・ってこと?一部うまく見えないところがあったり・・・個人差はあると思うけど、自然に見られるようになるまで10分くらいかかったかなぁ。普通に見るのよりもちょっと目が疲れるかも。

さて、肝心の映画の内容は・・・今回も英語音声に中国語字幕のため、詳細がわかりません。(笑)惑星パンドラに向かった人類が先住民のナヴィ人と争う話です。鉱物資源を求めて自然を破壊し、先住民族を武装兵器で蹴散らす地球人、海兵隊はいかにも悪役です。

そのナヴィ人に潜入するために遺伝子操作で作ったナヴィ人そっくりの人造人間が「アバター」と呼ばれるもので、棺おけのようなエントリープラグに入って、神経系統を接続し、自分の身体と同じように操れるようになる・・・という設定らしい。主人公ジェイクは足が不自由で車イスの生活なのだが、アバターを操る時は、自由に動き回れるので・・・アバターの身体での生活に次第に溶け込んで、またナヴィ人に潜入したはずが彼らの自然の中で暮らす暮らしぶりに惹かれ、本来の目的を忘れるようになっていく。

主人公・・・どこかで見たような・・・と思ったら、ターミネーター4のサム・ワーシントンでしたね。なんか印象に残らないんだよなぁ。個性的じゃないってことかなぁ。あと、シガニー・ウィーパーもまだがんばってた。エイリアン2つながりでキャメロン監督にひっぱられたんでしょうか?辺境の惑星に行くには彼女が必要ですね。

敵役になる海兵隊の大佐。本当に憎たらしくていい味出してます。そうそう、ウォーカーマシンのようなパワードスーツが出てきます。DISTRICT9とか最近のSF映画には必須アイテムになってきましたね。「お?」と思ったのは、そのパワードスーツの操作方法。両腕にモーションキャプチャーのためのコントローラーを装備すると、パワードスーツの両腕が、パイロットの両腕と同じ動きをするようになります。「エクスマキナ」のランドメイトと構想が似てますね。現実的に腕を動かすことを思えば、ツインスティックで動かせるわけはなく・・・(笑)このようになるのが現実的でしょうか。

CGで描かれるナヴィ人が本当にリアルですねぇ。以前、映画ファイナルファンタジーなんかであったCGとは雲泥の差で、技術の進歩が感じられます。ナヴィ人の肌が青いのもリアルに見せるためのようです。観ているうちに本当にナヴィ人っているような錯覚に陥ります。

ストーリーは本当にわかりやすくて、老若男女誰が見ても楽しめる内容でしょう。アングルとかキャラの動きの激しさとかジェームス・キャメロン得意の見せ方が飽きさせないです。

中盤、ちょっと中だるみして・・・75点かなぁ・・・と思ったりしましたが、後半はグイグイ引き込まれるような展開で・・・とは言っても、予想できる内容ですが・・・・最後まで「こうなるんじゃないかなぁ・・・」という期待通りに運んでくれるので安心して観られます。久々に手放しで面白い映画です。

私の総合評価は92点。3Dの効果はイマイチですが、3Dで作って今後の映画の方向性を探ったという点を評価しました。なんといってもアバターを操る主人公ジェイクがカッコイイです。男はやっぱり、あぁありたいですね。

本当に久々にオススメの作品です。

この記事へのコメント

2010年01月18日 08:11
ん?映画代、高くないですか?それでも映画館はいっぱいってやっぱりお金持ちの多い中国人…☆3D映画ってやっぱり専用メガネいるんですね。最近はもういらないのかと思った(笑)10年くらいか前に使い捨ての3Dカメラあったのご存知です?面白くて使ったけど…。あれだったらメガネなしで映画できると思うけど…費用が莫大かしら。どうでも良いですがナヴィですか?この青いヒト…コワイ…
2010年01月18日 08:18
コレみたいと思ってたんですよね~♪
でもキャラクターちょっと怖いからどーしようかと
3Dってちょっと苦手~。。
「わぁ~!!」って声出しちゃいそうで(^○^)
けいつ~
2010年01月18日 11:21
>こりすさま
映画代、中国の物価からすれば、ものすごく高いですよ。そんな映画なのに平気で見に来れる人がいるってことは、本当に富裕層ですよ。かたや一日100円くらいのご飯で生活している人も多いですからね。

使い捨ての3Dカメラ?やっぱりずれた視点から二つの画像を撮って偏光メガネで見るってのじゃなくて?

青いヒト・・・最初は気持ち悪いですが、そのうち慣れてきます。

>りっちゃん
コレ、文句なく面白いですよ。ぜひ見に行ってください。3Dは「わぁー」って声だすかもね。
2010年01月18日 18:29
ちょっと手が空いたって雰囲気ですね。
たまの日曜はこの時期ソフトボールもないし、
結構暇を持て余しているような(^-^;

3D、昔は週刊大衆のヌード写真に右が赤左が緑のボール紙で作った3D眼鏡がついていたものです(^-^;
盗人宿おかみ
2010年01月20日 14:52
映画代たっかいですねー。
まだ娯楽がそれほどないわけではないでしょうけど。

3D私はボール紙でできた眼鏡にレンズの部分が緑と赤のセロファンでできたものでターザンを観た記憶があります。(あ、言わなきゃよかった(ーー゛)
けいつ~
2010年01月20日 22:06
>達さん
束の間のヒマを他のしんでます。今週末から帰るまではずっと忙しそうです。

週刊誌に飛び出すヌード写真ってありましたね。赤と青のセロファンで。私も見ましたよ。(笑)

>おかみさん
物価に比較すると映画代は高すぎです。でも世界各国と横並びにするなら、この値段は仕方ないでしょうね。こんな値段でも見に来れる人がいるんだから・・・格差社会でしょうね。

ターザンの3D?私は3Dメガネ、東映まんがまつりでキカイダーを見ました。あ、言わなきゃよかった?

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