昨日の昼ゴハンは広東省の田舎料理

昨日は普段活動している深セン市を離れて、高速道路を車で1時間半ほど走って、広州市に近い番禺というところに行ってきた。午前中の仕事が終わって、取引先の若社長と営業が昼食に連れて行ってくれた。他のお客さんもいっしょだったので、10人くらいでの食事となった。
若社長が「地元の田舎料理の店でいいか?きれいなところじゃないけど」と言われたので、まぁたまにはそういうところで食事もいいだろうと二つ返事でOKした。会社から車で10分くらいのまわりが畑がいっぱいの素朴な風景な村。彼によると以前は工場があった場所もみんなこのような一面畑しかなかったという。
その店は、川のほとりにあって、桟敷のように川の上に存在する料理店。オープンテラスというか、簡単なテントがあって、簡素な円卓とイス。水槽には食材の魚が泳いでいる。あ、金魚も混ざっていたけど。(笑)ちなみに写真に写っている女の子はいつもいっしょに行動する通訳の会社の女の子。

川の方をのぞいてみるとこんな感じ。お世辞にもきれいな川とは言えない。まぁ、ニオイはしないのが不幸中の幸いである。ボラのような魚が時々川面に跳ねた。まわりの住宅は一軒やが多く、はがれおちかけの壁にヘチマが伸びて、斜めに立った電信柱に電線が垂れて、橋を渡るトラクターのようなトラックが大きな音を立てて走っていく。どこか30年くらい前の日本の風景に似ていて懐かしい感じがした。
円卓を囲むみんなにショットグラスが配られて、いらないと言ったのに、白酒(バイジュウ)がつがれる。食前にみんなで乾杯。中国では恒例の儀式である。この白酒、アルコール度数が高くてかなりキツイ酒である。午後も仕事がある私は極力断ったのだが、結局4杯飲まされた。まぁ、仕事に差し支えるほどではないが、ちょっと気持ちよくなった。(笑)
さて、肝心な料理だが、本当に田舎の家庭料理。豚肉と玉子とウリを炒めた料理。これはまぁ問題なく食べられた。それから鶏肉を蒸して味付けした料理。これも骨ごとブツ切りながら、おいしく食べられた。一度ハシでつかんだ肉がヘンな形をしているなぁと思って、よく見たら、半分になった鶏のアタマで、クチバシと目玉が飛び出ていたので、さすがにコレは食べられないと思ったくらいではあったが・・・・・(笑)
それから豚肉のアバラの肉。コレも骨ごとブツ切り。でも味は問題なくおいしい。ただ食べにくいだけ。
次に出てきたのは、黒く茶色い直径2センチくらいの長細いものが炒められて出てきた。直感的に「ヘビ?」と思ったが、どうやらドジョウの一種のような魚だった。あまりドジョウも好きじゃないんで敬遠してたら「ぜひ試して」とのことだったので、イヤイヤながら口に入れたが・・・・やはりダメだった。
そうこうしていると、おもむろに次の料理がやってきた。次は・・・・・カエル。大きさはトノサマガエルくらい。皿には食べやすいように切られて・・・もちろん骨ごと・・・・・並んでいたが、火は通っているものの、上側が深緑色、下側がクリーム色したリアルなカエルの手や脚はそのままである。もちろんアタマも並んでいて、目がこちらを見て口が開いていた。
さすがにこれは食べられないでしょ?隣の席の通訳の女の子はおいしそうにカエルの手をしゃぶりながら「食べないんですか?おいしいですよ」って・・・・・日本人にはムリです。(笑)

川岸にはこんな船がつながれていて、ほんとに30年から40年前の風景に見える。ノスタルジーな雰囲気満載の昼食だった。
この記事へのコメント
昼休みに酒4杯なんて・・・考えられない!!
よく仕事できますね
キツイ酒ですが、小さいショットグラス4杯なんで仕事はできますよ。(笑)
香港では、鶏とか鳩の頭は主賓が食べるものだとか言われて、よく無理矢理食べさせられたものです(泣)
この店のある街は広州ホンダの工場よりまだ広州市寄りですか?
さすが食通の達さまです。(笑)おっしゃる通り、主賓が食べるものなので、毎回食べるよう薦められますが、丁重にお断りしています。
ここの街は、広州ホンダの工場よりも南の方の郊外のほんとに田舎町です。